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占星術の観点から【海獣の子供】を読み解く

※注意お話のネタバレ含みます!
見ていない方はご注意を。

口コミで「映像がめちゃくちゃ綺麗」と聞いていて、いつか見たいなと思っていた映画。
ネトフリに上がっていたのでずっと見よう見ようと思っていたのですが、やっとゆっくり映画見られる時間取れたので、見てみました。

綺麗な海の生き物のお話かと思って3歳の娘と見てたのだが
途中から宇宙の話になり
めちゃくちゃスピリチュアルな展開に。。。びっくりした笑
娘は昼寝してなかったのもあると思うが、途中で寝ました笑

海が舞台であるが、海は空とつながっていて、空は宇宙であり、宇宙は生き物のマクロな世界と繋がり…みんなはひとつ、という感じで。

綺麗なアニメ見た、って感想じゃ終われない不思議な魅力のあるお話。

占星術の知識があると、初版からなんとなくこれはスピリチュアルの香りがするなーと感じ始め、生き物が共鳴しだして宇宙が登場したあたりで、私も宇宙と繋がってしまった笑

とても「水」要素の強いお話

だと思いました。
部活で他の子たちや先生と分かり合えず、孤立してしまった主人公が
水族館で海くんという謎の男の子と出会い
母性に目覚め、最終的には隕石を腹に宿して宇宙とつながり、
自然と一体化してしまうというね。。。
あらすじだけ聴くとぶっ飛びすぎてちょっと笑える。
けど見てるとスーッと流れ込むようにその展開を受け取ってしまうのですよ!

占星術では、世界は火土風水の4つの要素から成り立っているという考えがあります。水は陰陽の陰であり、女性性、感情、共感、フィーリング、他者や世界との一体化を表します。

魚座らしい映像と音楽の美しさ。

抽象的な表現も多く。
親と子の関係は宇宙の成り立ちと繋がり、
宇宙と地球の関係は海と陸の関係と繋がり。
水中で会話が成立しているシーンや、ゴーグルも水かきも無しで海の中で自由に見て動き回っているシーンも
ファンタジーだからと割り切って受け入れられる。
水の中で気泡のひとつひとつが銀河系になっているところにグッときました。

天体だと月と海王星のイメージが強いですね。
海と月が深い関係があるのは科学的にも明らかですが
満月の「満ちる」タイミングでなく、新月の「生まれ変わる」タイミングで物語が動きだしたところとか。
(潮の満ち引きだと、新月が1番潮が満ちるタイミング?)

個人的な話ですが、私が映画を見た今日は、新月を越えて魚座入りした2/13…。
月に呼ばれたのでしょうか。


【生き物が宇宙から来たのなら人は宇宙と同じもので出来ている】
的なセリフが終盤にあったけども、集合的無意識の話と繋がるなと思いました。
人はみんな無意識の領域で繋がっているという考えです。
ここは結構、お話の理解を深めるのに大事なキーワードなんじゃないか?
と感じました。
知らなくて気になった人はググってね。ユング心理学の話です。

映画の中だと結局空と海くんはどこから生まれたのか、そしてどこに行ってしまったのか、わからないままでしたが
海くんも空くんも琉花の中にいる、しいては無意識の世界で自然や宇宙と共にみんなとつながっている。
空と海がクジラに飲まれた琉花の前に記憶の形で現れたのも、無意識の世界とつながっていたんじゃないかなと推測。
物語が終わったあとも、ふとした時になにかのきっかけで誰かの記憶と空と海の記憶が交わる時があるのだろうと思わされました。

お母さんがお酒に溺れてしまっているのも、海王星らしさだなぁと思います。
海王星のキーワードは夢や幻想、転じてお酒に溺れるさまも示すんです。
お母さんがああなった原因は原作で明らかになるんでしょうか?


映画自体も面白く何度も見直したいと感じたし、
原作も読んでみたいと思いました!
あとは、この作品も江ノ島舞台かいー、江ノ島絵になるなー、ズルイなー!と思いました。笑
江ノ島に住んでる人が羨ましい。私も短期でいいからあの街で一度暮らしてみたいです。

君と宇宙、君と自然、君と僕、が、繋がる。

星読みやっていると「宇宙と繋がる」というよりも「自然と繋がる」とか「歴史と繋がる」という感覚に近いんですよね。
あなたが生まれた瞬間、遥か彼方の宇宙にある天体がこの位置にあって、それはこういう意味として読みますよー!ということをやってるのが星読みなんですが。
その対象が宇宙でなくても、海底にある何かでもいいわけです。
地面に生えてる何かでもいいです。
宇宙は天体同士がひっぱり合ってバランスをとり、物凄いスピードで螺旋を描きながら今も進み続けていて
海も空も人間も、宇宙の影響を受けながら今日も形を保っていて
そんな恐ろしい奇跡のバランスの中で、地球という小さな星であなたが誕生したそのタイミングには、意味があるんですよ!という
ロマンと、生き物の存在の偉大さを感じるのが星読みです。(壮大すぎるw)
それは地球を中心に宇宙が回っていると考えられていた紀元前から、ずっと続いてきた考え方なんです。

物語の中で、宇宙の9割は観測できない暗黒物質で出来ているという話がありました。
もしこの先宇宙の謎が解明されて、いまの常識が覆されるようなことがあったとしても、西洋占星術は変わらず…というか時代に沿って形をかえて、ずっと残っていくものと思います。

何千年も前の過去からずっと続いてきて、これからもなくならないものと仲良くなるっていうのは、めちゃめちゃ安心感ありますよ。

そんな星読みの壮大な愛と歴史に近い感動を、この作品から感じました。

うまく整理できてないけど、ここらで締めます(^^)笑

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