3. 何もかもが目紛しい

どうも、江原茗一です。
新曲のリリース情報です。11月23日に新曲『ゲームオーバー』が配信されます。9月には録り終わっていたのですが、なんだかずいぶん前のことのような、つい最近のような。
毎度ながらわけのわからない曲かもしれませんが、ぜひご自身の解釈で楽しんでいただければ幸いです。
同日23日には立川でカクバリズム20周年ライブファイナルがありますので、そちらで7インチとして先行販売されます。B面は『ピクチャー』という曲です。昨夏のカクバリズムポップアップショップのため制作された『SUPER GOOD TAPE』の収録曲で、そちらをバンドメンバーと新録したのが今回の7インチB面。『ピクチャー』の配信は23日ではなく後日となります。

A-ゲームオーバー / B-ピクチャー
価格:7 inch ¥1500 (税抜)

「この曲はこういう曲で〜」ということをわざわざ説明するタイプではないのですが、せっかくブログをはじめたので書いていこうかと思います。

『ゲームオーバー』にはいつものバンドメンバー、ギターの鳥居くん、ベースのCoff、ドラムの浜くん、キーボードに沼澤くんと協力してくれ、加えて思い出野郎Aチームのマコイチにトランペットで参加してもらいました。みんな私の言葉足らずでよくわからない要求に対し真面目に応えてくれて、本当に助かりました。ありがとう。
レコーディングは、1stアルバム『Sway』と7インチ『最初の日は/午後には残って』を助けてくださった中村督さんです。
「事務所の周年の年に『ゲームオーバー』だなんて嫌なタイトルをつけたものだ」「なんという空気の読めなさ」と思われてしまうかもしれませんが、私個人としては、消極的な意味でつけたわけではありません。

今回レコーディングの日程が決まっているにも関わらず、これだと思う一曲を作るのにとても時間がかかってしまい、バンドメンバーとあれこれ考える時間的余裕を失い(とても申し訳なかった)『ゲームオーバー』のアレンジの殆どを自分がある程度決めて持っていく必要がありました。
歌詞も完成させるのに歌録りの前日までかかってしまった。精神的にはなかなかハードなレコーディングでしたが、やっぱりすごく楽しかったから結果オーライ。
元々はピアノを主体としたフォークロックのようなアレンジで、『フィッシング』という仮タイトルを付けていました。今までとは異なり、キーボードで歌メロを作った後に歌詞を考えるスタイルで作曲した結果、フォークロックのようなアレンジとキーボードから生まれた歌メロ、そして日本語の組み合わせの相性がどうも悪く、期待したノリが発揮されないことにとても悩みました。キーボードでメロディを作ってから後で歌詞をつけるという方法は、今までも何度かトライしたことはあったのですが、毎回納得できず途中で諦めてきました。今回は最後まで諦めずにキーボードで作ったメロディーを優先したので、色々と勝手が違ったのです。大変でした。実力不足ゆえに。

作曲中、よくドラゴンボールのアニメ(あとギルモアガールズ)を見ています。画面をじっと見てなくて良く、ドラゴンボールで息抜いてもすぐ作業に戻れるからです。悟空達が「ウワーーーー!」とか「クッ……!」とか言っているのを横目に、耳で聴いて「ま〜だ戦ってるなあ」と思いながら作業をする。そういうことをよくやっています。
今回は、YouTubeでポケモンのBGMを聴いていました。子供の頃、友達が少なくインドアでゲームが大好きだったので、その頃のゲームBGMを聴いていると心が落ち着くのです。しかも結構良いメロディが多い。昔の電子音でループのBGMはとても落ち着く。

懐かしみながら「スーパーマリオ」や「ファイナルファンタジー」「ゼルダの伝説」など、慣れ親しんだ様々なゲームBGMを聴いていく中で、納得いかなかった『フィッシング』にゲームの気軽なイメージを落とし込み、アレンジをガラッと変えた結果が今回リリースの『ゲームオーバー』というわけです。そういう流れで出来ました。
「だからってったって、『ゲームオーバー』なんてタイトルじゃなくても」とお思いでしょうが、操作するキャラクターが負けて、失敗して死んじゃって「GAME OVER」の画面が表示されても、また明るくて呑気なしょぼいステージからやり直して進んでいく感じが、可愛くて良いじゃないのと思ったのです。私もそうでありたい。

時間がかかってしまった歌詞も、悩んだ分、考えを存分に落とし込めたのではないかと満足しています。私は常にネガティブな人間です。ネガティブの塊、もはやネガティブの大地、と言えるほどでしょうか。でもそのおかげで過度な期待をしなくて済み、逆にめちゃくちゃポジティブなのではないか?と最近思ったりするのです。そういうものだから、そういう星の元に生まれてるからしゃあない、頑張らないとと、気合いで乗り越えようとする気概が、曲に何となく現れているのではと思います。セルフセラピーですね。自分に対する応援歌であり、慰めです。「身に降りかかる状況を面白がってゲームのようにやっていこう」という、そんな曲になって、さあ、リリースされます。なんて私的なんでしょう(笑)
私的だけれども、皆様も色々な毎日を過ごしているでしょうから、ご自身の解釈で楽しんでいただけたら嬉しいのです。

7インチのジャケットは、私が以前から素敵だなと思っていたイラストレーターM Fatchurofiさんの作品を使用させていただきました。とても嬉しい。海外の方と何かを作ると、本当にインターネットありがとうという気持ちになりますね。まるでご近所です。7インチのデザインは國枝達也さんです。

というわけで『ゲームオーバー』は23日配信リリース、7インチも同日立川で先行販売です。どうぞよろしくお願いいたします。
『ピクチャー』のお話は、また配信されたらしようかな。

23日の立川は、ユアソンのオリジナルメンバーで、2年前に脱退されたシライシコウジさんが一夜限りの復活だそうです。シライシさんが立川のライブに参加される話は、アナウンスされる前に聞いていたのですが、とても嬉しくてずっと楽しみにしています。ぜひ皆さん、見にいらして下さい。
私もいつもと違ったライブをします。セカンドアルバムに参加してくれたシマダボーイが以降初めて参加してくれます。リハしましたが、シマダくんがいるだけでとても華やかになって、メンバー全員いつも以上に楽しかったです。新譜7インチに参加してくれたマコイチもトランペットで出てくれます。嬉しい。思い出野郎はトップバッター、シマダくんはスカートでも演奏するそうです。明後日ですがぜひ。

「野球が終わってしまって癒しがなく苦痛だ」と親友に話すと、「めいちゃんは推しの男を見つけた方が良い」と言われ、親友が推している男性アイドルグループJO1の話をずっと聞いていた。この世のアイドルグループの活動に「ヨントン」と呼ばれるファンとの交流イベントがあるらしい。
当選すれば自分の推しメンと一対一でテレビ電話ができるというものだ。それに親友が当選したというので、ここ最近練習に付き合ったりしていた中での「推し活」進言だ。ヨントンに当選したと言っても与えられた通話時間はわずか30秒。先日別の友人もNiziUのヨントンに当選していたけれど、それはもっと短く10秒。この短い時間に自分の想いを詰め込まねばならない。凄まじい。
そのJO1のメンバーの一人が、「何でもすると思わないで」というプラカードを持っていたらしい。それを聞いてとても良いなと思った。Twitterで親友が当選したヨントンに同じく当選した人たちがどんなことをしたのか気になって検索してみたところ、20代前後の若い子に対してものすごい欲をぶつけている人も多くたじろいでしまった。たじろぐような要求に対してサービス精神で応えているアイドルすごい!と尊敬する一方、素直に嫌なことを嫌ですよ!と言えるのはすごく良いなと思った。別にオチはない話です。良くない?っていうそれだけです。
「TikTokでも見ていたら推しが見つかるよ」と言われたので勧められるがままに、TikTokをダウンロードしてしまった。目紛しいけど、段々と慣れてきて「これは何も考えずに延々と見てしまうな」と思った。とりあえず「山田哲人」と検索して楽しんでおきました。

『ゲームオーバー』良かったら聴いてみてください。あとライブもぜひ。
誤字脱字日本語が変かどうかもチェックせずに一気に長文を書いてしまったので、変だったら御免。

江原

タイムテーブルも出てます

<KAKUBARHYTHM 20years Anniversary Special 《Vol.10 Final》>

■ 2022年11月23日(祝・水)
場所:東京 TACHIKAWA STAGE GARDEN
出演:YOUR SONG IS GOOD / キセル / 二階堂和美 / cero / 片想い / VIDEOTAPEMUSIC / スカート / 思い出野郎Aチーム / 在日ファンク / mei ehara / Hei Tanaka / Homecomings / Ogawa&Tokoro /
DJ:MU-STARS

開場:12:00 /開演 12:00
前売:7,000円(税込) / 全自由 整理番号付き

各プレイガイドにてチケット販売中
チケットぴあ
ローソンチケット
イープラス
公演 詳細URL:https://kakubarhythm.com/live/post/10269

主催:KAKUBARHYTHM / SMASH
企画:KAKUBARHYTHM
制作:SMASH / HOT STUFF / ITONY ENTERTAINMENT
総合問合せ:SMASH

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?