#13 列車

指折り数え待ち焦がれる
こんな高揚感を味わうのは久しぶりだ

「Happy Train Tour 2023」に乗車した

“ちょっと待ってよ それじゃあっさりし過ぎじゃない？
全然 後ろ髪を引かれないの？
少し 残ってるでしょ？ アディショナルタイム”
のっけからボルテージがあがる最高の楽曲だ
彼女達とおひさまがつくる空間と声に鳥肌がたつ
「アディショナルタイム」はライブが断然いい

「月星」はずるい
心に響く真っ直ぐな歌声に抵抗できるはずもなかった
“いつしか 嫌だった嫌だった世界
目を瞑り生きることに 抵抗なくなった”
「月と星が踊る Midnight」にフラッシュバックする

”外に出ようと思ったよ　君と出会って
同じ空気を吸いたくなった“
ゆっくりと目の前を通り過ぎていく
「愛のひきこもり」
小さく可憐な彼女達に見惚れながら頬を拭った

感涙と高揚の暴風雨のなか列車は走り抜けていく

“部外者に説明したって 絶対 何も理解出来ないよ”
もう完全に虜になっていた
「My fans」

“金網の外 眺めてるだけじゃ 何にも変わらない
どこ向いても立ち入り禁止だらけさ”
何度聴いても胸が熱くなる
彼女達の煽りに昂ぶりを抑えられない
「誰よりも高く飛べ！2020」

“誰も生きてれば嫌なこととか 傷つくこといくつもあるよ
だけど君と出会ってから変わった
俯くより顔を上げた方が人生は楽しいんだ”
彼女達はこんな素敵な虹と感謝してくれる
感謝しているのはこっちだよと
そんな優しい空間に包まれた
「JOYFUL LOVE 」

この幸せを運ぶ列車に乗車してよかった

大阪、宮城と乗り継いで
冬の切符に少し長いなと感じながら列車を降りる

「心の中の言葉」がなければ…
福岡行きの列車に飛び乗ると決めたのは前日の朝だった