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僕は毎月NTT株を買うことにした。

こんばんは、都落ちニキです。

今日は株について。
大好きで大嫌いな株についてのお話。


【過去の失敗】

過去にした失敗はこちらに書いてしまうとキリがない。
現物でダラダラと持ち続けマイナスうん10万、信用取引で一発逆転狙いをスカしたことは数知れず。
最新の大きな取引では、一日にして130万ほど吹っ飛ばした。

どうしてこうなったんだろう。


【株との出会い】

以前の自己紹介記事にも書いた記憶があるが、僕が株式取引と出会ったのは、僕が新卒で働き始めた頃の2018年だ。
当時は今のように新nisaだなんだとは言われておらず、「一般nisa」か「積立nisa」の選択肢しかなかった。
そして、メディアにしても書店にしても、周りの人間にしても投資を行なっている人間は誰一人としていなかった。

そして、周りに誰もやっている人間がいないと言うことは、僕を特別な気持ちにさせた。
生粋の天邪鬼体質である僕が、それほどまでに株にのめり込んだ理由は、少なからず金銭の部分だけではなかった。

【当初はどうだっただろう】

そして僕は、「現物投資」と「積立nisa」を軸に株式取引を始めていった。
現物投資では、国内株式に限らず、世界中の株を見ていた。
米国の半導体関連企業から東南アジアの国営、民営の成長著しい企業群まで。
積立nisaでは全世界分散型(それでも米国比率が7割ほど)の商品を買い付けた。(いわゆるオルカンに近い商品)

これらの投資は2018年の米中貿易摩擦にまつわる下落を経験しながらも、堅調に推移し、それなりの利益をあげた。

そして、みなさんご存知の「コロナショック」到来。
それでも当初は顕著な下落をチャンスだと思い、僕は追加投資をやめなかった。

結果、市場は2020年3月を底値とし、そこからは約2年間、歴史上稀に見る回復を見せた。

僕の資産は倍近くにまで増えた。


【信用取引と過信】

僕は2018〜2021年に至るまで、決して多くはないながらも堅調に利益を上げていた。
配当だってもらっていたし、運よく市場の回復の波にも乗ることができた。

結果論ではあるが、そのまま同様の投資を行なっていれば、僕の資産は軽く
1,000万円を超えている。
クソの役にも立たない、タラレバだ。

だが同時に思う。

果たしてどれだけの人間が、このまま「コツコツ」と「堅実」に投資行為を続けていけるのだろうか?

そして僕はそれを続けることができなかった側の人間だった。

「もっと早いスピードで」「もっと大きな金額を」
こう願ってしまったのが終わりの始まりだった。
だけど当時は「俺ならできる」と言う謎の自信があった。
所詮は相場環境が良かっただけなのに、なぜだか自分の実力だと信じて疑わなかった。

それから僕は、側から見れば、「ギャンブル中毒」になった。
自己資金の3.3倍までが扱える、信用取引を始めたのだ。

上手くいく時はとてつもないスピードで資金が増える。だがもちろん減る時も普段の倍以上のスピードと金額で減っていく。

半端ではない金額をぶち込んでいるので、夜も眠れず、毎晩米国市場や先物市場に張り付いた。
下落の傾向があれば、生きた心地などしなかった。


そうして時は流れ、僕の資金は底をついた。


【ドーパミンの支配】

僕の株式取引の6年の概略は、この様にして経過してきた。

僕が信用取引で、ほぼ全ての資産を吹き飛ばしたのはニートの時だった。

僕はもうギャンブル的な信用取引はしない。
そう決意をした3日後、狙っていた株が大幅な下落をしていた。
僕は迷うことなくレバレッジをかけ、思い切った逆張りを仕掛けた。
幸いにもこの取引はうまくいった。

だが、自分の決意など、いとも簡単に覆してしまった。
結局のところ僕という人間は変わらないのだ。変われないのだ。

この溢れ出る射幸心、ドーパミンのドバドバがやめられないのだ。

この体験は、自分という人間の不確かさ、愚かさを決定的に認識させることになった。そして自分自身に失望を覚えた。

【そして僕は毎月NTT株を買うことにした】

ようやくタイトルのお話。

僕は11月に社会復帰をし、相場を見る時間がなくなった。
市況情報のアプリを常時開いていはいけないのだが、それと同時に市況に縛られない心地よさも感じている。

決して相場への異常な興味を失くせたわけではないが、確実に適切な距離感に立ち戻っているという実感はある。

そう、つまり、リハビリは順調なのだ。

資産や貯金額、年収は、指標で計ればどちらかというと下層寄りに位置するようになった。年齢も20代後半。
今は当初に立ち返り、「現物投資」を行なっている。
それもとびっきりに安全だと言われている企業の株を毎月買い付けている。

安定、健全経営の筆頭候補、天下のNTT様だ。日本電信電話様だ。

この株は現在1株=180円ほど。
大きく上がることもなければ、大きく下がることもない。
また、1株=5円の配当金も魅力だ。

原則100株買い付けだとして、18,000円の買い付け。年間500円の配当。
利回りは3%弱。

12ヶ月の買い付けで、配当金は単純計算で年間6,000円(税引前)。
株価下落も大歓迎だと思える。

もはやこれは僕にとって貯金と同義なのだ。

【この記事の終わり】

日経平均4万円台の大台まであと少し。
歴史的な瞬間に、ポジションを持って立ち会えそうなのは、一投資家としては心が躍る。

毎月同じ株を積み立てるというのは、根気がいる。
きっと、1月からの新nisaで株式投資を始めた人たちにも、きっとこの困難というのは訪れるはずだ。

僕のような欲や過信で方向転換を計る人、あるいは貯金的積立に耐えられなくなって挫折する人。

これだけは言わせてほしい。

株、結局、地合い!!相場環境が全て!!

以上、ここまで拙文にお付き合いいただきありがとうございました。




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