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【決起宣言】明大生の9割が知らない「めいじろう」の真実【解放戦線】

われらが明治大学の公式キャラクター「めいじろう」について、君はどれほどのことを知っているだろう?
フクロウがモチーフなんだよね、くらいのふわりとした理解に留まっていないだろうか?
ほんの少し前までは、ぼくもそうだった。
しかし、ひょんなことからぼくは、めいじろうが訴えかける明治大学の歪み――ひいてはこの社会の常識のおかしさに気づいてしまった。
そして、めいじろうの真の理念を知ったのである。
少々冗長になってしまうが、まずはぼくがその理念を発見するに至った経緯から話したいと思う。

○めいじろうは夜行性じゃないのか?

きっかけは、本当にくだらないことだった。その日ぼくは後輩と「めいじろうは夜行性なのか?」について話していた。(一応これは新歓期の記事なので宣伝しておくと、雄弁部は馬鹿馬鹿しいテーマから深刻な社会問題までなんでも熱く議論できる愉快な学術サークルなのです)

ぼくは素朴に「フクロウなんだから夜行性に決まっている!」と思い込んでいたが、優秀な後輩はきちんと論拠を示してぼくの意見を否定した。その論拠というのが、こちら

ぼくはてっきり後輩がわざわざコラ画像を作ったのかと思って、「まったく、こいつはバカだなあ〜(褒め言葉)」と感じたのだが、そうではなかった。

これは明大生から寄せられた質問にめいじろうが答えてくれる『めいじろうに聞いてみよう』という明治大学ホームページの特設サイトで実際にあったやりとりなのである。(↓このページ)

めいじろう本人が公式にそう言っているのなら、もはや議論の余地はない。しかし、それでも、何事にも簡単には納得せず深く掘り下げて考えるのが雄弁部員!(というと聞こえは良いが、このときのぼくは明らかにただの面倒くさい負けず嫌いだった。まあそういう諦めの悪さやある種の狂気こそが歴史を動かしたりするのである、たぶん)

ぼくは逆転の糸口を求めて、『めいじろうに聞いてみよう』の他の回答にも目を通すことにした。
そして、奇妙な発言を見つけたのだ。

……これ、おかしくないか?
ここで「朝型になりたい」と言っているのでめいじろうは「夜型」のはずが、一つ目の画像では「夜は眠くなっちゃう」というのだ。

これは矛盾しているように見える。ひょっとすると彼はある種の錯乱状態に陥っていて、あべこべな回答しか出来なくなっているのかもしれない。あるいは何らかの圧力によって、めいじろうの言論は歪められているのか。いくつかの恐ろしい妄想が頭に浮かんできたが、それらを振り払い、ぼくは発言に整合性があるとする可能性を模索し続けた。

一体なぜ夜型であるにもかかわらず、めいじろうは夜起きていられないのだろう?

しばらく考えてみたところ、この問いには至極単純な答えが与えられると気がついた。つまり、めいじろうは朝早くから働かされているため、夜は眠くなってしまうのだ、と。「朝型になりたい!」というエクスクラメーションは、毎日身体に鞭を打ち無理に早く起きなければならないフクロウの悲痛な叫びだったのである。

ぼくは、「なんて酷いんだ、明治大学……許せない!!」と義憤を感じた。

○明治大学は極悪非道か?それとも馬鹿なのか?

しかしながら、ひとまず怒りが落ち着くと、今度は次のような疑問が浮かんでくる。

なぜ、苦しませてしまうことは明白だったはずなのに、明治大学は公式キャラクターに夜行性の動物を選んだのか?

まさか、ただ単に考えが及ばなかったというほど馬鹿だとは思えない。というか、自分の大学がそこまでレベルの低いものだなんて思いたくはない。むしろぼくは信じたかった。ぼくが入ったのは素晴らしい大学であると。しかしながら、わざわざ夜行性の動物を選んでおいて、あえて配慮をしてないなら、それは嗜虐趣味ということになるんじゃないか……。

そんな葛藤を抱えながら上の問いと向き合っていたのだけれど、ふいに、その疑問符は鍵になった。いつだって疑問符というものは固く閉ざされた扉の鍵に変わりうる。そして扉の先にあったのは、失われた理念とあったはずの未来――つまり、このような啓示が降りてきたのだ。明治大学は夜型の学生を尊重したいと考えていたんじゃないかと。

これはめいじろう誕生の歴史を辿るなどして導き出されたような答えではない。だから実際のところは分からない。しかし、このように考えなければ、明治大学は極悪非道かそれとも馬鹿なのかということになってしまう。ゆえに、ぼくら明大生はこのように考えるしかない。いや、考えるべきなのだ。

「夜型人間の尊重」がめいじろうの真の理念なのだと。

……以上のような経緯で、ぼくはめいじろうの真実を発見したわけである。

残念ながら、この理念は達成されていない。それどころか、そもそも知られていなかったり、歪められていたりする。現状、めいじろうは囚われている。
しかしながら、あとで見るように、「夜型人間の尊重」を目指そうとしたというだけでも、明治大学は十分に(というかおそらく世界トップクラスと言っていいくらいに)凄い!
ぼくらがめいじろうの解放に成功し、「明治大学は夜型人間の尊重を理念に掲げている」と広めていくことができれば、名実ともに「やっぱり明治がNo.1!」となるわけだ!

明大生よ!決起せよ!
めいじろうを解放する時が来た!


……そうは言っても、具体的にどのようにめいじろうを解放すればいいのか?本当にそんなことができるのか?
そもそも夜型人間なんて尊重すべきではないのでは?

そのような疑問が浮かんでくるのも無理はないだろう。もちろんぼくはそれらに真摯に答えるつもりだ。というよりも、はっきり言えば、ここまではぼくにとって話の導入に過ぎない。ここからが本題なのだ。(ゆえに1人称も変わる……!)
私が本当に伝えたいのは、夜型人間の置かれた現状――私が「朝型中心社会と夜型差別」と名づけた問題についてである。

長くなったので詳しくは次の記事に書くが、先に解決策(この記事の文脈に合わせた言い方をするなら「どのようにめいじろうを解放するか」)だけ伝えておきたい。
私が提示する解決策は、「夜型差別についての認知を広める端緒として、事実上の1限廃止を求める署名運動を盛り上げていこう」というものである。事実上の1限廃止というのは、1限の講義は原則いつ見てもいい動画配信型とすることだ。
言うまでもなく、めいじろうの解放には一人でも多くの明大生の協力が必要になる。ふざけているように感じられたかもしれないが、問題意識は至って真剣である。(次の記事を読めば分かってもらえるだろうが、そもそも総理大臣まで輩出している雄弁部の名を借りて単なる悪ふざけが発表できるわけがないのだ)

私は、この夜型が抑圧される社会を変えたい!

朝起きるのが辛い同志たちよ
差別を見過ごせない同志たちよ
ともに社会を変えようじゃないか
めいじろうの名のもとに!

夜型差別について詳しく説明する記事は、4月初旬には公開できると思う。このnoteアカウントないしTwitterの雄弁部新歓アカウントをフォローして待っていてほしい。
また、共にめいじろう解放を目指したいという方は「めいじろう解放戦線」というTwitterアカウントのフォローもお願いする。
この記事の拡散や、「#夜型差別撤廃」をつけて呟いたりするなどの援護もしてもらえると、とても嬉しい! 一緒に盛り上げていきたい!

〜〜新歓記事としての宣伝タイム〜〜

明治大学雄辯部は2022年(令和4年)で創立132年を迎える歴史ある学術サークルです。活動内容は弁論に限らず、哲学対話や部員による企画発表(ディスカッション有)、研究会ごとの勉強会など、自己実現と社会貢献という理念のもと多岐にわたる活動を行っています。

今年度の新歓企画はこのようなラインナップです!!
4月9日(土)『学歴コンプレックスをぶち壊せ〜環境論VS自己責任論VS学歴エンタメ論〜』
4月16日(土)『哲学対話』
4月17日(日)『法哲学企画〜なぜ我々は法を守るのか〜』
4月23日(土)『ネット中傷から考える現代社会』
4月24日(日)『歴史から考える日本の多様性』
参加希望の方は気軽にTwitterのDMを送ってください。

めいじろう解放も、はじめは部内の弁論大会で発表したものです。たくさんの野次が飛び、会場は大盛り上がりでした。私も入部前は「野次、怖い……」と怯えてましたが、実際に受けてみると意外と楽しいです。興味のある人はぜひ入部しましょう。

そこまで弁論に興味がなくとも、知的好奇心や成長意欲があれば誰でも大歓迎です。読書が好きな人とか、何らかの野望を抱いている人ならもっと歓迎します。(※あくまで筆者の好みで、部の公式見解ではありません笑)

また、もはや勧誘というか単なる独り言ですが、個人的には絵が描ける人に入ってきてほしいなあ、と記事を書きながら思いました。社会問題についての発表を踏まえて、みんなで風刺画を描いてみようみたいな企画やったら楽しそうじゃないですか? 夜型差別撤廃を促すような絵も描いてほしいですし……。

まとまりがなくなってきたので、終わりにします笑
最後までお付き合いいただきありがとうございました。次の夜型差別について説明する記事もぜひ読んでください。よろしくお願いします。

written by 夜型差別撤廃を目指す会 初代会長

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