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NACK5のAll Japan Singles Top20のこと

今年初の投稿が4月になってしまい、お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。

その空白期間の間に、エリア外(私は現在大阪にいます)のラジオ番組も視聴できるように環境を整備し、敬愛する小林克也さんが担当しているNACK5のラジオ版「Best Hit USA」に加えて、同局で毎週金曜日に放送されている9時間のワイドプログラム「ファンキーフライデー」内で午前に放送されている「オールジャパンシングルストップ20」もよく聴くようになりました。

この番組のモットーは、ランクインした楽曲は演歌でもアニソンでもすべてオンエアする、とのことです。J-POPという用語をJ-WAVEが生み出した経緯も含め、平成以降に開局し聴取率トップをJFN系列から奪ったFM局はステーションカラーを維持するために演歌・歌謡曲・アイドルを積極的に排除してきたため、NACK5の打ち出すこの当たり前の方針が、いまや他にない特色になってしまっているようです。

番組で紹介されるチャートはファンキーフライデーの公式Twitterでもツイートされますが、集計方法についてはCDセールスとデジタルシングルセールスを重視していること、ストリーミングを集計していないこと以外は不明です。最新のチャートではSnow Manが1位になっています。

現在は、CDシングルほどではないもののデジタルシングルチャートも比較的入れ替わりが多い(ロングセールスになる曲が少ない)ため、ストリーミング要素を加味していないこの番組チャートも非常に動きが激しく、「日本のチャートはおかしい、予測ができないね」と毎週のように小林克也氏が面白おかしく語っています。ストリーミングを加味した「動かないチャート」にしてしまうことはできるはずですが、番組が掲げているポリシーに反して演歌もアニソンもランクインしなくなってしまうため、おそらく意図的にこのような仕様にしているのだと思います。それに、この新曲が大量にランクインしては消えるチャートでも、AimerやKing Gnuは長期滞在しているので、ロングヒットも特定ジャンルのヒットもどちらも捉えられていいのではと思ってしまいます。

この番組のおかげで、自分から積極的に聴こうとしないジャンルからも好きになれる曲を見つけ出すことができています。「小林克也さんが紹介してくれるから聴ける」という要素も多分にあります。

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「ストリーミングでは全然売れてないからヒット曲ではない」とオウムのように繰り返すひとは正しいことを言っているかもしれませんが、それは結果的に多くの素敵な楽曲と出会えなくなってしまうことになります。それよりも、ひとつでも多く好きになるかもしれない、自分の視野を拡げてくれる曲と出会わせてくれることの方が、より価値があることのように私は思えるのです。

そのことを改めて認識させてくれたNACK5に感謝します。

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