続・Billboard仕様変更は日向坂46への制裁か

前回、速報的に記事を上げた後、どうまとめるか、言語化するかを思案していましたら、いつも読んでいるWASTE OF POPSさんが私の言いたいことの大半を代弁してくださっていました。

まず、下半期に変わったタイミングでレギュレーション変更したのがたまたまこの週にぶつかっただけ、だから日向坂つぶしではないよ、という風に思わせようとしている節がありますが、それは嘘でしょう。日向坂BTS対決がもし上半期最終週だったとしても同じことをしていたはず。どうせやるならキンプリの週にもやれよ、と思ってしまいますが…。オリコンが、CD売りまくるアイドルが憎くて仕方ない連中は、ビルボードによって正義が果たされた!と吠えていますが本当にそうなのか。

「スミン」で検索すればわかりますが、サブスクには不正がないというのは誤りで、コアなファンが延々と規制にひっかからないぎりぎりのところで同じ曲を再生し続ける行為によって一瞬にして膨大な再生数を獲得する行為はCDの多種販売と大差ないというのが私の感覚です。

CDと違ってサブスクの再生回数は一瞬で急落することはないから正しい、という反論もありますが、同じことを毎週毎週やり続ければいいだけのことなので、スミンがファンの間で常習化しているアーティストの場合はその数値も額面通りに受け取れません。


だからといって、CD売上のみで週間1位も年間1位も強奪できてしまうのがいいかといえばそうは思っていません。別の記事でも触れていますがオリコンの合算シングルチャートは欠陥チャートだと思っています。が、ビルボードのやり方も良くないです。

レギュレーションの変更はするにしても時間をかけて滑らかに適用するべきで、BTSが一位になるべきだという理由だけでキンプリ週と日向坂週で一瞬にしてポイントが激変するような乱暴なことをすると、時間軸における比較ができなくなります。そんなに慌てなくてもV6週でBTSは一位を獲れたわけですし。

識者によればCD売り上げが10万枚を越えたらリミッタをかけるようになったとのことですが、何種類のCDでドーピングしているのか、特典商法の内容はどうか、を一切考慮せずに単純計算してしまってよいのか。今後あるかどうかわかりませんが、特典なし1種類販売で10万枚売り上げたらそれはまっとうな数字ではないのか、そもそもCDをたくさん売るのは「イケナイコトカイ」なのか。ファンは欲しいから買っているだけなのに。

最初に紹介したブログで言語化してくれていましたが、要するにこれは業界の問題なのです。多売戦略は米津玄師さん、星野源さんのような「アイドルではなく音楽性が評価されていることになっているアーティスト」でさえファンサービスとしてあたりまえに手を染めているものなのです。


そういうことを考えるたびに、どんなにCDを売っても一週あたり9999点までしか稼ぐことができないシステムだった「ザ・ベストテン」の先見性の高さに改めて敬服します。どこまで深く考えていたのかはわからないですが。






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