平成20ライダーの感想を書きたかった。 - 2021.05.10

こんにちはこんばんは。

先日TTFC(東映特撮ファンクラブ)に登録して、2016年〜2017年放送の仮面ライダーエグゼイドを視聴しました。

なぜ今エグゼイドなのかというと全く見ていなかったからなのですが、これでようやく平成ライダー20作品を見た事になるので感想なんかを書いていこうと思います。

みんな他人の評価とかレビューとか好きなんだから。長いけど読んでもらえると嬉しいな。

ちなみに、小説とか外伝作品、劇場版は無し。あくまでテレビ放送分だけです。知らないからね。

自分の好きな作品がボロクソに言われていたり、認識が違っても怒らないでね。あくまで個人の評価なので気にしないで美味いもの食べて寝てね。

そして出来るだけネタバレしないようにします。作品毎に小見出しを設けたので自分が見た作品の感想だけ読みたい人も安心してください。


仮面ライダークウガ

平成ライダー1作目。1作目なのでまだ平成ライダーっぽくないし、ライダーもひとりだけ(ライダーみたいな敵やフォームチェンジする敵はいる)。改造手術を避けて、ベルトを取り込む設定になりました。

結構暗いというか猟奇寄りの感じで、怪人たちが様々な方法で一般人を殺していくのを防ぎ、やっつけていく。

警察と協力体制を敷いているのも特徴。特に刑事である一条は主人公五代のバディと言っても過言ではなかった。

感想。

やっぱりカッコいい。クウガ自体もカッコいいんですが、敵やアクションシーンもめちゃくちゃカッコいいです。敵のバッタ怪人が(恐らく1号をオマージュしたので)バイクに乗るんですが、クウガとバイクスタントを繰り広げるのがかなり印象深いです。

平成ライダーにありがちな人同士の憎しみ合いみたいなものがあまり無くて、戦闘が人間vs怪人なのも良い。物語の動きは少ないけど五代自身に物語が詰まっているので見応えがあります。クウガ至上主義みたいな人もいるけど、それもわかる。素晴らしい。

ただ、平成ライダー何から見たら良いか聞かれてクウガと答えるかは微妙。いや、この1作目から順に見ろでいいんですが、あまり入りやすい作品では無いように思えます。最低でもディケイドを見る前に見ればそれでいいと思います。

仮面ライダーアギト

2作目。前作のライダーと少し似ている。今作はライダーが3人。そのうちのG3は変身というより装着といったパワードスーツタイプ。

少しクウガよりも明るいけど、まだ少し暗め。というか明るいのは翔一や風谷家くらいか?カワイイ真魚ちゃんはのちのオシリーナ。オシリーナてお前…

最後は微妙にスッキリしないがレストランてで幸せそうにやっているし良いか。めでたしめでたし。

アギトは人に混ざっているアギトの因子が覚醒した者が変身できる。つまりアギトになれるのは翔一に限った話ではないのですが、あの「仮面ライダーアギト」の状態は翔一特有のものらしい。必殺技を放つ時に角がカシャンと開くのがカッコいい。バイクが変形して空を飛べる。

感想。

似たような造形のクウガの次で、ガラッと変わる龍騎の前。よく覚えていない人も多いのでは?ただやはりアギト、ギルス、G3がそれぞれカッコいいので主人公たち目当てに見るならオススメ。翔一は言わずもがな、氷川さんは不器用だけど真面目な頑張り屋だし、葦原涼は不幸で斜に構える事もあるけど悪い奴じゃないし(役者さんはやらかしましたが)。

逆にライダーはあまり印象ないかな。必殺技の後の残心がカッコいいくらい。シャイニングフォームなんかは特に印象にない。トリニティフォームは初代てんこ盛りで印象あるかも。

やはりクウガと同じく初めに見るのはオススメできない。むしろこれを見るなら先にクウガを見てって言う。

仮面ライダー龍騎

3作目。前作に少しだけ存在したライダーバトル要素を拡大した作品。

当時は正義のヒーローである仮面ライダー同士が戦うという事で反発するファンもいたらしいが、今後も軽いライダーバトルは続いていった。

他人を傷つける事を厭わない程の願いをもつ登場人物にドラマがないわけなく、ストーリーがかなり濃い。またライダーでない者にもかなりの重要人物が混ざっている。

ライダーバトルの時点でかなり挑戦的な作品だが、ライダーのシステムもめちゃくちゃに挑戦的で、ミラーワールドという異世界で戦うわ、バイクはほぼミラーワールドへの移動にしか使わんわ、契約モンスターの力で戦うわ、武器や技を使えるカードが出てくるわ前作までと違いすぎるだろ。この次からも一筋縄じゃいかない奴らだし別にいいけど。そういう意味では平成シリーズの基礎が詰まった作品なのかも。

感想。

正直個人的にはあまり好きじゃないです。神崎兄妹やミラーワールド、ミラーモンスターの設定が無理矢理な感じがする。浅倉の様な今までに無いライダーが出てきたのは○。

龍騎のライダーは各部に装備くっつける用のジョイントがついていてそれがかなり目立つ。そのデザインもあまり好きじゃない。

登場人物は非常に魅力的。優しい真司やツンデレの蓮をはじめ、バラエティ豊かな面々が様々な理由でライダーバトルを行なっています。やっぱり正義のヒーローである仮面ライダーが序盤から散っていくのはインパクトすごいな。いや、シザースに仮面ライダーらしさは全くないんだけど…

仮面ライダー555

読み方は “ ファイズ ”。前作では登場ライダーの北岡と浅倉に因縁がありましたが、今作は因縁だらけ。憎しみとすれ違いで構成されています。

また怪人側にかなりスポットを当てた作品であり、オルフェノクという怪人に生まれ変わってしまった男をもう一人の主人公として描く側面もある。

主人公は乾巧。本当は優しいけど、ぶっきらぼうな兄ちゃん。意地っ張り。前作までの主人公がお人好しばかりの中、ちょっとトゲのある主人公となりました。

先述したオルフェノクになった男は木場勇治。木場さんとしか呼ばれないから下の名前覚えてなかった。めちゃくちゃかわいそうな人ですが、オルフェノクと成り果てた後も人を襲う事を拒否し、共存の道を探していく。

ライダーは装着型、それぞれ条件さえクリアすれば誰でも変身が可能。この辺りは龍騎みたいなものか。ファイズ・カイザは携帯電話、デルタは音声認識するデバイスをベルトに組み合わせて変身。ここもカードデッキをベルトに組み合わせた龍騎に近い。

ただ、ライダーはどこか近未来的というか、デザインがかなり特殊。ついに特徴的な丸い複眼も消えた。必殺技がカッコいい。(多分)みんなに愛されているオートバジンくん登場。ファイズのバイク兼サポートメカ。龍騎のカードで言うとアドベントでしょうか。しかも自律的に行動してくれるかしこい子です。

大人気キャラクター草加雅人登場。これは多分評価するポイントなんだとは思います。中盤ややこしくなるのは大抵こいつのせい。

感想。

そこそこ好きです。キャラはみんないいですよね。草加は好き嫌いあると思うけど琢磨さんはみんな好きでしょ。

ここまでで何となくわかると思うけどあまり草加好きじゃないです。ただ、彼の自己中心的な性格も悪いけど巧も悪い。言葉が足りなすぎる。555の問題は大抵コミュニケーション不足が原因。

とはいえ怪人側の非業、哀しさも描写するストーリーは新鮮で面白いし、ライダーもカッコいい。バイク形態のオートバジンのハンドルからファイズエッジ(剣)を引き抜く所めちゃ好き。

あとよく敵にベルトを奪われて変身されますが、『仮面ライダーだからヒーロー』なのでは無いって事なんですか!?どうなの!?

仮面ライダー剣

剣は “ ブレイド ” と読む。別にいいんだけど何で漢字にしたの?

キャストの滑舌が絶望的なまでに悪く、一話に出てきたオンドゥルルラギッタンディスカー!!(本当に裏切ったんですか!?)が悪いインターネットで流行った。

ライダーのモチーフはトランプで、能力を使う時にも龍騎よろしく武器にカードを読み込む。スート(スペードとかのマーク)ごとにライダーが存在し、アンデッドと呼ばれる怪人も各スートA〜Kまでの52体+ジョーカーが存在する。

アンデッドのモチーフは今現在に至る様々な生物の祖が振り分けられており、あるアンデッドが最後の一体になるとそのアンデッドの種族が繁栄するバトルファイトを目的としており、今作の世界は過去にヒューマンアンデッドが勝利した世界らしい。

また、アンデッドをカードに封印して、武器にてその能力を読み取るのがライダーシステム。つまりロックマンと同じ。

主人公の剣崎一真は序盤こそ情けない所も多く半人前のライダーとしてアンデッドと対峙するが、後半は持ち前の正義感と次第に芽生えていった責任感で作中どころか全ライダー屈指の強さになります。

前作で怪人側がかなりクローズアップされていましたが、今作も上級アンデッド(J〜K)とヒューマンアンデッドだけは人間の姿を持ち、会話も可能。だいたいのアンデッドは他のアンデッドに勝利し、最終的に自分の種族を繁栄させる事が目的ですが、中には平和的なアンデッドもいる。

感想。

ライダーシステムがめちゃくちゃ良いです。敵によってもたらされる力で戦うのが仮面ライダーだと思っているので、カテゴリーA(Aのアンデッド)が変身アイテムになっているのがすごく好き。必殺技の組み合わせも多くて、中でも4人のカードを使わなければいけない “ フォーカード ” が好き。

あと後半の剣崎の信念というか、戦う目的みたいなものも熱い。コーカサスビートルアンデッドとの戦いは必見ですね。しかしAとKでモチーフ被ってるのってバトルファイト的にどうなの?

好きなんだけどほどほどの順位かな。序盤中盤のストーリーも今ひとつだし。ジョーカーについて意図的にぼかしたけどまあ序盤で正体がわかるよ。剣崎でもないから安心してね。

仮面ライダー響鬼

読み方は “ ひびき ”。まあわかるか。

古くより人知れず魔性の獣 “ 魔化魍 ” を退治している戦士、通称 “ 鬼 ” がいて、その当代の鬼と、ひょんな事から戦闘を目撃した中学生が主人公。鬼は「鍛えてます」のセリフ通り、めちゃくちゃ修行して変身できるようになる。

多分この作品を好きな人もそうでない人も共通する意見なんですが、この仮面ライダー響鬼という作品、めちゃくちゃ地味です。ライダーも地味だし変身するのもおじさん。

ただ、そのおじさんの背中を見て少年たちの心が成長していくとかそういう感じの話です。この鬼達はある程度襲名制で、弟子をとったりして長きに渡り魔化魍と戦っている。

一応その魔化魍を生み出す敵もいるが、最後までその敵は倒せないまま。つまりこの項はネタバレですが、この作品の本質はそこじゃない。

ちなみに鬼が魔化魍と戦う際は音撃と呼ばれる方法で攻撃する。響鬼なら太鼓、仲間の威吹鬼はトランペット、轟鬼はギターを模した武器を持っている。

変身アイテムも楽器に関連しており、響鬼は音叉、威吹鬼は小さい笛、轟鬼は弦をリストバンドにつけたもの。

まあつまり、ベルトは関係ないのである。仮面ライダーのアイテムと言えば変身ベルトなのでこれも物議を醸す要因である。

鬼達が使うサポートアイテム・ディスクアニマル(円盤状の携帯から動物型に変形し、敵の捜索や攻撃を手伝う)がグッドデザイン賞を取った。

感想。

仮面ライダーとは何なのかは結構荒れそうな話題だし、平和を守る優しい戦士である事には変わりないし、何なら雰囲気は好きなのだが、「仮面ライダー見たいな」と思ってこれを見始めると「なんか違うな」と視聴をやめてしまうだろう。

暗く紫色でムキムキの見た目、カッコいいバイクに乗らない、ベルトで変身しない、メイン武器も太鼓のばち、と子どもたちの心を掴む気が全くなさそうな外見で、戦う舞台も大抵山の中。あまりにも地味。太鼓をどんどこ打ち込んだら敵を倒せるというのもよくわからん。

多分この作品は響鬼の背中を追った少年・明日夢が成長していくというストーリーなのだが、それならそれで明日夢の日常を多めにするなり学校を戦場とするなりでもしないと序盤中盤の明日夢の立場がほぼ視聴者と同じなのではないかと思いました(学校が戦場だった事あったならごめん。覚えてなかった)。

もちろん明日夢が自らの志す道を決める終盤はさすがに目立っているし、序盤中盤も響鬼と行動を共にして存在感が無い訳ではないのだけど。

序盤のミュージカルっぽい導入は意味不明ではありつつも嫌いではなかったので続けてもらっても良かったですよ。。。

音楽と題字等の毛筆はめちゃくちゃカッコいいし、響鬼は渋くてカッコいいのに穏やかで少し抜けた所もあって愛されるキャラクターだなと思いました。

響鬼以外の人間関係も良好で厳しい戦いの世界ながら猛士(響鬼たちの組織名)も楽しくやってるんだなと憧れすら抱きそうな職場です。

ちなみに放送当時、桐矢京介はめちゃくちゃ嫌いだったけど後のジオウにて登場した時はちょっと見直したし良かったねと思いました。

仮面ライダーカブト

久々にカタカナ名のライダー。モチーフも昆虫であり、蛹形態から成虫形態の変身、“ キャストオフ ” が有名か(キャストオフという言葉自体は前から存在している)。

人間と謎の生命体 “ ワーム ” との戦いが主であり、敵も蛹から成体に変化する事がある。成体になると周囲が止まって見える程の高速移動 “ クロックアップ ” が使えるようになり、同じく成虫(キャストオフ)となったライダー(またはモチーフが元から成体であるライダー)でないと同じクロックアップで対抗できない。

変身アイテムはゼクターと呼ばれる自律型のメカで、それぞれが変身者と認めた者にしか扱えない。前作のディスクアニマルがさらに進化した形か。

主人公は『天の道を往き、総てを司る者』天道総司。また、ワームを撃退すべく結成された組織・ZECT(ゼクト)の隊員である加賀美新。何でもクールにこなし、カブトにも変身できる天道とチームのヒラであり、がむしゃらに戦うスタイルの加賀美の対比がワームとの戦いや日常を通して描かれていく。

感想。

ライダーはめちゃくちゃカッコいい。カブトは武器が地味だが、カウンターのライダーキックが最高。100億点あげる。カブト以外もカッコよすぎる。生き物がモチーフなのにメカ感がかなり強い事と、マスクドフォームがごっつい分ライダーフォームが細いのは引っかかるが、メカっぽいのが好きな人はカブトめちゃ好きでしょ。

クロックアップの演出も大好き。やはり印象的なのは序盤にあった、雨が降る中でのクロックアップ。降ってくる雨粒もほぼ静止した中でライダーとワームが戦闘する様が良い。

登場人物も良い。天道や加賀美がカッコいいのは言わずもがな、矢車影山の地獄兄弟や神代剣、風間大介なんかのサブライダーもめっちゃ良いキャラしてます。一言で言うと、濃い。

この作品が評価を下げている原因はひとえにそのストーリーに依る部分が大きいと思われる。僕もカブトのストーリーはあまり好きではない。途中に挟まれたシリーズお馴染みのギャグ回や終盤の展開も好きじゃないし、「何だったの?」と思う部分も多い。

まだ見ていない人は『カブトとは天道を見る為の作品』と捉えてストーリーは気にせず視聴する事をお勧めします。

仮面ライダー電王

電車の王で電王。うーん。

劇場版の評価を入れない事にしたのはだいたいこいつのせい。多すぎる。あまりにも。

人に憑依する事で自己の存在を確立、世界を破壊し、時空を自分たちのものにする事を企む “ イマジン ” から自分たちの世界を守る為に戦う仮面ライダー。

ここから先を書くのは2回目です。何故かロールバックされてて上書きしちゃった。この項目は1時間かけて書いたのに。電王だからってそこで時間飛び越えたくないのよ。

主人公は野上良太郎。運も悪く、運動神経も良くないお人好し。正直フィジカルはライダーシリーズ屈指の雑魚主人公。複数のイマジンを憑依する特異体質と時間の改変に巻き込まれない特異点でもある。

時の列車、デンライナーに乗って時の運行を守る仮面ライダーが電王なのですが、その特徴として『イマジンが憑依することで未知のパワーを出せる』事が挙げられます。ピンナップでもよく出ている目が割れた桃の様になっている赤い電王もイマジンである “ モモタロス ” (命名・良太郎)が憑依した姿。

女性人気が高いせいか、よく『腐女子向けライダー』などと揶揄される事の多い本作ですが、電王が身を置く戦いはなかなかシビアであり、『良太郎とわちゃわちゃするイマジンが悪い奴をやっつける』面と『時間と記憶を扱い、“ 存在 ” や “ 繋がり ” を考えていく』面の二面性がある子どもも大人も楽しめるストーリーとなっている。

アギト以降必ずいたサブライダーは本作には存在しない。

感想。

桜井侑斗知らないネタを嫌いな人はすみません。もちろん大好きなキャラクターです。僕も椎茸嫌いです。クールに構えて心の奥深くには熱いものを持っている所も、デネブとのでこぼこコンビな所も、イケメンで強い所も嫌いじゃないわ!

この作品に関しては正直ケチのつけどころが無いんですが、他の作品は嫌な事言ったりしてるので一応この項目でも気になる所を挙げておくと、中盤、劇場版を見ていないと話がすっ飛ぶ所がある事はかなりのマイナス点なのは否めないかなと思います。「あれ?見逃したかな?」って思う。

あとはライダーの見た目ですね。各形態を一つにした強化フォームが “ てんこ盛り ” と呼ばれるようになった事でお馴染みのクライマックスフォームは今でもカッコ悪いなと思います(特に必殺技の際に身体に敷いたレールを顔が走るやつ)。

キャラクター達の魅力がすごい。良太郎、侑斗、イマジンはもちろん、愛理や尾形さん三浦さんもいいキャラしてる。ハナさんも好きだったんですが、降板したのが残念。理由についてあれこれ言われてますが真偽不明なので触れません。

あと良太郎役の佐藤健氏はこの頃からめちゃくちゃ演技が上手いです。憑依した際の声優さんの力ももちろん大きいとは思いますが、身体の使い方が上手なのかもしれません。ダンスやってるし。

仮面ライダーキバ

キバは『キング オブ バンパイア』の略らしい。Kiva。

主人公の青年・紅渡(くれない わたる)は物語のはじめからキバへの変身能力や他フォームを獲得しており、内向的な渡が成長していく物語と渡の父・音也と母・真夜(両名とも物語開始時点で故人)の出会いが順番に描かれ、渡とその他の登場人物との絆みたいなものを主として描かれる。

当然、故人である音也と真夜のシーンは年代が遡るわけで音也は第二の主人公とも言える。

仮面ライダーシリーズ屈指のネタキャラ、名護さん登場。どうしてこうなった?本編で見ると頭おかしい部分とめちゃくちゃカッコいい部分の両方を見る事になる。

普段は人間に擬態し、人々のライフエナジーを吸い取る “ ファンガイア ” が敵種族。おそらく牙という意味のファングとパンパイアの後半部分を組み合わせた造語だろうか。いずれにしてもファンガイアならキングオブバンパイアって成立しなくない?

コウモリの翼部分のような複眼が特徴的なキバだが、本来の力を封印しており、それが解き放たれた姿が最強フォームのエンペラーフォームである。つまり、物語最序盤から最強の力を秘めている珍しいライダー。

変身する際には “ キバットバット三世 ” が渡に噛みつき、力を覚醒させる。前作のイマジンの様な別種族の協力キャラクター兼変身アイテムで、何より渡の友達である気のいいヤツ。

感想。

昼ドライダーとか言われていたが、悪くない。本放送時は余りにややこしくて切ってしまったが、改めて見てみると音也がどんどん好きになり、過去編も楽しく見る事ができた。

対照的に渡が今ひとつ好きになれず、最後まで印象が変わらなかった。確かに成長はしているのだが…

名護さんは最高です。本当に。意地でも悪人のボタンをむしり取る所や健吾にイクサの変身者の立場を取られてしまった時には『こいつやべーな』と思わずにはいられなかったが、彼も最後は正しく正義の執行者であり、渡を安心して任せられる存在だなと思いました。

ガルル、バッシャー、ドッガのキャッスルドラン組はもう少し活躍出来たら良かったと思う。何なら彼らもイマジンと同じような扱いだとは思うが、ガルル以外は全然出てこなかったのは。残念。

なかなか人にオススメし辛い尖った作品ですが、まあまあ好きかなぁ。やはり音也の魅力が凄い。

仮面ライダーディケイド

平成ライダー10作目の記念作品であり、問題作。過去の9ライダーの世界を渡り歩き、その世界の敵を倒していくのが基本的なストーリー。

9ライダーの世界とは、原典そのままの世界ではなく、似て非なる世界の『リ・イマジネーション世界』を主人公・門矢士(かどや つかさ)とその仲間が巡って行く。ほとんどの場合ディケイドオリジナルのボスが出てくる。

ディケイドは9つのライダーにカメンライド(=変身)する能力を持ち、ある程度の特殊能力やフォームチェンジも扱える。

ライバル的扱いに仮面ライダーディエンドが存在し、こちらは過去のサブライダーを召喚して戦わせる事ができる。

平成9ライダー以外の世界も巡り、ディエンドの世界、ネガの世界、BLACKの世界、RXの世界、アマゾンの世界を経て、最後の世界に着く。間にシンケンジャーの世界もあったけど、まあ良いだろ。

リ・イマジネーション世界では平成9ライダーの変身者も元の人物ではなく、原典と違う人物がライダーに変身する。ただし、原典で出てきた役者が似た役どころで出てくる事もあり、響鬼の世界なんかはヒビキとアスム以外はだいたいオリキャスである。例外は電王で、そもそもリ・イマジネーション世界ではなく、イマジンたちやオーナーたちはオリキャス、良太郎は出演せずでした。特異点だからリイマジされなかったのかな。

また、BLACK、RXの世界では原典と同じく倉田てつを氏が仮面ライダーBLACK、または仮面ライダーBLACK RXに変身する。

感想。

劇場版で真エンド。やりやがったなぁ…

それが最大のマイナス点で、リイマジ世界も基本的には面白い。

『ウルトラマンメビウス』や、のちに放送される『海賊戦隊ゴーカイジャー』の様な原典のキャストが出たり、世界観が同じ物を期待したファンは多かったと思うが、その願いは『仮面ライダージオウ』まで果たされない事となる。

また、評価できない部分に前作の紅渡が登場して士にあれこれ告げるシーンや、終盤あるライダーが登場し士に襲いかかる等、原典のファンに性格の改変と言われても仕方ない部分があった事が挙げられる。

そして、とってつけた様なアマゾンの世界も批判される事が多い。僕はBLACKの世界とRXの世界も蛇足だと思っていますが、これらはファンサービスなのでしょう。

士の俺様キャラは好きだし、夏海やユウスケ、海東もいいキャラしてると思います。リイマジのキャラ達もみんな良い奴で、また彼らの活躍も見たいとすら思います。だからこそラストの展開は納得いかないのですが。

登場人物の一人、鳴滝(おのれディケイドって言う人)の素性は明かされません。知りたい人は…いや、他の作品や劇場版でも明かされていなかった。何なんだよあいつは。

電王も中盤に劇場版の展開を入れていましたが、ディケイドはテレビシリーズのラストで完結していないので評価する事も出来ない。

序盤中盤は良かった、ライダーもキャラもそこそこいい。くらいの評価ですね。

疲れたのでここまでにします。

後編はまた今度…