フェアリー短コンを振り返る 第1回

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。

Web Fairy Paradiseの2022年9月号で「第4回フェアリー短編コンクール」を開催します。

今回は私が担当します。
「第4回」ということは過去に3回開催されているわけです。
その歴史をちょっとだけ振り返っていこうという企画です。

第1回

【 第1回 フェアリー短編コンクール 】
・担当者:小峰耕希
・出題:2009年12月23日(WFP第18号)
・結果発表:2010年2月20日(WFP第20号)
・作品要件:7手以下の協力詰系の作品
・出題作品数:8作(出場者6名)
・解答者数:7名
・評価方法:ABCの3段階評価

初めてフェアリー短コンが開催されたのは2009年。
小峰耕希さんが始めたそうです。
そう…ここから歴史は始まったのです…!(デーン)
恐らく詰パラの短コンに倣って企画したのでしょう。
さて、募集要項に載っていた担当者の前書きを転載します。

ルール・手数の設定にちょっと悩みました。
初回という事でなるべく多くの方に創作・解答に参加して貰いたいので、協自系作品に多くなられると困るし、かといって純粋協力詰だけとか5手以下なんてしちゃうとフェアリーの良さ(多様性)が発揮されない気がするし…。
結局今回は協力詰系の作品(7手以内)としてみました (一番中途半端?)。
あくまで試運転ですので、次回以降の開催方法をこの内容で縛るつもりはありません 。
その都度担当者の裁量で改善していくべきと思います。
また、第2回フェアリー短コンが開催されたら、僕も解答者として参加してみたいので、次期担当希望者も歓迎します。

WFP第14号(2009年8月号)

「多くの方が参加できるように」との想いで始まったフェアリー短コン。
なので、作品要件にもある程度縛りがあります。
そんな担当者の想いを汲み取った作品のラインナップがこちら。

第1番 協力詰 5手(2解)
第2番 安南協力詰 5手
第3番 協力詰 7手
第4番 PWC協力詰 7手
第5番 背面キルケ協力詰 4手(受先)
第6番 対面協力詰 7手
第7番 キルケ協力詰 5手
第8番 獅子王協力詰 7手(ツイン)

全体的に解答者フレンドリーですね。
見事に空気が読めています。

ちなみに、この回の優勝作がこちら。

シン作 WFP第18号 2009年12月

シンさんは今ではお見かけしない名前ですが、噂によれば(本人から聞いた)某有名作家が昔使っていたペンネームなんだそうな。