何切るの考え方

今日書く話は相当擦られてきた話題だけど大事なことは何度書いてもいいというのもあり改めて書きました。

その前に一つ行っておきます麻雀は何を切っても自由です。キャプテン翼の大空翼君のサッカーくらい自由なので本来何を切らなければいけない、あるいはどう考えないといけないというものはありません。好きに切っていいです。

ただそれでも最も得をする打牌、いわゆる「最適解」というのは一つしかありません。

今回はそれを他者との議論の中でどう考えていくか?という話です。軽い意見交換を否定するものではありません。

最適解を求めて意見交換をしようとしている人の中でもうまくやれてないなと感じる場面が多くあったので書きます。


まず何切るで大事なのは

「比較」

です。

例えば

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この超シンプルな何切る。

A3p切りリーチ

B6p切りリーチ

Aのメリット:枚数が多くて和了りやすい

Bのメリット:三色がついて打点が高い


どっちがいいでしょうか?ドラが無ければ三色がいいとされていますね。和了り率と打点と放銃率、打点が与える平均順位への影響とかもろもろ計算するとBの方がいいらしい。

つまり枚数VS打点で打点の方が価値が高いとするわけですね

AにはBにない枚数というメリットがあるわけですがそれを含めてもBの方が得だよという話です。

つまり

「選択肢に独自のメリットがあるかどうかは関係がない」

ということです。

分かりやすくするためにAとBに第三の選択肢Cを足しましょう。

画像2

A3p切りリーチ

B6p切りリーチ

C3p切りダマ

最も和了り率が高くかつ状況の変化にも降りで対応できる第三の選択肢Cが増えました。和了り率の上昇はまだしも降りられるというCのメリットは他の選択肢にはなくCの選択肢独自の強みになっています。

だからと言ってこの手における最適解がCということにはなりません。すべての要素はpt化されそのptが多いかどうかだけです。

ちょっとメリットデメリットを羅列してみましょう

A.3p切りリーチ(メンピンリーチ)

メリット
①打点上昇  
②比較的和了りやい 

デメリット
①降りられない 
②リーチ棒を出す  

B.6p切りリーチ(カンチャン三色リーチ)

メリット
①打点大上昇   

デメリット
①降りられない 
②リーチ棒を出す

C.3p切りダマ(ピンフダマ)

メリット
①相当和了りやすい 
②のちに降りられる

デメリット
なし

簡単に各選択肢の要素を羅列してみました

Cは打点のメリットこそないもののデメリットが0であり単純な要素の数では最強に見えます。

AとBはマイナス要素が2個ありますしBに至ってはメリットも一つしかありません。

しかしだからと言ってCを選択する人はあまりいないと思います。和了りに価値を置く人はAを選択することはあると思いますがだからといってCを選択することはほぼないでしょう。

これはなぜでしょうか?

三色のBと比べて和了りやすさでAを選ぶのは分かります。しかしそれよりさらに和了りやすくデメリットも少ないはずのCを選ばない理由はなんでしょうか?

それは

「選択において各要素は評価が同列ではない」

からですね。

例えばAとBにあるリーチ棒を出すというデメリットですがこれは実際平面であればデメリットとしてほとんど機能していません。

もちろんデメリットではあるのですがほぼ無視できる範疇のデメリットです。

そしてCの後々降りることの出来るというメリットもあまり出番がありません。もちろんドラをカンされてそれがかぶってドラ8の他家からリーチをかけられたりしたら降りたいのですが実際はせいぜい親から追っかけだったりドラポンくらいでしょう。

そう考えるとメリットが生きることは少ないと思われます。

しかし打点。これは非常に価値があり8000点という打点はゲームの結果に大きく影響を与えますが1000点はそこまで影響を与えません。

その大事な打点においてCという選択肢は非常に後れを取っています。

つまり

①AとBのデメリットが些細でありデメリットとして機能してない項目がある
②Cのメリットが機能する場面が少ない
③要素として最大のボリュームを誇る「打点」という項目でCが著しく劣っている

故にCは選択肢としてA・Bと比べると劣っていると判断されるわけです。

学校の国語のテストで

『文章を読んでその時の作者の気持ちを答えなさい(20点)』という問題があったと思います。

これが打点です。

それに対し「後に降りられる」「リーチ棒で1000点出す」

は国語のテストで言えば

『この漢字の読み方を答えなさい(2点)』

です。

2点の問題を2個3個当てても20点の問題で大ポカをしてそこが0点だと総合すると大した点数になりません。

それに比べ20点問題で20点、あるいは18点くらいを取っておけば細かい読み方問題だけで同じ点数を稼ぐのは相当に厳しい。

この手牌においてBの6p切りリーチは20点の問題で最高得点を叩きだしています。それだけでこの問題でコケている他の選択肢より勝るということです。

何切るは要素の数や独自の要素があることはあまり重要ではありません。

つまり何切るはメリットデメリットを見つけるだけでは半分でそこからそれをまとめたうえで各選択肢毎に比較しなければならない、

ということです。

何より大事なのは他者との何切るは

・自分が知らなかったメリットやデメリットを見つける

・要素の再評価

を各々が再度考えることで少なくとも

「他者の意見を変えることは目的ではない」

ということです。

参考になれば自分の意見が分かっても変わらなくてもいいんです。

喧嘩はやめようね!

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