拾いました、コロナ(はじまり)

久しぶりの午後出勤。半日しっかり働いてようやく2二重にしていたマスクを外した。そして、いつものように一口お茶を含む。なんだか喉がかゆい。あれ私、朝アレルギーの薬飲んだか??
スギは終わったけどまだヒノキが…と天気予報は言っていた。今夜は忘れずに飲もう。

夕飯の後忘れずにアレルギーの薬を飲む。そして寝た。 これで明日の朝にはこの喉の痒さは消えているだろうとまったく疑っていなかった

午前3時
ズキズキするような頭痛と喉の痛さで目が覚める。何かがおかしい。。とりあえずこの痛さを抑えたい。暗がりの中で痛み止めを飲む。
お願いだ、違っていてくれと思いながら。。

午前6時
目覚ましが鳴る前に目が覚めた。喉が痛い。近年感じたことのない痛み。
これやばいやつだよな…。普通の風邪とは思えない… 背中がゾクゾクするような感覚。寒いのかそれとも恐ろしいのか… いや、たぶん両方だ。。
起き上がろうとすると頭にズキン!っと激痛がはしった。『うわっ』思わず声が出る、

その声を聞いて、隣で主人がキャットタワーの上で猫が目覚める

『どした?』
『やばい これ絶対やばいやつだ』

質問に答えながら体温計を探す。20秒が長く感じる。が、怖くて途中経過を見ることはできない。
20秒が過ぎた 毎朝なんとなくやっていた体温測定。いざとなるとここまでビクビクするものか

『何度?』主人から急かすように尋ねられる。
『もうあきらめな』というかのように猫がのぞきにくる…
熱、ありませんように!!! つい目を瞑りながら取り出す。そして…

38.7℃   

………

『ごめん。今日仕事行けない。たぶん私、拾いました』

これは絶対あれだ。こんな急激な発熱、あれしか考えられない。。

そうだ。リビングの戸棚に抗原キットが入ってる(研究用だけど)。それで陰性ってなったら、もしかしたらただの風邪かもしれないし。

一縷の望みをもってリビングへ急ぐ。

早く出てくれ唾液〜〜 なんとなく緊張で震える手 
『ヤバいヤバいヤバい』
ぶつぶつつぶやきながら唾液ためてる人間を『たしかにヤバい感じね。ちょっと落ち着きなさいよ』と猫さんがじっとみつめる
視線を感じつつ検査薬を入れる
よしあとは15分待って結果を判断するだけ

が…
2分もしないうちになんか線が…
抗原検査は今まで何回もやったことあったけれど、こんな短時間で線出てこないよな… 

うん、もうこれはキタな…。確実に仕事休まなきゃいけないやつだ。。。

15分後。

『もうあきらめて認めなさい』。検査薬の横に座り、こっちを見る猫さんの目はそういっているようだった


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