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Mei.

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Ps. Mei.(Mei.による詩のまとめ) 10月7日生まれ。詩以外にも小説やイラストを投稿しています。趣味は作曲なども含めた創作活動と、博物館や科学館に行くこと。詩の傾向は、… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

海の魔女

宵闇に映る、月明かりには 海の魔女が光を灯しましょう 揺蕩う魚達も、私を避けて 綴る言葉も…

Mei.(神楽鳴)
10か月前
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始まりの物語

歪んだ日常に、虚像の塔を見上げて 俯くのは美しい形をした、人形箱 雑踏に傾いた星を待つよう…

Mei.(神楽鳴)
10か月前
80

Palette『投稿1周年記念!!』

ずっと... 森の奥、ベールの向こう側 髪に飾った花の冠に 白い息を吹き掛けても 妖精の魔法は…

75

Arpeggiare

二色刷りの愛、青き人の憩いを知る 曇った街並みで、凍えた心臓を手放して 取り戻す、生命の鳥…

68

春告鳥(はるつげとり)

泉に浮かべた闇色のトラジェディ この世の偽りを囀る鳥に託す 夜風に流した、月星が貴方を望む…

59

星螺(せいら)

砕けた世界に僕の死骸を置いて 悩み事を打ち明けた雨の途中 夜風に流れる過去を濾過できなくて…

62

蠍座

遠く、大地には鉱石の姫が眠っている 微かな雲と綻びの約束を空に 掲げましょう、私達の子守唄を 此処は何処なの? 彷徨い歩く毒を持った禁断の恋人 神の心に逆らうなかれ、聖書の表紙に 君を刻もうか、冗談じみた懺悔を告げる 蠍座よ、お前が天へ還ることはない 人を殺めて、魂さえ歪を抱えてる 最大の罪を犯しながら誉れを讃えて 女神は神殿の牙を潰す 遠く、丘を越えて乙女座は旅の途中 彼の悲劇に立ち会うだろう 生命が光を持ち、夜に嘆きを生むことを 知っているのが彼女だから 「此処に

太陽の昇る村

青いドレスは輝く、弓矢が射抜く太陽 緑の丘には赤毛の少女、滝の虹を見る為に 彼女は旅立った…

45

双子座

遥かイズピレンの始まりのお話 孤独に星座を追う王様が語り継ぐ 遠く丘を超え、羊飼い彷徨う …

20

世界神話

何を一人で集めるのか 沢山の言葉が輝いていた 遥か昔に君は嘆く 白色の銀河に手を伸ばした …

13

Schneemann

巡る日がドアを開けた 雪白の心を抱き 五感性の情緒が 寒い冬の窓を開けた 僕が螺旋を架ける…

古の傷跡

東の空に振りゆく故郷 夢の中に落ちたサリチルの銅貨 花を散らして、乖離を託す 暗がりに見つ…

乙女座

恋人は囁く、蠍座の泡沫 橙の光芒は幻を呼んでいる 霞んだ氷空、夢の道標 双子座を目指して、…

天誅

静寂は混沌世界を締め括る為の倫理 果てなき宙(そら)を挑むでしょう 黄燐の夢を飾るでしょう 君と僕で作り上げた幻想核を携えて 柔らかいだけの感情は、 色付く星(せい)を眺めてた あらゆる消失と、雪を踏み締め 目を閉じたその姿に、頬を染めた 間違いだらけの二相系が、万物と人々を壊し続け 素晴らしい理想郷は、月明かりの幻覚に まだ溺れてる 暗環世界は僕を捕まえて、愛情を奪い去る 君の白い頬に触れること それすらも叶わないでしょう 廻らない喪失、意味はないセレナーデ 価値ない