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幼稚園入園で発達障害児に加配をつけてもらうか?

意外と知られていない加配とは?

3歳児検診のときに発達障害の疑いあり、と言われた息子。
当時は保育園に通っていて、職員の皆様のおかげで特に問題なく生活できていました。
そして幼稚園に入園となったときに「加配はどうしますか?」と聞かれ。
「加配??」となって。

加配とは規定の先生や保育士にプラスして配置してもらう【加配保育士】のこと。
加配がつくかどうかは自治体によって違うので、必ずつけてもらえるとは限らないのですが、障害があることを伝えておくと「加配はどうしますか?」と聞かれることが多いはずです。

保育園でも加配を配置してもらえるようですが、我が子の場合はあまり必要性を感じていなかったのと、担任の先生がとてもよく子どもを見てくれていたので、安心してお任せしてしまっていました。
しかし幼稚園となると、ただ遊ぶだけでなく課題も入ってきます。
そう考えると加配は配置してもらえるならしてもらったほうがいいなぁ、と。

息子の場合はおそらく息子だけのために加配保育士を1人配置することは難しいだろうから、ほかの加配を希望される方がいたら、複数人に対しての加配をつけてもらうことはできるかも、とのことでした。
正直なところ「ないよりはましだろう」という感じくらいで考えていました。

加配は配置してもらったほうが断然いい!

加配の依頼は通常幼稚園を通して自治体に依頼すればOKと思います(自治体によると思うので、それぞれ確認したほうがよいと思います)。
しかしすでに療育に通っていたので「療育機関からの推薦状のようなものがあったほうがいいのでは?」と勧められました。
確かにこの子はどういう配慮が必要で、そのためには加配が必要という具体的なものがあったほうがいいかな、と思ったのです。

療育機関にお願いしたところ「加配保育意見書」というものを作成していただきました。
それがよかったのかどうかはわかりませんが、幼稚園では加配をつけてもらうことができました。
年少さんのときは児童2人に1人の加配の先生がつきましたが、年長さんのときは人員が足りなかったのか、児童4人に1人の先生となりました。

加配の先生とは紹介されず【みんなの先生】として紹介されていたので、加配の存在を知らない人なら「副担任かな?」くらいに思うのではないでしょうか?
クラスでもピッタリ対象児童にはりついているわけでなく、課題などで困ってそうだったら手伝ってくれたり、お話を落ち着いて聞けていなさそうだったらそばに寄り添っていたり。
もちろんクラス全員の子とも遊んだり活動をしているので「この先生はこの児童のために配置されているんだ」と一目でわかるようなことはなかったです。

ですが、子どものことは担任の先生以上に見てくれているので「今日はこんな様子でしたよ」とか「家でこんなことを言っていたのですが、昨日なにかありましたか?」といった話がとてもしやすかったです。
我が子の場合は特に目立った行動がない子だったので、困っていてもそのまま放っておかれるタイプ。
なので配慮して見てもらえるのはとても助かりました。

加配保育士は専門家というわけではない

幼稚園にいる間、加配の先生はてっきりその道のプロと思っていた私。
小学校の支援クラスや養護学校の先生と同じように思っていたんですよね。
でも小学校にあがって、同じ支援クラスの友達ママに「加配の先生ってプロではないよ~。ほら、市報とかで普通に募集してるでしょ」と。
確かに募集してたわぁ…。

でもお世話になっている間、疑いもしなかったということは、それだけちゃんと見てもらっていたということだと思います。
確かに1度「こういうことは言っちゃダメって習いませんでしたか!?」と言いたくなるようなことがありましたが(それは翌日校長先生が謝ってくださったんだけど)
専門的なことは療育で相談したり見てもらっていたので、「こういうことができるように幼稚園で指導してくれませんか?」みたいな要望は出したことなかったし。

ただ言えることは、幼稚園のうちは専門家でなくても子供のことをちょっとだけよく見てくれる人がいるだけでも全然違うということ。
小学校のように必ずできなければいけない課題があるわけでもないけど、でもちょっと課題も入ってきたり、ほかの子との差が生まれやすい時期でもあったり。
そういうときにさっと手を差し伸べてくれる存在があるっていうのは、子どもにとってはとてもありがたいんじゃないかな、と思うのです。
親も「困ったことがあったら〇〇先生に言えばいいからね」と言いやすかったですし。

自治体によっては加配がなかなかつけにくいところもあると聞きますし、発達障害ではなかなかつけてもらえないところもあるようです。
もしつけてもらえるなら加配をつけてもらうと、親も子も少し安心して幼稚園生活を送れるのではないかな、と思います。

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