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0年0組とわたし

半年ぶりの更新ですが、今ハマっているオーディション番組のお話です。思い出を忘れないように。

注意:番組のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意を。


やさしいさよならひとつだけ
言葉だけじゃ足りない
わかってるけど
なにを贈ればいいのか
きみを想うと
もっと未来はもっと先だと
心どこかで思っていた
それでも今度会えるよ輪舞
どこかでここを、懐かしく思う日が来る きっと

(最終課題曲 RONDOより)


写真は公式Twitterより引用



この歌を番組が始まる前に書いたアヴちゃんは、過去と未来を同時に見つめることが出来る人なのだと思った。

「地獄へようこそ」


0年0組。
女王蜂のアヴちゃんがプロデュースする男性グループの「サバイバル学園オーディション」番組。
今まで男性グループにもオーディション番組にも興味が無かった私が、どハマりしてしまった恐ろしい番組。


おかげさまで、私の生活はがらっと変わってしまった。
土曜日の夜中をソワソワして待ち、日曜日を涙と寝不足で死んだ目で過ごし、また1週間をファンダムの波に揺られながら泣いて笑って待つ。日々がそんなルーティンになってしまった。
でもそれもあと数日で終わってしまう。これを書いている週の土曜日は番組の最終回、デビューメンバーが決まり0年0組は卒業式を迎えるから。


本当は3月の末に最終メンバーの結果が発表されるはずだったのに、好評により3話延長!という嬉しいのか辛いのかよく分からないサプライズがあり、このままだと発表前に体力尽きて倒れてしまう…と不安になるくらい、お祭り騒ぎのように全力で推していた。
待ちに待ったデビュー発表の日。
その日が来ないで欲しいとすら思ってしまう。それくらい出演してる生徒たちみんなが、アヴちゃん先生が、大好きになってしまった。


0年0組との出会い

はじめに興味を持ったのは、多分ナタリーか何かの音楽ニュース。
「オルタナティブ歌謡舞踊集団」
という字面を見つけた。

最初にTwitterでゼロゼロについて呟いた日を遡ると2/15だった。多分4人の脱落者が決まり、そこに転校生3人が入って来たあたりのタイミング。
(この時は胸くそ悪い展開考えた企画側に苛立ちを感じたが、今は大事な3人を入れてくれて感謝しか無い。完全に手のひらで転がされている)

昭和歌謡、オルタナティブロック、女性アイドル、とくにダンスバキバキに踊る子たちが好きな私に、刺さらない訳がない!

はじめに0年0組に触れたのはYouTubeに上がっていた昭和歌謡試験。
そこのコメント欄はひとりの生徒の名前が飛び抜けて多く挙げられていて、どれどれどんな凄い子がいるんだい?と半信半疑で注目したのが、ITARU君だった。

課題曲は「異邦人」。難しいこの曲を、そしてここで歌謡曲を歌う意味を、ITARU君は自分の力で解釈して歌い切った。
イントロから女性が憑依したような表情で、歌い声も手指から唇の動きも全てに惹かれ、あっという間に頭の中はITARU君でいっぱいになった。別の推しアイドルのコンサートの予定すら無下にしてしまいそうなほどハマってしまった。
(後に判明した家族のエピソードで、ITARU君は幼い頃から歌謡曲に触れる機会が多かったことが分かり、パフォーマンスのクオリティにも納得した。お父さま動画公開してくれてありがとう…)

曲の世界観に合わせて風貌を変えるITARU君


支え合い、高め合い、そしてどちらかに別れが来る

パフォーマンス試験の大半はグループ演習だ。だからバチバチに競い合う姿よりも、全員協力し合って高め合うという雰囲気なのが良い。そこもハマった一因かもしれない。
年齢も経験の差もバラバラな子達がお互い支え合い、時にぶつかり合う。SNSでちょけてる姿や、練習の合間にふざけ合う姿は、みんな本当に男の子って感じ。

心を開いて本音でぶつかり合うことは大人でさえ怖い。でもそれをしなくては前に進めないというタイミングが何度もやって来る。その度に涙を流しながら克服して、パフォーマンスで成長を見せてくれるのが本当に凄い。

そして試験を通して絆が生まれたメンバーの中から、脱落者が選ばれる。
生徒たちが涙を流す中、アヴちゃん先生は脱落した生徒一人一人の手を取って言葉を贈る。その姿にも胸が熱くなる。先生の言葉ひとつひとつ、与える順位ひとつひとつに意味があるんだと思わされる。なんて重い仕事なんだろうか。

そしてそう、この子たち、よく泣くのだ。ほんとに涙のシーンが多い。そんなに泣くな…と抱き締めたくなる。


十人十色の個性的な生徒たち

生徒の好きポイントを書き出すと止まらなくなるのでここでは割愛するが、本当にみんな違ってみんな良い。
何が一番良いって、みんな素直で真面目なのだ。「オレ達最強!」じゃなくて「ぼく最強!」なところなのだ。
自分の課題にまっすぐ向き合って、涙して、悩んで、そんな姿を見せられて愛おしくならない訳がない。
完全に保護者目線である。

番組以外のコンテンツの潤沢ぶりを見ても、生徒たちがいかに愛されているかが伝わってくる。FC限のメイキング動画をはじめ、インスタやtiktokのオフショットは毎日更新されている。この生徒同士が仲良いんだ!と意外な一面が見られると愛おしさが爆発する。

そして、脱落者にも優しい番組である。他グループでの活動が決まった筒井君、YOSHIKIのオーディションで合格し、XYの追加メンバーに選ばれたkice君とかんじ君、それぞれの紹介もしてくれるところに生徒への愛を感じて、ファンとしてもとても嬉しい。

グループの垣根を超えて皆んながまた一緒にパフォーマンスする日が見られるまでは死ねない。


毎日スペースが開かれるTL

0年0組を追うにあたって必須だったのがtwitterだった。
公式のBBS(響きが懐かしい…)もあるのだが、好き勝手感想を書くにはちょっと気が引ける。
本当はデビューの結果を見てから専用アカウントを作ろうかと思っていたが、この誰がデビューするか、この子がどの順位なのか、結果がどうなるかわからない今が一番盛り上がるのでは!?と思いすぐに専用アカウントを取得した。それが正解だった。

同じ境遇のファン同士が次々につながり、サークルやリストを作ってくれる有志が現れ、毎日サークル内はパフォーマンスの感想や推しへの愛情表現で賑わっていた。
私のフォローした人達は社会人がほとんどのようで、変に批判したり騒ぎ立てる人もおらず(推しに狂いすぎておかしい人は多々いるが(褒めてる))毎日twitterで感想を見たり書いたりするのが楽しかった。

そして3月中は毎日のようにスペースが開かれ、夜な夜な推し語りが繰り広げられていた。
私はおしゃべり下手なのと、寝かしつけた子供の横でスマホを開くことがほとんどだったので、積極的に会話に参加することは無かったが、
誰かが今集まって同じテーマで盛り上がっていることを感じられるだけでもなんだか微笑ましいような、安心するような気持ちになった。
独身時代はシェアハウスで暮らしていたことがあるのだが、その時のことを思い出した。リビングで誰かが雑談している気配を感じながら、寝床に入るあの安心感。

私がここまで0年0組を心から楽しめたのは、間違いなくtwitterで出会った人達のおかげだと言える。
デビューしてからも皆んなが変わらず推しの話や現場のレポートで盛り上がっていて欲しい。

私は絵を描くオタクとして薪をくべる担当


早朝に咽び泣いた第10話

うちにはテレビが無くリアルタイムでは見られないので、早朝子供が起きる前に起床してこっそりスマホかタブレットでhulu完全版を見るようにしていた。

10話が放送される前後では気持ちがずいぶん変わった気がする。
「TOMOロス」の始まりである。

大好きCチーム

この頃にはもう誰も落ちてほしくないくらいに全員のことが好きになってしまったし、12人というまとまりの良い人数で、既に絆が生まれているように感じた。ここから2人いなくなることを考えるだけで本当に辛かった。
その中でも順位が低かった筒井君、TOMO君が心配だった。
なかでも私はTOMO君をとりわけ推していたので、どうか残ってくれ……と祈りながら放送を見ていた。

パフォーマンス後の順位発表では予想を裏切る順位づけが続き、とうとう最後までTOMO君の名前は呼ばれなかった。頭が真っ白になった。
その後の筒井君の涙の挨拶、TOMO君のどこまでも優しい言葉に涙が止まらず、その後の校歌斉唱では、嗚咽する程泣いてしまった。

本当に悔しくて、一緒のグループで応援できないことが悲しくて、もうすでに収録を終えたみんなは前を向いて進んでいるんだという事実にも寂しくなった。

視聴者がこんなにもショックを受けているのだから、当人たちの心に受けた衝撃はどれほどだったのだろうと考えるだけで、もうこれ以上辛い思いをさせないでほしいと願わずにいられない。
でもアヴちゃん先生の言う通り、ここは「地獄のお仕事」の入り口なのだ。これ以上に苦しいことがこの先待っているのか。それともここで受けた傷があればどんなところでもやっていけると、そういう思いを込めているのだろうか。

泣きながら校歌を歌う生徒たちの姿を見ながら、全員の幸せと成功をひたすらに祈った。


アヴちゃん先生の格言

生徒の成長とおなじくらい衝撃なアヴちゃん先生の言葉。
順位の一つ一つに意味を持たせ、生徒が素直に心開いて成長できるように促す姿に感動した。
まるで尊敬する美輪さんのようではないか。
ひとつひとつノートに記して忘れないように見返したいと思うほどに学びが多い。

試験の時のカリスマオーラ溢れるアヴちゃん先生も好きだが、一番好きなのは脱落する生徒を見送る時のアヴちゃん先生だ。
ひとりひとり生徒の手を取って、落選したという悔しさだけでない、価値のあるものをひとりひとりに受け渡しているように見えた。「結果発表の主役は落ちた人達」と課外授業で仰っていたように、落選した生徒たちもきっと別の道で活躍してくれることを信じて思いを託しているんだと感じる。
一貫して生徒に敬語を使っているところからも生徒へのリスペクトの思いが伝わってくる。

インスタに上げたある日のストーリー


デビュー後のグループを愛せるのか

もちろんデビューしたメンバーは長く応援していきたい。FCもきっと入るし、ライブが決まれば遠征もしたい。直接気持ちを伝える機会があれば喜んで参加したい。

でも告知された最終メンバーは7人。最終選考から3人も落ちるなんて、またあの10話のような絶望感を味わうなんて、今からもう怖くて、15日が来なければ良いのにとすら思う。

私は選ばれた7人を受け入れて愛していけるのだろうか?もしくは10人を、12人を、19人の0年0組を、ずっと引き摺ることになるのだろうか?
どうして7人なのか、納得させてくれる理由がきっとあるのだろうけど、それを飲み込んで応援したとしても、もしも10人だったら…ここにあの子がいたら…と、たらればが止まらなくなるんじゃないか?
今はまだ分からない。

こんな気持ちになるなら、もう2度とオーディション番組は追い掛けないぞと誓うほどに、膨大なドラマが繰り広げられたこのプロジェクトを、リアルタイムで追えたこと。
大袈裟に言うと人生の宝であり、私のターニングポイントになった幸運なハプニングだ。

ありがとう0年0組。BIG LOVE🫶

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