詰将棋創作における最近の悩み
バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。
『 詰将棋創作における最近の悩み 』
というお題で匿名のアンケートを実施しました。
ご協力いただき誠にありがとうございました。
いただいた回答を紹介していきます。
※マシュマロのAIの仕様で私の手元に届かず、紹介できていない場合があります。
※私のコメントを付けていますが、回答者の意図と異なっている可能性があります。
回答① 短編のネタ
短編のネタが思いつきません。
ちょっと何か思いついても、よく考えると前例があることがほとんどです。
時間をかけても何も成果が得られないときはイライラします。
詰将棋における短編とは17手以下のものを指します。
発表されてきた作品数が非常に多い分野で、目新しい作品を生み出すのはとても難しいのが現状です。
作品を発表したい気持ちがあるのに、なかなかそこまでたどり着けない時期は精神的に結構きついです。
回答② やる気
やる気が出なくて困ってます。
創作のモチベーションを保つのは本当に難しいです。
本当に良い作品を創ろうと思ったら、とてもエネルギーを使います。
環境の変化などで体力や気力に余裕がなくなって、創作活動から離れてしまう人は結構います。
回答③ 解く労力と創る労力
解く労力より創る労力が想像以上に大きいので、創る気を失ってしまう。
詰将棋を作ったり解いたりしますが、結局解くほうが楽だなと感じてしまうこと。
詰将棋は解く労力よりも創る労力の方が何倍も大きいです。
だからこそ腰が重くなりがちです。
長年良い作品を創り続けている作家は本当に尊敬します。
回答④ スマホの誘惑
寝っ転がってスマホで創作しているんですが、ついついTwitterやYouTubeを見てしまい、全然創作がはかどりません。
詰将棋創作をするときは将棋の盤駒を使うのが普通です。
最近はスマホアプリのおかげで、場所を選ばずに創作ができるようになりました。
ただ、スマホを触るとどうしても誘惑が…。
回答⑤ 余詰
2手逆算しようとするだけで溢れ出す余詰パラダイス。
余詰を消す作業と詰将棋創作は切っても切れない関係にあります。
散々格闘した末、不可避な余詰を見つけたときはもうぐったりです。
回答⑥ 美的感覚
詰将棋の美的感覚に大まかな基準があれば助かるなぁと最近思います。
まだ初学の身ですが、人並みの感覚をちゃんと身に付けたいです…。
(創作3ヶ月)
美的感覚は人それぞれですし、時代によっても変わります。
だからこそ、詰将棋創作は魅力的であり難しくもあります。
ただ、その時代において多くの人が好む価値観は存在します。
それが上手く言語化できるなら、誰も苦労していないでしょうね…。
回答➆ 成長
詰将棋の勉強をしていますが、1年後も成長してなさそうで怖いです。
(創作始めて3か月)
創作を始めた最初の頃は多くのものが新鮮です。
ある程度慣れてくると、段々成長を実感しにくくなってきます。
「自分には向いていないのかも…」と思ってしまう瞬間は本当に辛いです。
回答⑧ 煙詰
煙詰を作っているのですが逆算が進みません。
どうしたらいいでしょうか。
煙詰という詰将棋のジャンルがあります。
狭義には、初形で攻方玉以外の全ての駒(39枚)を配置し、最終的に玉を含めて3枚の駒で詰ますものを指します。
詰め上がりから逆算して作るのが一般的です。
煙詰になるように逆算するだけでも大変です。
内容まで求めるとなると、それはもう根気との戦いになります。
回答⑨ 変長
いい逆算できたと思ったら変長。
脊尾詰めが変長を示さない仕様。
アプリなら作意解答にすれば良いのかも知れないが高評価は望めない。
結局お蔵入りで行き場も無い。
変長に限らず、これさえ解決できれば...というところまで完成していると、なかなか諦められませんよね。
回答⑩ 採用
ぜーんぜん詰棋校に採用されない。
投稿してないっていうのもあるのかもしれませんが。
詰棋校とは詰パラ本誌の上級コーナーである詰将棋学校を指します。
ここに作品が入選されるのは特に難しいです。
ま、投稿しなきゃ入選するわけないですね(汗)
作家として活躍し続けるというのは本当に大変なことなんです。
回答⑪ 短評
スマホ詰パラのコメント欄をしょっちゅうチェックしては一喜一憂しています。
作品を発表したら当然他人の反応が気になります。
自信作なのにあまり良い評価じゃなかったり、予想外の好評だったり…。
いずれにせよ苦心して創った作品に反応をもらえるのは嬉しいですね。
反応がないのが一番辛いですから。