歩道という共有地でイカの専門家が本気を出した話
ツイッターで多少多めにRTされましたので、前後もあわせてご紹介。
海洋生物学者のダナ・スターフさんは自主隔離生活四十何日目かになったのですが、いいかげん飽きてきたので、ここで心をきめて近所のひとびとに自分の専門をシェアしようとこんなことをしていました。
英名 Humboldt Squid は、日本語だとアメリカオオアカイカ。その魚拓を窓に貼って、歩道にチョークで「イカ学者ここにあり。イカについて質問ある?」と書いたのです。すると...
チョークで質問が返ってきた! 「最も巨大なイカはなんていう種ですか?」というわけでダイオウイカと返答。
さらに質問が! イカの寿命は? ダイオウイカの目の大きさは?
「ダイオウイカの尾ががここにあるなら、頭はどのあたりにあります?」って聞かれたら「そりゃあ、頭で終わるわけないでしょ!」と全部を描き続けるダナさん。素敵(笑)
タコにみえるようなイカはいますかという質問に対しては、Octopoteuthis はそれに当たるかもしれないと専門家ならではの返答が。成長の過程で2本の触腕を失うので、足の本数がタコとおなじになってしまうのだそうです。
ダナさんはイカに詳しい専門家であるだけでなく、科学ライターとしても活動しているらしく、著作もお持ちです。もちろんテーマはイカ。
アメリカの庭に面した歩道は、私有地であり、共有地である、特有の文化の混じり合う場所なのですが、こうした利用のされ方は心が温まります。
ダナさんは他の質問についてツイッターでも答えていますので、ぜひ御覧ください。
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