WFP2022年5月号 感想

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。
Web Fairy Paradise 2022年5月号(第167号)の感想を簡単に書いていきます。

第142回WFP作品展(pp.3~)

原亜津夫氏が初登場。
普通詰将棋で受賞経験がある作家。
フェアリー詰将棋を投稿したのは17年ぶりとの噂。
チェス・プロブレムの作品も発表するなど多才な印象。

第140回WFP作品展結果(pp.17~)

■ 140-5 上田吉一 作
馬と銀の複合鋸。
動きはやや複雑ですが狙いは分かりやすくて楽しい。
不滅銀を使っている理由も作者らしいなぁと思いました。

■ 140-6 springs 作
56馬引はチェス・プロブレム用語を借りるならAnti-Bristolでしょうか。
Bristol系統のネタは詰将棋でも面白く表現できると思っています。
本作はキレイに表現できるているなぁと感心しました。

■ 140-7 藤原俊雅 作
協力詰の受先で攻方駒を取る手はそこまで開拓が進んでいない気がします。
チェス・プロブレムのHelpmateだとよく出てくるんですが。
本作は美しく仕上がっていますね。

協力詰・協力自玉詰 解付き#2(pp.42~)

私の担当コーナー。
青木裕一氏がこのコーナー初登場。
素晴らしい曲詰をいただいちゃいました。
あと、半ページ余ったのでちょっとしたコラムを書いてみました。
こういうときのためにネタをストックしておかねば。

詰将棋フェスティバル(pp.48~)

私が書いた記事。
以前開催した作品展の紹介です。
特に複数解・ツイン・変同解部門がやれたのは良かったです。
この分野の発展に繋がれば。

今月の手筋(p.47, p.55)

このコーナー結構好きです。
毎回楽しみにしています。
狙いを不純物なくシンプルに表現するのって実は相当難しい。

第5回フェアリー入門出題(pp.56~)

ヒントのおかげでサクサク解けました。
こういう入門コーナーは私にとって嬉しい存在。

第4回フェアリー入門解答(pp.58~)

完全打歩ものは面白いですが、やりすぎるとややこしくなって逆につまらなくなるというのが私の率直な感想。
るかなん氏の今後の作品にも期待。

Fairy TopⅨ 2021 投票結果(pp.74~)

みんなのお気に入りって結構バラバラなんだなって印象。
フェアリーだから尚更かもしれません。
私も短編部門だけですが投票しました。

■ 短編部門 1位 青木裕一 作
こんなImitatorの使い方があったなんて。
これは天才のそれ。

■ 短編部門 6位 上谷直希 作
センスの塊。
この作品は強く印象に残っています。
手番ネタはまだ開拓の余地がありそう。

■ 短編部門 8位 藤原俊雅 作
これは素晴らしい作品だと私は言いたい。

■ 短編部門 17位 神無七郎 作
こんなにシンプルにできるなんて…!

あとがき(p.104)

まさかの100ページ超え!