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つみたてNISAを活用せよ!

つみたてNISAとは?

つみたてNISAとは、毎年40万円分の投資商品を20年間非課税で運用できる制度です。購入可能な投資商品は金融庁が選定した優良な商品のため、投資初心者でも安定して資産を増やすことが可能です。

イメージ(引用:東京新聞)

背景

日本の平均給与と社会保障費

日本の平均給与433万円。過去数十年でみると減少しており、先進国の中で唯一日本の給与は減少している。給与は増えない一方で社会保障費は年々上昇しており、給与より社会保障費の上昇が上回っているため、今後も給与は上がらない。

年金の減少により一生働く必要がある

老後、ゆとりある生活を行うには月に36万円の収入が必要と言われています。70歳夫婦は夫の年収が1000万、妻のパートの世帯で貰えている年金は2人合わせて27万円です。少子高齢化、寿命増加により、今後はもっと減ります。70歳を過ぎても働かないと生活できない未来が待っています。

銀行預金は実質元本割れする

銀行預金なら元本が1000万円まで保証されていますが、インフレには対応できないため、実質元本割れします。2%程度のインフレは経済的には好影響になるため、日本も毎年2%のインフレを目指しています。
インフレ=現金の価値が減るということなので、毎年2%ずつインフレしていくと、銀行預金は2%ずつ元本割れしていることになります。

(引用:みなと銀行)
(引用:みなと銀行)

近年、日本のインフレ率は1%未満ですが、米国は6%、ユーロは2%と大きく上昇しています。

(引用:日本経済新聞)

日本人が貯金が好きな理由

日本字は貯金好きといわれますがなぜでしょうか?恐らくですが今から30年前くらいは預けるだけで4%の金利が付くという天国のような状態でした。当時現役だった世代は銀行貯金=増えるというイメージがあるのだと思います。また、日本には金融教育が無く、金融リテラシーが低いため、投資=ギャンブル、あるいは金持ちがやるものと認識している人が多いことも影響していると思います。

(引用:ガベージニュース)

対策

現在の日本には以下の問題があることを説明しました。
・社会保障費の上昇等で給与が上がらない
・少子化により年金が減る
・インフレにより銀行預金は実質元本割れ
・金融リテラシーが低い

どうするか?答えは投資です。投資して資産を増やすことで将来の貧困に対応できます。政府も国民が将来困らないようNISAという制度を作り、投資する人を増やそうとしています。

制度説明

NISA運用の実情

日本の人口の内、20歳以上は10478万人、その内、NISAを利用しているのは1655万人の15.8%です。

年代別の利用率は以下のようになっています。日本は金融の教育が無いこともあり、認知度が低く利用者は低い状態が続いています。もったいない!!

20代 10.1%
30代 17.9%
40代 16.4%
50代 16.9%
60代 19.1%

シミュレーション

条件:毎月3万円 20年間 利回り5%
結果:元本720万 運用損益513万 合計1233万円

つみたてNISAのイメージ

つみたてNISAが何かと言えば「箱」です。有価証券を非課税で購入できる「購入枠」とも言えます。

スーパーで例えると、スーパーには「普通のカゴ」と「NISAカゴ」があり、「普通のカゴ」で野菜を買うと消費税がかかりますが、「NISAカゴ」なら消費税がかからない、こんなイメージです。

NISAとは有価証券を購入する「箱」であるため、まずは投資ってどうやるのか知る必要があります。

  1. 証券会社で証券口座を作る

  2. 証券口座に入金する

  3. 有価証券を購入する

証券口座には以下の箱(口座)があります。

  1. 一般口座(20%課税あり)※使わないから忘れてOK

  2. 特定口座(20%課税あり)

  3. NISA/つみたてNISA口座(要申請)(課税なし)

  4. iDeCo口座(個人型確定拠出年金用)(要申請)(課税なし)

証券口座とは?

有価証券を取引する専用の口座。銀行口座のようにカード引き落とし先や給料の振込先の口座としては使えません。

つみたてNISAの制度

  • 毎年、年間40万円の箱(購入枠)が貰える

  • 1カ月で3万3333円(40万÷12カ月)まで購入できる。ただし、ボーナス払いを利用すれば1カ月で40万円購入することも可能です。

  • 購入できる有価証券は国が認めたリターンに優れ、手数料が安い優良な商品のみ(初心者でも安心)

  • 購入した有価証券は運用益が20年間非課税になる

  • 購入した有価証券は任意のタイミングで売却可能

  • 非課税期間が終わるまでに売却するか、売却しない場合は課税口座(一般or特定)に移換されます

非課税期間のイメージ

非課税期間終了時のパターン

NISAの種類

2022年現在、NISAには3つの種類があります。将来的にはつみたてNISAに統合されます。ジュニアNISAは23年終了しますがメリット大。

つみたてNISAのはじめ方

SBI証券&住信SBIネット銀行または楽天証券&楽天銀行で口座を開設しましょう。三菱UFJやみずほ銀行等でも開設できますが投資信託の手数料が高く、イケてる商品が少ないという問題があるので、この2つから選ぶことを強く、強く推奨します。
この2つでは、Tポイントが付く、海外の投資信託を安く購入できるという点でSBI証券がおススメです。楽天経済圏に生きているのなら楽天証券でも大丈夫です。

投資戦略

アセットアロケーションを考える

基本的には株式と債券で考えますがつみたてNISAは20年という長期運用が前提のため、以下の理由で株式だけで構成するのがおススメです。
・過去200年のデータでは株式が最もリターンが多い(下図参照)
・アメリカ株は15年以上運用すればほぼ元本割れしない(下図参照)

どうしても債券を組み入れるとしたら以下の時です。
・5年以内に現金化したい
・値動きが気になって夜も眠れない。売却しちゃいそう。
 →この場合、証券口座を見ないことを強くオススメします。

インデックス投資とは?

インデックス投資とは、インデックスに連動した投資信託に投資することです。インデックスとは経済指数のことで、指数に採用されている企業は安定的成長することが見込まれているため、これらの企業の株を買うことで安定した資産形成が可能になります。業績が悪化した企業は自動的に指数から外れるため、投資信託を買ったら放置してもOKです。

どの国に投資するか?

つみたてNISAは最低でも20年という長期の投資を行います。20年後でも経済が成長している国を選ぶ必要があります。
以下の理由でアメリカに投資をしましょう。

  • 先進国の中で唯一人口が増加している

  • 投資家に利益を還元する文化があり、法制度もある

代表的な経済指数(インデックス)

  1. NYダウ            :アメリカを代表する企業30社

  2. S&P500          :アメリカを代表する企業500社

  3. NASDAQ100       :ベンチャー企業100社

  4. CRSP米国総合指数      :アメリカ全体の4000社

  5. MSCIオールカントリーワールド:全世界3000社以上で市場全体の85%に相当

  6. FTSEグローバルオールキャップ:全世界8000社以上で市場全体の98%に相当

おススメのインデックス連動投資信託+α

S&P500連動
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
アメリカ全体連動
・SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
・楽天・全米株式インデックス・ファンド
世界全体連動
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・SBI・全世界株式インデックス・ファンド
8資産均等
・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)


eMAXIS Slimシリーズは手数料が安いためおススメです。


eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
信託報酬:0.0968%

運用レポート_SP500

楽天・全米株式インデックス・ファンド
信託報酬:0.162%

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
信託報酬:0.1144%

運用レポート_全世界

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
信託報酬0.154%

運用レポート_8資産

パフォーマンス比較

信託報酬(手数料)によるリターン差

投資信託は手数料の安さが命。安ければ安いほどよい。

ポートフォリオを考える

ポートフォリオとは所有する投信商品の割合のことです。
いくつか案を挙げます。この中から選んでもいいし、自分で考えてもOKです。基本的には分散するほどリスクは下がりますが、リターンも下がります。

分かりやすく1種類で考える。よく分からなければこれ内のどれかにすれば多くの人にとっての最適解になる。ダウは30社と少なく分散が不足、NASDAQは爆発力はあるが値動きが大きく精神的に負荷が大きいため除外。

  1. S&P500連動:迷ったらコレ

  2. 全米連動    :アメリカでもっと分散したい

  3. 全世界連動   :アメリカ以外でも分散したい

  4. 8資産     :資産で分散したい。常に真ん中の成績

毎月の投資例

例:S&P500
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を3万3333円購入

例2:S&P500+全世界連動を半分ずつ
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を1万6666円購入
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を1万6666円購入

勉強になる動画

ここまで解説してきましたが、まだまだ説明できることはありますが、長くなるのでオススメの動画を紹介します。


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