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実力を伸ばしたら視野が広がった体験談〜二子山編〜


実力が伸びることによってできることが増えていくのは当たり前だけど、最近二子山のLa Tempesta(5.14a)を登ったとき、同じルートなのに記憶の中の過去の自分とは、違う感じ方がしながら登れて面白かった。

子どものときに読んだ物語をオトナになってみると、同じはずなのに感じ方が全然違うような感じ。

La Tempesta

通称 目玉焼きが焼ける二段岸壁で登る自分

弓状の二段岸壁にあり、弓状の中ではニューカマールート。
下部は『かなり手強いみたい(5.12a)』のパートを登り、途中で左上して『La Tempesta(5.14a)』と『即身仏(5.13c)』の2ルートに分岐する。
オリジナルパートに分岐してからが勝負開始。

安全なホールドを取るまでは自分の手数で17手。
最終クリップは飛ばしたので、ノンストップで手数の長いボルダー2段くらいを登ってトップアウト。

悪いパートをこなさなくてもヌンチャクはかけれるので、マスターでもバラしやすいルートかも。

トライの仕方

①ハングドックでムーブ探しながらとりあえずトップアウトする。
②適切なムーブを組み立て、ムーブとムーブの接続部まで意識する。(納得するまで何度も。)
③渾身の繋げトライ!
④反省して改善or完登

オンサイト狙い以外のときは、いつもこんな感じ。

日をまたいでもルートの動きの感覚を完璧に覚えてるほど優秀ではないし、アップの延長にもなるからどんな時でもムーブバラし&掃除から開始。

実はこのルート、1年に1回くらいトライしていたが、岩のコンディションの悪さと自分の弱さが原因で完登できていなかった。

なので①は昨年に終えていて、今回は②から。

1、2年前よりもクライミング能力とフィジカルがアップし、前回はハングドック時にこなしていただけ(合理性を考えずにとりあえず必死にバラしただけ)だったのが、今回はムーブに選択肢が持ててバラすことができた。

選択肢が増えるということは

〜過去〜
強度の高いムーブを避けた。(というかできなかった。)ひとつの強度が低くなるが、手数や足数が多くなるムーブを選択。


〜現在〜
強度は高いが、セクションの流れを考えればムーブ数が少ない最適なムーブを選択して完登。

実力の底上げがされると、ムーブの強度が低く感じられるのは言わずもがな、
出来るムーブが増える→選択肢が増える→ルートに適したムーブの選択ができる
というコッチほうが実は恩恵があるかも。

適材適所

ルートに適したムーブの選択といっても、どのムーブがそのルートにフィットしているのかを見極めるのは簡単ではない。

見極めれないならやるしかないので、前後の一連ムーブを通して登り、流れが良くて合いそうなムーブを見つけるのがいい。

おまけ

地元北海道を離れ、本州で生活を始めて7年。
スギ花粉アレルギー発症&悪化により指皮レストならぬ花粉レスト日が必要になるほど、、、(北海道には杉がほぼなく、代わりにシラカバ花粉が大変です)

山だから目に見える大量のフレッシュな花粉が、、、
自分のシーズンは秋だなと今更知るのでした。

写真では空の黄色さ微弱気味。
鼻セレブに花粉対抗

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