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誕生日には。

今年も、あの南の島にしよう。

秋深い頃に生まれた私は、歳をとるのが哀しく思えてきた時から、誕生日には旅に出る事にしている。

誕生日が終わろうとしている夜に発ち、一眠りすると、飛行機の窓からは、綺麗な朝焼けが見えて、また誕生日の朝がくる。
目的地に着くと、季節は秋から夏に変わり、まるでタイムトリップだ。

いつもより長い1日の、43時間の誕生日が終わる頃には無事に誕生日を迎えられた事や、大好きな場所に来られた事に感謝でき、歳をとる憂鬱が消え去っていた。

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