めいのぼやき31 詰将棋の段級位

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。

1.詰将棋の段級位

将棋には段級位があるのはご存知かと思います。
実は詰将棋界にも段級位があります。

全日本詰将棋連盟が認定するものです。
以下、詰将棋段級位について話をしていきます。
ただ、この記事を読んだ時期によっては、規定が改定されて誤った情報となっている可能性があります。
申請を考えている方は必ず最新の規定を確認してください。

2.詰将棋初段

詰将棋の段級位は、詰将棋作家および詰将棋解答者を対象とするものです。
3級から八段が用意されており、それぞれ異なる基準で認定されます。
詳細な基準は上記の規定を見てください。
今回は、作家として段級位の資格を得る場合について話をしていきます。
例えば、詰将棋パラダイスや将棋世界(詰将棋サロン)で入選5回に達すると初段の資格を得ることになります。
詰パラや将棋世界では新人を優遇するコーナーがあります。
従って、入選1回で1級の資格を得るのは、そこそこ頑張れば達成できます。
(当然、簡単とまではいきませんが…)
残りの入選数回を新人というアドバンテージ無しで得るには、かなりの実力が必要です。
だからこそ初段なのです。
実際、詰パラで初入選したとして、その後順調に入選を重ねていく人もいれば、後述する詰パラの非入選コーナーで発表して研鑽を積む人もいます。
「入選5回」というのは、誰でも簡単に達成できる基準ではありません。

3.詰将棋3級

雑誌に詰将棋を投稿することが、とんでもなくヤバイことのように思われるのも少し問題なので、「必ずしもそうではない」という話もしていきます。
例えば、詰パラには様々なコーナーがあり、入選扱いにならない非入選コーナーもあります。
キッズルーム・保育園・幼稚園などのコーナーです。
よく分からないけど気になるという人は、実際詰パラを購読してもらうのが手っ取り早いでしょう。

とにかく、これらの非入選コーナーで詰将棋を3回発表すれば、3級の資格を得ることができます。
やはりこれも簡単ではありませんが、努力次第で十分に達成可能な基準だと思います。
関連する記事として、以前私が書いたものも併せて読んでみてください。

4.段級位の話を散々してきたけど…

詰将棋段級位の話を散々してきましたが、実際私はこれを気にしたことはほとんどありません。
初段以上の資格(具体的な段は内緒)を持っていますが、申請をしたことがないのです。
まぁ、詰パラで微塵も入選できなくなったら申請するかもしれません。
「詰将棋〇段」って響きはやっぱりカッコイイですからね!
何が言いたいかというと、「こういう制度もあるよ」という程度に留めてもらって、「詰将棋を作って誰かに解いてもらう」という行いを純粋に楽しんでほしいと思います。
それが詰将棋を創作することの本質だと思っています。