色褪せない

「色褪せない名曲」という表現が時たま使われます。
本当の意味でそれに該当する曲は一体どれだけあるのでしょう。
価値観の変化や技術の進歩など様々な理由で色褪せていくのが自然で、そうあるべきだと思います。

詰将棋でも「色褪せない名作」と言って誰もが納得する作品はどれくらいあるでしょうか。
やはりこれも先程と同じ理由で、数えるくらいしかないはずです。
もし色褪せない名作がたくさん存在するなら、詰将棋の文化は終わりを迎えていると言っていいでしょう。

詰将棋創作はある意味現役生活が長く、作家の年齢層は本当に幅広いです。
だからこそ色んな価値観が存在しているのが面白いところであり難しいところ。
いつの日か自分の価値観が「時代遅れ」と言われるような時が来たら自分はどうするのか、ということをたまに考えます。
自分の価値観を貫き通すのか、価値観を見直していくのか。
とにかく言えるのは、自分の頭で考えて自分が良いと思う方の価値観を大事にしたい。