オーストラリアの前首相
昨日、オーストラリアの前首相のスコットモリソンさんが議会で最後のスピーチをしていた。
オーストラリア人の中には彼の事をすごく嫌っている人もいるみたいだけど
私はオーストラリアに10年ちょっと在住してる中で一番良い首相だったのではと思っている。
2019年の夏(北半球では2019年11月~翌年1月の辺り)にはオーストラリア全土で大規模な山火事が発生し
その時にホリデーに行っていてオーストラリア国内にいなかったと叩かれていた。
確かにホリデー中だったかもしれないけどホリデー先から指示は出していただろうし
彼が国内にいても実質出来ることは少なかったと思うけど
国民からすると山火事で苦しんでる国民を差し置いてホリデーに行って
災害地に赴くこともない国民に寄り添わない首相というレッテルを張られていた。
彼の話題になるとその当時の映像が今でも鬼の首を取ったかのようにメディアで何度も流される。
ホリデーからの帰国後災害地に訪問して国民と話ししようとするも
ガン無視されたりなじられたり握手を拒否されたり。
首相だって一人の人間では?ホリデーだってそうそう取れるものではないだろうに。
翌年、2020年からはコロナが始まり難しい舵取りが始まった。
オーストラリアでは国政府より州政府の力が圧倒的に強く
国政府が決めた方針も州政府が拒否したりで纏まりもなくなり
住んでいる州によって方針が違う、不公平感が否めない
コロナ禍では1つの国なのに州によってまるで別々の国であるかのような異常な雰囲気に包まれていた。
私はオーストラリア人ではないけれど彼の言っていることは一貫性があり
先を見越して国にとって最良と思える判断をしていたと思う。
そして彼が言っていることは私にとっては至極当然だと思える事がほとんどだったけど
結構それが理解できない人オーストラリア国民もいるようで本当に残念。
彼は国民に寄り添ってるふりをして支持率を上げようとするような政治家ではなかったように思う。
だから彼は冷酷と思っている国民もいたのかなと思う。
でも私の人生で見てきた首相(日本の首相も含め)の中で今のところ一番リーダーシップがあり才覚がある首相だったと思う。
スピーチの時もインタビューの時もディベートの時もほとんど紙を見ず自分の言葉で話していた。
いつも紙だけに目を向けただ紙に書いてある事を読んでいる政治家とは違う。
不可能だけど本当に日本の首相になってくれたら良いのにと思うぐらいの政治家だった。
首相ともなれば完全クリーン、やましいことは全く何もありませんとはいかないかもしれない。
ある程度グレーな部分があっても仕方ないところもあると思う。
でも国全体を見て自国の発展のために判断ができる人が良いリーダーなのではないかと思う。
現時点では国民全員をハッピーにすることはできないかもしれない。
でも、国全体が発展していけばいずれはみんながハッピーになれるような
そんな国づくりをしてくれる人が本当の国のリーダーだと私は思う。
最後にスコットモリソンさんが55歳ということに驚いた!
機会がある方は彼の議会でのスピーチを聞いてみてほしいと思う。
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