協力詰創作入門道場　課題1（解答編）

2022年5月23日 22:10

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。
「協力詰を作ってみよう！」という企画です。

課題1 ：金で詰ます協力詰３手を作ってください。

金は詰ましやすい駒なので完全作にするのに苦労したかもしれません。
慣れていないうちは良いものを作ろうと欲張ってはいけません。
それでは解答例を示していきます。

解答例1

33歩、31玉、32金　迄3手

金を支える駒を打って金で詰まします。
面白味はないですが基本的な手順です。
玉を22の地点に配置すると
・23歩、21玉、22金　迄
の他、
・23歩、11玉、22金　迄
と別の詰手順が生じてダメです。
協力詰では指定手数以内の詰手順が１つでなければなりません。

21金、12玉、11金打　迄3手

受方23金に代えて歩は最終手22金打でも詰みます。
最終手余詰は普通の詰将棋だと許容されますが協力詰ではダメです。

24銀、14玉、15金　迄3手

持駒に金と銀があると詰み過ぎて手順を限定するのが難しくなります。
受方21桂は
・22銀、12玉、13金　迄
の手順を消しています。

33角成、12玉、11金　迄3手。

金を支える駒が既に盤上にあって動かすパターン。
受方13銀は
・33金、12玉、22金　迄
・33金、12玉、22角成　迄
・33角成、12玉、22金　迄
の手順を消しています。
また、受方14歩は
・33角成、14玉、15金　迄
の手順を消しています。

33金、13玉、23金　迄3手

金を支える駒である飛車は既に盤上に配置されています。
初手で違う意味付けを与えることで少し作品っぽくしました。
飛車の利きを金で遮ることで13の地点に玉を誘導します。

45角成、同玉、35金　迄3手

普通の詰将棋を作り慣れている方なら捨駒を入れたくなると思います。
協力詰では捨駒は入れにくいです。
慣れていないうちは捨駒のない手順を目指すとよいでしょう。