価値観のアップデート
コロナ以前の話から言われていたことではあるが若者が会社の飲み会に顔を出したがらなくなっているらしい。
若者が飲み会を断ると上の世代の上司が
「俺らの時代は毎週末飲みにいったもんだよ。そういうところから繋がりを作ったりするのが大事なんだ」
と言ったり言わなかったり。
確かにそういう時代もあって上の世代はそれで道を切り開いてきたというのは事実なんだと思う。
今はそういう風潮はあまり好まれていなくて仕事は勤務時間だけで終わらせてそのあとは個人の時間という風潮の方が主流な気がする。
そうは言っても上の世代としては飲み会によるコミュニケーション、いわゆる「飲みニケーション」(完全に死語)というやつが王道な時代を生きてきたわけだ。
そうなるとそれを
「時代が変わったのでそれに合わせて価値観をアップデートする」
というのはメチャクチャ難しいんじゃないだろうか。
時代の変化も明確なくぎりがあるわけではないし正解だった道がじわじわと変化していき気付けば主流の道ではなくなった時にそれに気付いて納得をするというのは相当に難しい。
例えば会社員を15年やっていたAさんがいるとしてそこに1年目の社員Bがいる。
Aさんが飲みに行こうとしてBさんが断ったとしましょう。
ここでAさんの立場になった時に「時代は変わったんだな」とは思えない人がほとんどなんじゃないかと思います。。多くの人は「なんだよBってやつは」と思うんじゃないでしょうか。
Aさんとしては15年やってきた自分のやり方を1年目の社員に否定されるとやはりいい気はしないと思います。
Aさんとしてはそれで成功してたりここまで乗り切ってきた手法ですから本人からすれば実績のある王道のやり方なわけですしね。
最近の「若者の飲み会離れ」のようなニュースを見ていてこういうことを良く思ってます。
一時的に正解だったやり方を見切ったり変化させたりして時代において行かれないように対応するのは難しいからついていけない人がいてもしょうがないよなぁと他人事のように見ていました。
さて、ここで話は少し変わって麻雀の話。
僕は10年以上フリー雀荘で働いていました。
そしてネット麻雀も天鳳を一万戦以上打って思っていることがある。
それは
「麻雀は勝負である」ということ。
ただある日ふと気付いたんですけどこれも古い価値観なんじゃないかと思ったんですよね。
昔は麻雀ってセットかフリーしかなくて弱かったら色々失う状況でしか打てなかったのでエンジョイ勢が生息できなかったというのはあったんですよね。
麻雀を楽しむためにはそれなりの強さ(あるいはお金)がないとその趣味を楽しめなかった。
僕も麻雀が弱い人は麻雀を趣味にしにくい時代を生きているのでその分「麻雀は勝負。負けたやつは失う」という価値観が強く根付いてしまっている。
でも今は違う。ネット麻雀でノーリスクで遊べるしMリーグや各種私設リーグなどの見て楽しむコンテンツも増えている。
そうなってくると「麻雀は勝負」という価値観っておそらく時代に沿ってないんだろうなと。
これに気付いた時にはもうマックでドイツ人の女子大生麻雀プロが拍手喝采するくらいにハッとしました。
自分が強固に持っている価値観が時代に沿ってないと気付いた時の衝撃って言うのはなかなかすごいものがあります。
別に麻雀は勝負であるという考えが間違っているとかそういうわけではないんですが(そもそも正解とかはないので)主流ではない、あるいは主流でなくなっていくのはおそらく間違いない。
ですが自分が経験して初めて気付いたのですが時代に合わせて価値観を変えていくというのはめちゃくちゃ難しいです。
多くの人がまずは自分の時代にあった価値観を持っています。そして気付かないうちにそれが変化している。
そもそも「価値観が時代によって変化する」という事象じたいが何十年に一回とかしか起きないので経験できないんですよね。
多くの人が30代くらいで初めて時代による価値観の変化を体験すると思います。
そうなるとうまく波に乗るのはめちゃくちゃ難しい。誰にとっても初めてでかつ同じ時代を生きた同じ価値観を持つ同世代が周りに多くいてその中で自分だけ足を止めずに時代の波に乗るというのはおそらく相当難易度が高い。
少なくとも僕は麻雀観に関しては乗り遅れたなという実感があります。
やること自体が楽しい。今は麻雀も裾野が広がってそういうフェーズに入ったのに自分がいつまでも昔の価値観を引きずっていてもしょうがないなということを痛感しています。
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