めいのぼやき22 創作スキルの取得

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。

1.詰将棋創作をどうやって覚えた?

先日Twitterで詰将棋の創作スキルをどう身に付けたかが少し話題に上がっていました。
気になったのでTwitterで下記のアンケートを取ってみました。
回答してくだった方、ご協力ありがとうございます。

詰将棋を作らない方(と家庭の事情で覚えた方)を差し引いて割合を計算し直してみます。

独学:84 %
人に教わった:16 %

詰将棋創作を学べる”学校”のようなものはありません。
将棋人口の中で詰将棋を作れる人はほんの一握りです。
独学が多いという結果は、当然と言えば当然の結果でしょう。
「人に教わった」という方も少数ながらいるようです。
どういう経緯でその方と知り合って教わることになったのか少し気になります。

2.独学の環境

指し将棋のように書籍などが豊富に出回っていれば独学も捗るでしょう。
しかし、詰将棋の創作方法については体系化された情報が少ないのです。
最近だと、詰将棋VTuberの天月春霞さん(@amatsukiharuka)が入門動画を出されていて、基礎的な事項が上手く言語化されています。

詰将棋の作り方
第1回:https://youtu.be/--S4m3x_jYk
第2回:https://youtu.be/I9as9Eck0Hc
第3回:https://youtu.be/fhxi_usT1oU

ただ、こうした成功事例は少ないのが現状です。
私も自分がどうやって詰将棋を作っているのか上手く言語化できていません。
結局はたくさんの詰将棋を鑑賞・分析して、あとは自分で試行錯誤して感覚的に身に付けていく方が多いのではないでしょうか。
詰将棋を鑑賞・分析するなら、個人的には石川和彦著「詰将棋入門」から入るのをオススメします(なんとPDF版は無料)。

3.創作講座

最近では子供向けに詰将棋創作講座が開かれています。

小学生以下を対象に詰将棋作品を募集する「詰将棋創作キッズチャレンジ」に合わせて行われているようです。

「詰将棋創作キッズチャレンジ」のように応募者を限定したコンクールがもっと増えれば、創作講座を含む様々な取り組みが活発化すると私は期待しています。
やはり直近の目標があるのは重要なので、様々なレベルのコンクールができるのが理想だと私は思ってます。
創作講座のような直接的な企画が成り立しやすい環境になるのが一番良いでしょうが、現実はなかなか厳しいでしょうか。

4.課題創作

詰将棋創作の”教本”を作るのが難しいなら、”問題集”を作れないかと私は思っています。
創作力の向上を目的として、実際の創作シーンを想定した課題を設定するような試みがもっと出てくればいいなと思っています。
一つの試みとして、「与えられた作意手順が成立するような配置を考える」という類の課題を以前noteで出したことがあります。

この類の課題は別に私がオリジナルで考えたものではなく、Twitterなどで以前から行われているものです。
それを私が初級者向けに難易度調整しただけです。
こういうのをもっと楽しめるコンテンツとして発展させたいとはぼんやり考えています。
この取り組みもまだまだ少ないので、今後開拓していきたいところです。