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「憂鬱」を照らす朝陽

東向きの窓から朝焼けが見える
この家に住み、秋の終わり
何度か見た美しい光景

我 在るべき意義を求め
我 在るべき意味を無くす

朝焼けが心を浮き彫りにする

貴様の心を照らしてやろう
貴様の本心なぞそんなものだ

そう確かに囁かれた

血を流せ
お前は生きてる

太陽に照らされたそれは
見たくもないものなのに
どうして、どうしてだろう
とっても美しく映えた

歪んだ思考に
馴染めない普通に
無能な俺は もう駄目だ
最後の幕を自我で迎える

今日は医者へ行く日だ
ありのままを話そう
未来が見えないから
登ったお天道様がドス黒い霧を
色艶やかに煌々と照らす

私は何がしたいのだろう
私はどうして生きたいのだろう
私はどうして消えたいのだろう
私はどうして奇行に走るのだろう
私はどうして考えるのだろう

痛くないわけではなかった
でももっと痛むところがあるから
十字架の痛みは霧でぼやけた

違うと願うのは後ろ向きの唯一の救いであり

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