惹かれ合うということ

お試しセックスを1度した帰り道
既に惚れていた

わたしは離れたくないと思った
彼は逃したくないと思ったそうだ

彼と付き合うこととなり
彼は女性関係を精算し
わたしは知人と絶縁した

これまで築いてきたものを
全て捨てても良いと思った

その日から2週間で12回体を重ねた

当初はLINEでもよくシンクロして
同じ時間に同時送信することがあった

なぜこんなに惹かれ合うのだろう
ということをよく話していた

彼は「全てがフィットする」という表現を
わたしは「パズルピースがハマるような」
と既出でしつこいが何度も話したのだ

それほど奇跡的で不思議な気持ち

気になっていたとはいえ
こんなに短期間で情熱的になるとは
思っていなかった
不思議で不思議で仕方がない

わたしはそれまでの恋愛経験のなかで
心と体が最高潮に満たされたことは
一度も無かった
いつもどこか満たされない不満が残る

絶頂の経験が無かったこともあるし
心を開いていなかったからか
コンプレックスや自己肯定感の低さか
いつも緊張感があったり
何か違うことを考えてしまい
セックスが真のコミュニケーションと
思ったことは無かった

愛されている実感を感じたことが無かった
男性の自分勝手な要望や自己中な
セックスに対面すると
どんどん自己肯定感は下がるものだ

穴があればいいと思われているのか
ということは?わたしではない誰かでも
良いということか?きっとそうだ…と
どんどん負の感情が湧いてくる

しかし彼は違った
わたしを見てくれている
わたしを気持ちよくすることを考えてくれる
それで自分も満たされると思ってくれる
そんな彼が愛おしくてしかたがない

惹かれる、ではなく
惹かれ合う、でないと
こんな気持ちにはならないのだと知った

いくら自分が相手を好きだったとしても
満たされないのだと

惹かれ合う、というのは
そういう相手と出逢った時でないと
わからない気持ちだ

本人たちにも何故だかわからないのだ
好き、大好き、愛してる
だけでは伝わらない
何とも形容できない気持ちだ