協力詰創作入門道場 課題3(解答編)

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。
「協力詰を作ってみよう!」という企画です。

課題3:飛あるいは龍で詰ます協力詰3手を作ってください。

飛車は強力な駒なので余詰に苦しんだ人も多かったかもしれません。
大駒が使えるようになればダイナミックな手順が可能になります。
背伸びせずに少しずつ慣れていきましょう。
それでは解答例を示していきます。

解答例1

協力詰 3手

11飛、32玉、41飛成 迄3手

打った飛車を成って詰まします。
攻方51金は41の地点に利かせる役割です。
代えて53桂などと配置しても同じ役割ですが、
・51飛、32玉、41飛成 迄
などと反対から打つ手順が成立してしまいます。
飛車のように強力な駒が持駒にあると余詰が出やすくなります。

解答例2

協力詰 3手

25銀、同金、13飛 迄3手

捨駒で受方15金を動かして25の地点を封鎖します。
受方13玉・14金/攻方34角/持駒飛銀
と一段ずらすと、
・33飛、24歩、同角成 迄
などの手順が成立してダメです。
協力詰は受方が詰みに協力するルール。
玉を右上に配置するのに拘ると、余詰消しに苦労することが多々生じるので要注意。

解答例3

協力詰 3手

24銀不成、45玉、35飛成 迄3手

受方13角は
・44銀不成、45玉、35飛成 迄
の手順を消しています。
受方13角がいない場合、初手24不成の意味は飛車の利きを通しながら35の地点に利かすことです。
初手44銀不成も同じ意味なので当然成立します。
初手24不成に角の利きを遮るという意味付けを加えることで手順を限定しています。
手順が限定される理屈を考えることは重要です。