教科書のない授業ーEXPO

こんにちは。もう教育実習は終わったのですが引き続き、授業で体験したことを記事にしておこうと思います。今日はEXPOについてです。

まず、EXPOとはなんぞやという感じですね。私が教育実習をさせてもらったのがTerm2(2学期)の最後の4週間だったのですが、学期を終えるにあえて生徒たちが展覧会を開催しました。それをEXPOと呼んでいるのです。ただ、展覧会といっても授業でこれまでやってきたことを順番に展示するのではなくて、生徒がグループに分かれてテーマ別のブースを作り展示するといったものでした。例えば、「ウェルネス」をテーマにしているグループがあるとします。そのためのロゴ、ウェルネスを推進する資料、エコバッグ、Fun Fact (トリビア的な面白い情報)、ポスター、商品などを展示し、当日は生徒が自分で作ったTシャツを着て商品の説明をするようです。言ってしまえば模擬企業展示会のような感じでした。

授業に遅れている生徒を助けるのが私の役目なので、当然、手伝うグループは周りから遅れをとっているグループ(苦笑)生徒が必須で作らなければいけない商品の中にはエコバック、ポスター、そしてA4サイズの資料。例えば、ウェルネスを推進するグループに属している子が「なぜ睡眠が必要か」をテーマにA4資料を作成しているとします。そうすると、その子が必要な資料をウェブから見つけ、書かれている事柄を自分の言葉で説明できるように助けてあげるのが私の仕事でした。これがまた結構大変で。自分の言葉で説明するのは簡単ですが今度は生徒が本当にその言葉をわかっているか。生徒が自分でどれだけ文章をかけるようになるか。それは、本当に大変な作業で一人の生徒に2-3時間は費やしたと思います。

生徒がA4の資料を作成し、先生からOKを貰えたら今度はロゴの作成。ロゴは、エコバック作成に使います。エコバックは生徒一人ひとりが作らないといけない必須アイテムでした。生徒の中には何も考えずにマーカーでささっと字を書き出してしまう子もいました。エコバッグは、全体の構成を先生はチェックをするようでしたが、すでに何かを書いてしまった後で、ウェブで見つけたロゴを取り入れたいと言い出して、すでに書いてしまった字とどういう風に組み合わせるの?考えてみて?と説得するのも大変な子もいました。

ようやくブースに張り出せる段階へ持ってきたところで先生が一つ一つのブースを確認しにきました。このブースはまだ商品が何もできてませんね、と言われて大慌て。商品の中には、キーホルダー、マグカップ、ペンなど。まだまだやらないといけない事が沢山残っているのに、やっと張り出した紙を並べ替えようとしたり、後でやればいいんじゃないかと思ってしまう微調整的な事を集中してやりだしてしまう生徒もいて、なんとか作業の流れを変えようと私も必死でした。

私の教育実習は、このEXPOのお手伝いで終わりを告げる事になりましたが、その時点でようやくちょっと生徒に慣れてきたなと思いました。座って勉強する環境じゃなくて、みんなで和気あいあいと作り上げる環境だったから、打ち解けてくれたように思えました。

このEXPOのブースの様子をひとつひとつ写真に収めました。隣のクラスと比較するとうちのクラスはレベル高い!と親バカ気分になってしまう程、みんなよくやったと思います。その様子をこちらで公開したいぐらいですがやっぱりそれはプライバシーポリシーに反してしまうので止めておきます。


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