いつだって雨。

ブログなんて何か月ぶりだろう。コンカフェ嬢だった頃、あの飽き性なあたしが熱心にブログを更新してた、だなんて考えると笑えてくる。これを読んでくれている人はどんな人なのかな。会社員?主婦?それとも学生?
いずれにせよ、こんな駄文に目を通してくれてありがとう。

東京ってずっと雨だね。洗濯物干そうとしてもなかなか干せないし部屋干しばっかり。なんせ雨のじめっとした空気感。嫌い。東京って、もっとこうパきっとしてて、すがすがしくて、どんなあたしでも受け入れてくれる街だってずっと思ってたのに。

大学。
私にとっての憂鬱の象徴。お花柄のワンピースにゆるく巻かれた茶色い髪、ケイトスペードのバッグを持って友達と夕べのドラマの話に夢中になる。
「あの俳優さん超かっこいいんだけど~」
「それな!特にクライマックスのハグするシーン、めちゃくちゃ刺さったわ~」
ドンキで買った映えジャージを着てブリーチしまっくったボブの髪に、チャムスの肩掛けのバッグを持ってるあたしはあのお花だらけの世界では完全に浮いてしまっているみたい。話しかけてもらえやしないし、ましてや目すら合わせてくれない。

別に、友達いなくてもいいし。彼氏いるし。
そんなこと思っていたのも最初のうちだけ。人間だもん。やっぱ孤独って怖い。放課後マックとか行きたいし、一緒にスタバの新作とか飲みたいじゃん。

寂しい。

寂しい。寂しい。

誰かにとめどなく話してみたくなったりもする。
自分のこと。全部。洗いざらい。
それでも「好き」って言ってくれる子が欲しい。
だって、毎週メニューが変わる学食しか生きる楽しみがないなんてあまりにも悲惨すぎるじゃない。

ある日、彼氏に相談してみた。
私、相談って好きじゃないけど。なんていうの。致し方なく?

その日は朝から体が重くて。
憂鬱の塊に全身をどっぷりとつからせに行くことも億劫で。
とりあえず私に降りかかる重力から逃れたくて、コンビニで大量のアルコール(と言っても三本だけど)を調達して。
それからそれから必死に体内に取り込んで。

酩酊感。

アルコールたちが、猛烈に、あたしの体内を駆け巡る。
頭がぼーっとする。

くらくら。

ふわふわ。

あふれ出る涙の粒。

彼氏の声が聞きたくなって、電話かけてみた。

「もしもし。どしたの」

「大学、行きたくない。みんなと気合わない」




「自分が、この人たちと仲良くなりたくないって、どこかで思っちゃってんじゃない?」




こんな日に限って外は快晴。
数羽のハトが真夏日の空を、覚束なげに飛び回る。




これは、私なりのアンチテーゼなのかもしれない。





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