Ms.メラニー

オスカーウォッチャー。1989年度公開作品対象の第62回アカデミー賞より毎年欠かさずオ…

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オスカーウォッチャー。1989年度公開作品対象の第62回アカデミー賞より毎年欠かさずオスカーを生放送で視聴し、研究を重ねた結果をまとめた本が2020年1月発売の「なぜオスカーはおもしろいのか」。 本業=映画興行会社勤務のサラリーマン、 副業=アメリカのショウ(賞)ビジネス研究者

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選挙と長編ドキュメンタリーで思ったこと

急遽行われることになった衆議院選挙により、NHKでは連日政見放送ばかりが流れる毎日が続きましたが、そんな中によだかれんさんと言う、トランスジェンダーの候補者を見つけました。どうやら今回が初めての選挙ではなく、以前も参議院選挙に立候補されていたようですが、私は今回まで存在を存じ上げず。日本でもようやく普通にトランスの方が選挙戦を戦う時代になったのだなと嬉しく思いました。 同じテーマで、先日たまたまNetflixで新作として出て来たドキュメンタリー映画、『Will and Ha

    • オスカー国際長編部門について思うこと

      オスカーにおいて、主要部門とは別の作品にスポットライトが当たる(はずの)国際長編賞。何年か前までは外国語映画賞と呼ばれていたこの賞は、要するに英語以外の作品に与えられる作品賞的なものです。アカデミー賞創設初期から、名前を変えつつ存在してきました。 国際長編賞は、各国から代表1本が選出され、100本あまりの中から5本の候補作品が選ばれます。昔から常連で入ってくるのは主にヨーロッパ映画で、特にフランス、イタリアが最強、そこにドイツやスペイン、スウェーデンと言った国が続くのが定番

      • 祝!俳優復帰。世界一の名優ダニエル・デイ=ルイスについて語りたい

        ダニエル・デイ=ルイスが、7年間の引退を撤回し、息子の監督デビュー作で俳優復帰することになりました。 唯一無二の実力派である彼は、私がオスカーに夢中になるきっかけを作った人であり、16歳の頃から憧れ続けている存在です。彼が『マイ・レフト・フット』で主演男優賞を受賞した年以来、授賞式の虜になりオスカーウォッチャーになりました。彼に会いたい一心で映画業界に入り、会えた時には、人生のピークに達してしまったと感じたほどです。出演作のほとんどが主演で、厳選された作品にしか出ない彼の「

        • 祝!2024年度オスカーシーズン幕開け

          今月中旬、本年度のトロント国際映画祭が終わり、オスカーシーズンが始まりました。 実際の賞レースはまだ先ですが、その対象になる作品がほぼ出そろうのが、秋の映画祭です。 例年、ベネチア映画祭、テルライド映画祭、トロント映画祭でお披露目される映画の中から、オスカー有力作品が出てきます。しかし、今年の秋の映画祭でのお披露目作品は、やや地味目だったようです。昨年の夏から秋にかけて起こった俳優組合、脚本家協会のストライキの影響です。 トロント映画祭は300本以上のラインアップが揃う

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          歴史的快挙の "Shogun エミー賞受賞" を分析してみる

          真田広之さんのドラマ部門主演男優賞受賞で一躍注目を浴びたアメリカテレビ業界最高峰のエミー賞。果たして何がどう凄いのか。 今回 Shogun は、作品単シーズンで18受賞と言う、前代未聞の記録を樹立した。前記録保持者 Game of Thrones をいわば dethrone し、同シリーズの持っていた12受賞を大きく上回る結果をたたき出したのだ。Game of Thronesを史上最高のドラマシリーズと思っているHBO信者の私にとっては、少々複雑な気持ちがしないこともないが

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