フェアリー短コンを振り返る 第3回
バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。
Web Fairy Paradiseの2022年9月号で「第4回フェアリー短編コンクール」を開催します。
今回は私が担当します。
「第4回」ということは過去に3回開催されているわけです。
その歴史をちょっとだけ振り返っていこうという企画です。
第3回
第2回が開催されたのは2011年。
そこから長らく第3回が開催されることはありませんでした。
10年の歳月を経て2021年に復活。
担当は占魚亭さん。
第3回の特徴は
といったところです。
第2回と同様に使用できるフェアリールールはかなり多いですが、フェアリー駒の使用やルールの複合化などが不可とされました。
フェアリーの多様性を保ちつつ、複雑化することを避ける工夫がなされました。
フェアリー短コンが久々に開催というインパクトもあると思いますが、この絶妙な作品要件やSNSでのマメな告知などがあって、作者数・解答者数ともに過去最大となりました。
そんな第3回の出題作のラインナップがこちら。
出題ルールは様々ですが、(男子小学生が考えた必殺技みたいな)長いルールがないのがいいですね。
複合ルールもフェアリーの面白さの一つですが、どうしても理解が難しくなりますからね。
担当としてはその辺りのバランス調整が非常に悩ましいところです。
大盛況で終わった第3回の優勝作がこちら。
青木裕一作 WFP第157号 2021年7月
さて、いよいよ第4回が明日(2022年9月20日)開催されます。
第4回の作品要件はフェアリールールの多様性を重視したため、登場するルールは多種多様です。
違った面白さが出ていると思いますので、皆さまお楽しみに!
また、第5回は来年2023年に占魚亭さんの担当で開催予定です。
個人的にはこのイベントを毎年の恒例イベントとしたいと考えています。
しかし、担当者など人材不足の問題は今後も続くと思います。
皆さまのご協力が必要不可欠ですので、可能な範囲でフェアリー界を盛り上げていっていただければと思います。