フェアリー短コンを振り返る 第2回

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。

Web Fairy Paradiseの2022年9月号で「第4回フェアリー短編コンクール」を開催します。

今回は私が担当します。
「第4回」ということは過去に3回開催されているわけです。
その歴史をちょっとだけ振り返っていこうという企画です。

第2回

【 第2回 フェアリー短編コンクール 】
・担当者:小峰耕希
・出題:2011年12月20日(WFP第42号)
・結果発表:2012年2月20日(WFP第44号)
・作品要件:6手以下のフェアリー作品
・出題作品数:11作(出場者7名)
・解答者数:6名
・評価方法:ABCの3段階評価

2009年に第1回が開催された後、2010年は開催されませんでした。
第2回が開催されたのは2011年。
担当は第1回と同じく小峰耕希さん。
第1回のときには

また、第2回フェアリー短コンが開催されたら、僕も解答者として参加してみたいので、次期担当希望者も歓迎します。

WFP第14号(2009年8月号)

…と仰っていたのですが、次期担当が見つからなかったようです。
フェアリーは愛好家が少なく、人材が常に不足しています。
とにかく第1回で終わっていたら、十中八九この企画は滅びていたでしょう。
その意味で第2回が開催されたことは非常に重要だったと思います。

第1回からの変更点は
・手数上限が1手短くなった
・フェアリールールの制限がなくなった
といったところ。
自由を与えられたフェアリー作家は一体どうなってしまうのか…?!
気になる出題作のラインナップがこちら。

第1番 連続協力詰 5+1手
第2番 マドラシ協力詰 5手(2解)
第3番 キルケ協力自玉詰 6手
第4番 Köko協力詰 6手(受先)
第5番 協力自玉詰 6手
第6番 対面推理将棋 6手
第7番 対面推理将棋 6手
第8番 マドラシ協力自玉詰 6手
第9番 Köko協力自玉詰 6手
第10番 アンチキルケ協力自玉詰 6手
第11番 強欲協力詰 6手(受先)

上限ギリギリの6手に偏っていますが、凶悪な複合ルールなどはありませんね。
このときには「ライトなフェアリーの作品展」というイメージが付いていたようです。
詰パラの短コンのイメージも多少なりとも影響しているのでしょう。
2011年は「Köko」が輸入された年でもあり、ラインナップの中に早速加わっています。

この回は満点が2作出たため優勝は2作でした。

小林看空作 WFP第42号 2011年12月

たくぼん作 WFP第42号 2011年12月

さて…この後…フェアリー短コンは…2021年までの約10年間…表舞台から姿を消すことになります…
(まぁ前述した通り人材不足なので仕方ないですね…)