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この朝日のあたるどん底を、ゆっくりとゆこう。

ぼくはいまどん底だよ。子ぐまが言った。クマが言った。地に足が着いているのを感じるのはよいものさ。ふらふらうわついて、知らない間に誰かを傷つけたりするよりよっぽどね。土のあたたまり方を手のひらで感じながら、春のきざしを探して、この朝日のあたるどん底をゆっくりとゆこう。

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眠れない夜に

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