フェアリー詰将棋のテーマ設定

フェアリー詰将棋を創るとき、テーマはどのように決めるのか。
テーマが存在せずに手触りを重視する人も多いので、テーマを決めろと言いたいわけではないことは念のため言っておきます。
とにかく話を戻すと、フェアリー詰将棋においてテーマの決め方はざっくり二つに分けられると思います。
・決めたテーマを実現するようにルールを選ぶ。
・ルールを選んでから実現させるテーマを決める。
創作する側からすれば、この二つは明確に区別されるものではないでしょう。
実際のところ両者は曖昧に共存しながら創り始めているのではないかと思います。

あえて区別するなら、最近の私はルールが活きるようにテーマを設定することが多いです。
変則ルールを使うからこその作品を創りたいという気持ちが今は強いからです。
「ルールが活きるように」と一口に言っても様々な切り口がありますが、そこを考える過程が今は面白いと感じます。
フェアリーは作家の人口が少ないので、未開拓分野は多く存在します。
私からすればお宝だらけという気持ちです。
「お宝があるよ」と私が宣伝したところで別に作家が急増することないんですが、それをお宝と思うかガラクタと思うかは人それぞれということなんでしょう。

話が脱線したので少し戻しましょう。
こう考えると、普通詰将棋も「普通詰将棋のルールから考えるとどう創るのが面白いのか?」と一度原点に戻ってじっくり考えてみたいところです。
普通詰将棋は歴史が長く複雑化してきているので、どうしてもテーマから考えることになりますからね。
これは先人達の積み重ねの結果であり、利用しない手はないので、だいぶ頭の悪いやり方になるかもしれませんが。

あとルールが活きるように創っている理由として、「普通詰将棋で実現できないからフェアリーにしてるんだ」と思われるのが腹立たしいからというのも若干あります。
フェアリーを「創作ルールの緩和」のように捉えられてしまうのは、愛好家として物凄く微妙な気持ちになります。

段々とりとめのない感じになってきましたが、テーマを決めるスタート地点をどこに置くかというお話でした。