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いろいろありつつ、描きつづけ。

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 ごきげんよう! 初めましてのかたは初めまして!
 昊坂 千鶴(『こうさか ちづる』とお読みください、読みづらくて大変申しわけないです(汗))と申します♪

 普段は同人声優な私ですが、創作もだいすき!!
 というか、もともと創作がすきだったお陰で、演じることに出会えたし、そのスキルは、私の活動の幅を広げ、いつも支えてくれるのです(自分で脚本が作れると、著作権関係を気にせず演じられますし、アドリブで演じなければいけないときも、ネタを考える感覚でせりふを出せるので……!!)。

 そんな千鶴お姉さんの『描くようになったきっかけ』。よろしければ少しの間、お付き合いいただけますと幸いです♪

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 絵を描くことは、小さいころからとてもすきでした。保育園でも、お外で走りまわるよりは、絵を描いたり、絵本を読んでいるほうが格段に楽しくて、わくわくして。
『千鶴ちゃん、そのご本、もう読みおわっちゃったの? すごいね、読むの速いね!』
 そう、保育士の先生がびっくりしてくださるのが誇らしくて、くすぐったい気持ちになったのを今でも覚えています。今でも読むのは早いほうかも? きっとあのころに、先生が示してくださったいいリアクションが、無意識に私のページを繰る手を高速化してくれているのだと思います。そういうのもっとください好物なので!! 誉められると伸びる子です!!

 ――とまあ、小さな子が本を読むと、周りの大人は得てしてすごく喜んでくれるので、ドヤァ!! と調子に乗り、より、物語の世界へどっぷり浸かるようになった私は、小学生になっても、絵も描きつつ、ひたすら本を読みまくっていました。

 そして、少女向けのまんが雑誌『なかよし』を愛読するようになって、CLAMP先生の作品に出会うのです。

 正直に白状すると、最初は、あまりに独創的な絵柄に、ちょっとびっくりして警戒してしまっていました。あと、“なんで、こんなに単語を『』(かぎかっこ)でくくるんだろう??”って純粋にすごく不思議で(笑)。今ならめっっちゃわかります。私も濫用します。くくるだけで特別感が強調できますものね。かっこよさも出せますし。かぎかっこいいよねかぎかっこ。

 でも、敬遠していたのも束の間、すぐに、その作風にしびれてしまって。こんなに心揺さぶられる、きれいでまっすぐな世界を、私は知りませんでした。
 そこからは、子どもなりにお年玉等で少しずつ潤わせていた、なけなしの貯金通帳の残高が消える消える! CLAMP先生の描かれた作品をかたっぱしから集めて、何度も何度も、繰り返し拝読しました。
 作品の登場キャラクターのファンアートもいっぱい描くようになって、私の絵柄は今も多分、CLAMP先生の影響を相当受けているのだろうなぁと思います(自分では、もうあまりわからないのですけれど)。未だに、キャラクターの髪や目の色も、カラフルにしないとなんかこう……もぞもぞっていうかむにょむにょっていうかざわざわします(訳:違和感があると言いたいらしい)!

 ……そして。今、この文章をお読みくださっている、私にとっては天使のようなそこのあなた様! ここまでお読みになられて、お気づきでしょうか。私の文章がところどころ、情緒を心配してしまうようなノリであることに。

 私がイラストを描くのにとどまらず、まんが――物語を制作するようになったきっかけには、CLAMP先生の作品に触発されたのももちろんですが、もうひとつ、決定的な要素があるのです。

 それは――ギャグ!!

 実は、私は双子で(二卵性双生児なので、顔はまったく似ていないのですが)、その片割れの妹のほうが、少女まんが雑誌『りぼん』を購読していたのです。ふたりで雑誌の貸し借りをしあって、そちらに掲載されていた森ゆきえ先生、津山ちなみ先生、半澤香織先生(※現在は『はんざわかおり』先生というお名前で活動されています)エトセトラエトセトラ……の、どうかした(※誉め言葉です)4コマギャグまんがにも傾倒した私は、とにかく買う買う買う読む読む読む!! いや、お洋服とかにあまり興味がないと、学生のお小遣いでも、結構本って買えちゃうのですよね。外国は書籍のお値段がお高めらしいので、ひええ~、日本って活字中毒の理想郷なのだなぁ~、永遠に君は君のままでいて!! ……と、このときはガチでこの国に生まれた幸運に震えました……!!

 ……うーん、文章を打っていると、どんどんギャグを滑りこませたくなってしまう……。実際の、ちょっと真面目なお話も書きますね。

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 私は周囲と比べると、ちょっと(いや、だいぶ、なのだろうな)変わった子だったらしく、ここに書いてしまったら多分、皆様“ウワッ……”ってなるであろう他者からの拒絶や挫折、絶望まみれの人生でした。 ですが、創作に魅せられたお陰で、この命は今日までつながってくれたなぁ、と、強く、自分の運命に感謝しているのです。

 ひとりぼっちで、誰も理解してくれない、そんな孤独に心が折れてしまいそうなときも、誰かの創った世界が私を励まし、癒やし、赦してくれた。

 昔は、人間がとにかく怖かったです。あまりに配慮なく、強い力を孕む『言葉』を凶器のように振りかざし、弱者を虐げることで憂さを晴らしてばかりいる、なんておぞましい生きものなのだろうと思っていました(そう蔑み、憎んでしまう自分が、さらに、なによりもおぞましかった)。
 けれど一方で、人間――誰かの創った世界に、こんな素敵なキャラクター(人格)が存在できるなら、そこまで怯え、悲観する必要はないのかもしれない。

 どんなにひどいことをしてしまうひとの心にも、優しかったり、脆い部分が秘められているのかも。

 そう考えると、『人間』のことを、愛おしく思えるようになりたいなぁ、という気持ちが湧いてきて。

 その、儚い、不安だらけな部分に寄りそえるような世界を、物語を提供できたら……きっと私は、それが自分にとって一番の幸せになるはず、と思いました。

 理想は、きれいで、お互いがお互いを認めあっていて、それでいてちょっとくだらない世界。

 私の創った世界に遊びにきてくださったかたが、少しでも“ここにいてもいいな”って思えるようななにかを届けられるようになりたい、そう思って、私は今日も、発声練習の傍ら、机に向かうのかもしれません。

【終】

 ここまでお読みいただき、本当にどうもありがとうございました!! またどこかで、お会いできますように……!

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