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つくる。生きる。

妻が出て行き
会社で干され
父が難病でたびたび倒れ
母の認知症がすすみ
猫が腎臓を患ったので
自分のことを全開でやろうと
思った。

ものづくりは
ただの救いと祈りだ。


自分が救われるもの
自分が欲しいものを
自分が好きなものを
最後につくろう
と思った。
恥ずかしくても。
自信がなくても。

そうしたら
ものづくりだけで
繋がるひとたちが増えた。
ともだちなんていなかったのに。
ちがやさん、コトリさん、草舟さん、
なほさん、ひろみさん、みほさん、
各地の本屋さんの店主さん。読者さん。
そして、ちひろさん。


本屋さんへの交渉も
製本も、CDの録音の仕方も
ギターのコードも、
印刷も、なにも知らない
おまけに年齢的には
遅すぎる、終わってる。
でも各地の本屋さんを訪ね
ちがやカフェで毎月ライブ
させてもらった。


魔女の帰郷は
奇妙な人生のなりゆきと
出会いの偶然と必然と
あがきとひらきなおりと
呪いと祈りでできてるから、
そりゃ悪いわけない。
人生のすべてで出来ているから。


妻とは最近映画に行く。
会社では大きな競合プレとれた。
父は調子がよくて菜園耕してる。
母にはたまに料理教わる。
猫はこの歳で驚異的な回復です
と獣医さんに言われた。
人生の絶望も幸福も
あまりあてにはならない。
美しいものを全開で夢見ながら
ただ生きるだけ。



#つくる
#生きる

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