協力詰創作入門道場 課題4(解答編)
バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。
「協力詰を作ってみよう!」という企画です。
この企画もこれで最終回となります。
それでは解答例を示していきます。
解答例1
角を往復して詰まします。
受方21玉/攻方22角・23歩/持駒なし
と一段ずらすと、
・31角成、11玉、22馬 迄
・31角成、11玉、22歩成 迄
などの手順が成立してダメ。
玉の逃げ先を限定するための配置です。
玉を右上に配置するのに拘ると、余詰消しに苦労することが多々生じるので要注意。
解答例2
協力詰には無駄合の概念はありません。
最終手で45角などと離して打つ手は34歩合などに同角となって、詰ますのに5手かかった計算になります。
また、攻方の戦力的に角を打って飛成で詰ます手順なども成立しやすいので工夫が必要です。
例えば、下図のようにすると
・22飛成、14玉、25角 迄
以外に
・31角、12玉、22角成 迄
・31角、12玉、22飛成 迄
といった手順も成立してしまいます。
解答例の図では詰ますのに角の利きが有効となるように配置を工夫しています。
解答例3
初手13角成は23玉とできずに3手で詰みません。
玉を詰む場所に誘導するために不成で開王手をします。
飛角歩の不成については普通の詰将棋だと打歩詰が関係しないと起こりません。
協力詰では玉の誘導など別の理屈で成立します。
「普通の詰将棋ではなく協力詰にしたことで何が可能になるのか?」
ということを少しでもよいので意識してみてください。
普通の詰将棋ではできないことをやった方が作品として面白いということです。