めいのぼやき8 自作評価のバイアス

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。

1.詰将棋が完成するまでの障害

「想定している狙いが実現できない…」
「余詰が消えない…」
「変化が割り切れない…」
「レポートの締切が迫っているのに…」←?
「もう俺は人間を愛せない…信じられるのは詰将棋のみ…」←??
「誰が産めと頼んだ…?誰が創ってくれと願った…?」←???

など詰将棋が完成するまでには様々な障害があります。
それらを乗り越えて完成させたとき、何ものにも代えがたい喜びがあります。

2.自作評価のバイアス

「とんでもない傑作を生み出してしまった…」
「勝ったな…」←何に?

こんなことを完成した直後に思うことが、私はしばしばあります。
大体一ヶ月に一回くらいの頻度で思っています。
本当に私の脳ミソの中は幸せお花畑で助かりますね。
すぐにでも詰パラの投稿用紙を書きたくなります。
しかし、後日冷静になって自作を眺めてみると、

「結構手順が地味だなぁ…」
「なんか考えていたのと違うなぁ…」

など実は大したことがなかったなんて現象が、もう恒例行事のように起こります。
詰将棋を作ったことがある方なら、誰しも少なからず一度は経験があるのではないでしょうか。
完成した直後は「苦労の末に完成させた」という気持ちが強いので、どうしても自作を良く見ようと評価にバイアスがかかってしまうのです。

3.評価のバイアスを防ぐ

「詰将棋が完成してもすぐには投稿しない」というのが私が徹底しているルールです。
完成を焦らずに創作に対してゆとりを持つことで、「こうすればもっと良くなるのでは?」といった改善案を思い付いたりすることも出てきます。
自作にいくら愛着があっても、他人に見せるとなれば作者としては自作に厳しくありたいものです。

(ゆとりを持って時間をかけて作った結果、他の作家に似たような作品を先に発表され、それが自作よりも完成度が高かったなんてことも考えられますが、その場合は仕方がないと割り切って枕を濡らすしかないですね…。それを恐れていては、そもそも創作なんてできないわけですが…。)