7/17 U-24日本代表 対 U-24スペイン代表
来週にいよいよ開催される東京五輪。その前の最後の国際親善試合は、優勝候補の一角であるスペイン代表を相手にした一戦だった。U-24日本代表にとって、今まで格下、あるいは同等のレベルの国との試合はあったが今回に関して言えば日本が格上だと言う人はあまりいないだろう。
U-24日本代表はボランチに田中碧ではなく板倉、遠藤を並べて左SBにACLから帰ってきた旗手、三苫が脚に違和感を感じたとして大事を取り左サイドハーフに相馬を置いた4-2-3-1。
U-24スペイン代表は、注目のペドロ・ゴンサレス・ロペス(ぺドリ)がベンチスタートだったものの、その他はほとんどベストメンバーを起用してきた印象の4-3-3。
日本代表としては、スペイン代表にボールを持たれる時間が多くなるという予想の中でどう打開していくか。それに加えてオリンピック前最後の試合でどれだけアピールできるかが見どころであった。
試合開始直後からスペイン代表ペースで試合が進み、日本はなかなか攻撃に転じることができない印象だったが、日本代表はボールを持たれても最終ラインを高く保ち、前から奪いに行ってたことからビビってる感じはなかった。ただU-24とは思えないくらいのスペインの正確で早いパス回し、セカンドボールを拾うのもスペイン代表が多く、日本代表は最後のところで耐えていた。生で観るとより感じた。スペイン代表上手い。ただ、持たれることを想定して先発起用したのか分からないが、ボランチの2人(板倉・遠藤)と最終ラインとGK谷と連携を取ってしっかり無失点で前半を終えられたのは評価できるのではないかと思った。
そして右サイドに寄っていた久保が個人技で相手SBをちぎって突破し、クロスを上げたところに走り込んできた堂安がゴール。正直日本代表が先制するとは思ってなかったが嬉しい誤算。それまでシュートというシュートはなかった日本代表だったが思い切って放った左足のシュートはゴール左隅に突き刺さるゴラッソ。私が座ってたところからだとすごくよく見えちゃって思わず声が出ちゃった。ほとんど2人で打開した得点だったが、それまで0で抑えてた守備陣からしたら、よく取ってくれたという得点だったはず。
前半はほとんどスペイン代表にボールを支配されていたが良い連携で抑えて数少ないチャンスでしっかり点を取れたことが良かったかなと。ただ、押し込まれていたため攻撃に転ずる際に攻撃参加する枚数が少なすぎたかな...。この試合ボランチを務めた2人はどっちかと言うと守備の評価が高い2枚だったから田中碧などがいたらまた違った展開になってたのかな。でも0で抑えたのは凄かった。
後半は日本代表は7枚、スペイン代表は3枚交代。日本代表はGKも替えて色んな選手観れたので個人的には嬉しかった。
後半も立ち上がりからスペイン代表にボールを支配される時間は長かったが、後半から入った田中碧を中心にだんだんと日本代表がボールを持てる時間も増えた印象があったが、前半より最終ラインが下がっていたかな。よってより一層スペイン代表がボールを握る時間が増え、危ないシーンも何度か見受けられた。これでぺドリまだいないんだもんなぁと思っていた矢先の投入。そこからスペイン代表のサッカーは素人目から見ても変わった。それからの時間はほとんど日本代表サイドでボールが回る展開に。スペイン代表もどんどんぺドリにボールを回してお得意のボール回しを活性化。1人入るだけでこんなに変わるんだって感心してしまった。
そしてそのぺドリからスルーパスを受けたミランダがゴールライン際からマイナスのクロスにプアドがシュート、カルロス・ソレールに当たりゴールイン。それまで凌いでいた日本代表だったが、ボールウォッチャーになってしまいマークにつききれず、一瞬の隙を突かれて失点。
日本代表は最後にFKのチャンスがあったが惜しくも得点ならず。1-1のドローで試合終了。
日本代表としては五輪優勝候補相手に前半からベタ引きする事なく前から奪いに行って危ないところもGKを中心に守れていた。そして少ないチャンスをモノにして得点できたのは良い点だったと思う。課題を挙げるとすれば、ボールを奪った後の攻撃参加の枚数を増やしたい。この試合は出場出来なかった三苫が加わるとは言え、久保、堂安、林(あるいは前田、上田)、三苫(相馬)で点を取るのは相当苦労すると思う。ここにもう1枚、2枚、3枚加われば攻撃の幅が広がり得点シーンも増えるのではないかという自論。でもナイスゲームでした。
スペイン代表はボール回しを特に見られがちだが、ボールを失った瞬間の守備への切り替えが早い。歴代最強と言われるJクラブのフロンターレと似たようなサッカーをするなと前半から観てて思ったが、パススピード、精度、速さはフロンターレ以上かも...?と思ってしまう程だ。しかもそれを五輪世代でやっちゃうのはとんでもない。世界のトップレベルはそれ程凄いんだと今更ながら気付かされた。これで最初からぺドリが入っていたら...?想像するだけで楽しみだ。観ていて特徴的だったのはボールを回している逆のサイド(右で回していれば左、逆なら右)がワイドに開いて待っている所だ。パス回しが早い=逆サイドに振るのも早いことになる。しかも逆で待っているのはSBとウイング2枚待っている。守備側としてのセオリーは自分のサイドとは逆のサイドにボールがある時はボールサイドに寄り、逆サイドのSBがケアする形を取る。何が言いたいかと言うと、スペイン代表が逆サイドにボールを振った時、必然的に2対1、守備側の数的不利となるのだ。これを用いた攻撃も数多く見受けられたので本戦でまた対戦する事があれば注意すべき点かもしれない。
またもや長々と書いてしまいましたが、ここまで読んで下さった方々には感謝致します。
代表戦を生で観戦するのは初めてだったので興奮しちゃいまして...笑
今後も東京オリンピック、フロンターレ(他チームも出来れば)の感想を書く事があると思うので、読んで下さると嬉しいです。
メイタロウ
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