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副大統領候補カマラ・ハリス氏の名前の発音をいまのうちに覚えておく

アメリカ大統領選挙は、トランプ氏とバイデン氏の二人がもっとも注目されますが、両者が高齢であることを考えると万が一のときのために副大統領候補の資質も重要なポイントとなってきます。

トランプ氏の副大統領はマイク・ペンス氏ですが、バイデン元副大統領で民主党候補が副大統領候補に指名したのはカマラ・ハリス上院議員です。

カマラ・ハリス氏は、タミル系インド人移民で著名な乳がん研究者であった母と、ジャマイカ系移民の父とのあいだに生まれた人物です。意外なことにこれまでアメリカの大統領・副大統領に女性が選出されたことはなく、候補として女性が立候補するのはこれが1984年にウォルター・モンデール候補のパートナーとして出馬したジェラルディン・フェラーロ氏、2008年にジョン・マケイン候補のパートナーだったサラ・ペイリン氏に続いて三度目になります。

カマラ・ハリス氏の存在は非常に象徴的で、女性であること、アジア系移民出身であること、本人がアフリカ系アメリカ人を自認していることなどが、アメリカという国そのものを体現してるともいえます。

一方で、彼女の人種を政治問題としてとらえ「十分に黒人とはいえないのではないか」「どちらかというとインド人では」といった攻撃を加え、Wikipedia ページで編集合戦を行う人もいます。

彼女の名前「カマラ・ハリス」の発音も、たびたび問題になります。政敵がわざと発音を間違えたり、茶化したりするといった子供っぽい攻撃も絶えません。

この発音が日本語だとちょっと難しく、ふつうにカタカナを読むと「カマラ↑」とイントネーションが上向きになりがちなのですが、これは間違いです。

正確な発音は「カーマラ」のように長くした場合のように、「カマラ↓」と下がります。英語だと「Comma - la」と「コンマ・ラ」と発音すると簡単だと言われています。

カマラ・ハリス氏自身が、この発音問題について2016年に上院議員選挙に出馬した際に広報する動画を作成しています。

「キャマラじゃないよ」「カマーラ(マにアクセント)でもないよ」「カメッラでもないよ」「カマラ↓だよ」

カマラ・ハリス氏は、今回の選挙でバイデン氏が大統領に選ばれれば初の女性副大統領になります。たとえ当選しないとしても、これから長いあいだアメリカ政治で大物として存在感を出す人物であることは確実です。

カタカナだけだとうっかり間違いやすく、しかも間違えることが政治問題化している話でもありますので、なるべく正確に覚えておくようにしましょう。

Photo credit: Gage Skidmore 
Licensed under Attribution-ShareAlike 2.0 Generic (CC BY-SA 2.0)


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