アルコールと共に生き延びる
※以下の話はフィクションです。
※依存症などへの根強い偏見があるなか、依存対象に頼らざるを得ない人それぞれの事情を体感していただけたらと思い、物語を作りました。
現在20代の私がアルコールと最初の出会いを果たしたのは、小学生の頃だった。
私は幼稚園児の頃から不眠になり、現在も睡眠薬を飲んでも不眠気味で、不眠歴はかれこれ20年ということになる。
物心ついた頃から、父は夜になるとお酒を飲んで、母親や兄をいたぶった。私は、父にとっては家族の中で唯一可愛い存在だったのか、あまりタ