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釣れない支流:狩野川−6・7

おかしい。
何かがおかしいのだ。
もう7、8年は通っている支流から、今年、魚の気配が消えている。

その支流は、毎年本流の釣りが終わりになる頃から通うところで、4kmほどを半日かけて釣り上がる。朝から始めて、昼前には退渓、その間に10匹程度のアマゴを期待できるところだった。
8月には魚が8寸程度に成長し、シーズンに一回くらいは、尺か泣き尺のチャンスもある。

昨年までは、そのような実績のある支流だったのだが・・。今年はおかしい。
大きいのが釣れない、どころか、アマゴの姿をみることが難しい。



あれ?と思ったのは8月お盆前。
中禅寺湖通いも終わり、そろそろ成長したアマゴたちの顔でもみにいくか、と久しぶりに中央道を走る。しかも今回は三島に前泊で、伊豆の近海魚の寿司などを食すお楽しみつき。


十分に睡眠もとり、日の出とともに入渓。さあ、来いよ、とロッドを振り始めるが・・、アマゴからの反応はない。

ここの川は大きな堰があって、そこで一度退渓するのだが、そこまでの第一区間で、3匹。数自体は悪くないが、サイズが15cm程度の当歳魚ばかり。本来なら、もう少しいいサイズが出るはずなのに・・。と第二区間へ入渓。

ところがこちらも同様の反応、というか、さらに厳しい。
当歳魚さえも追いが渋い。
水温も高く、水量も落ちていて、アマゴの警戒心が高く、行動力も低くなっているのかな・・。とも思っていた。その時は。

しばらく上がっていき、この川で一番良いストレッチまで到達した。
ロングキャストをして、ゆっくりミノーを流下させていくと、やっと望んでいた反応が。


キャッチしたのは、8寸程度のアマゴ。悪くない。
ここから、反応がよくなるか、と思ったのだが・・、そんなことはなく、その後はno answer from the water。 そのまま退渓場所まできてしまった。


あれ?が、おかしい、に代わったのは9月。
朝から入渓。入渓場には蜘蛛の巣が張られていて、川岸の砂地に跡を残しているのは猪か何かの蹄跡のみ、人間の足跡はみられない。
水量も8月よりは、増えている。ヘルシーな流れだ。水温は17℃。高いが釣れない水温ではないはず。
それでも、4時間かけて釣り上がり、反応したのは当歳魚3匹のみ。
本来期待している25cmクラスの、頭が小さく体高のある、成長したカッコいいアマゴの姿を見ることはできなかった。

今週は9月の最後の週末で、本来なら、狩野川に浸かっているはずだったが、そんなこともあり、行く気にならず、家でタックルの整備などをしていた。
釣果が期待できないとなると、東京から150km、2時間半の道のりは、やや遠く感じるかな。

狩野川は今年から禁漁が一ヶ月延び、10月末になる。
私としてはこの支流の魚の成熟を楽しみにしながら、本流を探索しようかな、と思っていたのだが・・。どうしようか。
不調は気温や水温のせいで、秋が進めば回復するのか。本流からの遡上も期待できるのか。
それとも、今年はほかの支流に行ったほうが良いのかな。


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