2021/01/21; Radio, What’s New?

スマートスピーカーを手に入れてから、家にいる間はずっとFMラジオを流している。おはようやただいまの代わりに「Alexa、ラジコでFM愛知かけて」を言う生活。言葉にすると寂しいものだが、なかなか悪くない。

というのもラジオが面白いからだ。以前にも書いたが、俺はラジオが好きだ。ラジオで流れてくる曲は3割マシで良く聞こえるし、地域のイベント情報なんかも入ってくる。いつかラジオでMonkey Majikのライブ情報を聞いて、「行こう!」と思い立ったこともあった。
ラジオは流れていても集中力を阻害しないところもいい。集中して作業している時、ふとしたときにパーソナリティーの声や音楽が聞こえてくると、いい気分転換になる。


平日の22時からやっている”SCHOOL OF LOCK!!”という、中高生をターゲットにした番組がある。その名の通り番組のテーマは「学校」で、様々なアーティストが「講師」としてトークを行うというものだ。なかなかの長寿番組で、かくいう俺も中高生の頃には毎日聞いていた。RADWIMPS先生が生放送教室に登場!なんて日は、一言一句聞き逃すまいと、片時もスピーカーの前を離れなかったことを覚えている。

最近また“SCHOOL OF LOCK!!”を聞いて、FMラジオに潜む大きな大きな可能性を感じた。この番組の特徴の一つは、リスナーが電話でパーソナリティーやアーティストと話せるということだ。例えば番組にメールを送ったリスナーの元に、生放送で講師 (パーソナリティーか、好きなバンドのメンバーのこともある!) から電話が来る。時には番組が仲介して、遠く離れた中高生同士を電話でつなげてくれる。リスナーにとって、これほど心躍ることがあるだろうか?FMラジオと電話という使い古された手段ではあるが、インターネットラジオやポッドキャストにはない双方向のコネクションに、感動を覚えずにはいられない。旧時代的なものが新しいものを凌駕する、その骨頂を見た気がした。

インターネットでも、生放送中に電話で繋がるなど容易なことだ。しかしそうするには、インターネットは規模が大きすぎる。電話の相手1人を選ぶのは難しいし、コメント欄に妬み嫉みが溢れかえってしまうかもしれない。ラジオという規模感とシステムが、ちょうどいいのだ。

今、昭和以来のラジオブームが来ているという。スマートスピーカーの普及、テレワークの推進、オールナイトニッポンの復権など、ラジオを後押しする追い風は強い。ラジオはもっと面白くなる。その可能性を、みんな信じてみないか。


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