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ピボット姫と学ぼう!(8)双子の「呪い」2⃣集計ならExcel??
Excel⇔ピボットテーブル 違い?選択?
Excel大王の御布令です!
![](https://assets.st-note.com/img/1691201137967-V763K6ujKS.png?width=800)
ピボットテーブルは、Excelの「1機能」に見えます。
でも、本質は「表計算」ではなく、「データ集計分析ツール」です。
似ているけど、個性を持った別のツールです。
これが、「双子の呪い」です。
多くの人が、Excelで作った方が「無難」と思っていると、
ピボットテーブルは廃止になってしまいます!
ピボット姫は、Excel大王の御布令に困っています!
ピボットテーブルを「正しく」理解するには?
コンピューターの歴史を振り返ってみることにしました。
入力操作 ⇔ マウス操作?
パソコン操作は大きく変わってきました。
CUIからGUIの変化です。
UI(User Interface) 画面のこと 操作など
CUI 文字だけの画面 キーボードのみで操作可能
GUI グラフィカルな画面 マウス・キーボードで操作可能
でも、Excelは、マウスを使っていても、セル単位に入力や、
VBAマクロの作成の方法は、CUIのスタイルです。
ピボットテーブルは、どうでしょうか?
マウス操作で行うツールです。
GUIのスタイルです。
マウスの使い方を、しっかり身につけなければなりません。
「テーブル」「パワークエリ」などの機能[ツール]もGUIです!
「CUI」のつもりでピボットテーブルを使うと「呪い」罹る!
ピボットテーブルでの集計は、「合計」がほとんど!
4つのボックスにフィールドを配置すると、簡単に「集計」できます。
自動的に「合計」になります。
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マウス操作で、設定を変えない限り、「合計」のままです!
ピボットテーブルのレポートを「合計」だけしか使わない
「便利な集計機能」=「呪い」に罹っていませんか?
ピボット姫の「推理」
ピボットテーブルの集計の方法、計算の種類を知らないまま使う!
それで、便利な集計=「合計」だけ使う「呪い」に罹っているようです。
ピボットテーブルの集計方法は、あまり紹介されていません。
「合計」だけでは、ピボットテーブルの10%も使っていません!
サンプル・エクセルは、こちらからダウンロードしてください
1 .ピボットテーブルの集計方法?
Excelの関数や操作についての知識を持っている人が多いです。
◎数式の関数を変更
◎新たな列or行を追加して計算
列、行を挿入
関数 「入力」
でも、ピボットテーブルで行うやり方、皆さん知っていますか?
合計(SUⅯ)以外にも、様々な集計の選択ができる!
値フィールドには、同一フィールドを、複数回使える!
そして、この2つの操作=マウス行うのです!
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![](https://assets.st-note.com/img/1691891302198-JQIOeNbXzh.png?width=800)
売上金額を2つ、値フィールドに追加し、売上金額は3つになりました。
集計方法の変更 合計 ⇒ 平均、個数に変更しています。
①ピボットテーブルで値を計算する (microsoft.com)
◎値フィールドを計算する集計方法
オンライン分析処理 (OLAP) ソース データを除くすべての種類のソース データに対して使用できます。
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値フィールドを沢山使うための参考情報です。
①値フィールドの名称変更
合計 / のままでは見にくいので、カットしましょう!
![](https://assets.st-note.com/img/1691891460944-faVvfq12M6.png)
②セルの書式の変更
見やすいように書式を変更しましょう!
![](https://assets.st-note.com/img/1691891485182-EPq9G0pMEr.png)
ピボット姫のまとめ
関数を入力しないで、値フィールドで集計を選択するだけで、様々な計算をしてくれるのが、ピボットテーブルの分析力の特徴です。
名前の変更、書式の変更で、見やすいレポートにしましょう。
2.値フィールドの組み込み計算?
構成比、累計、増減・・。
データ分析には、項目の集計だけでなく、追加の計算値が役立ちます。
でも、Excelでの数式入力は、複雑になります。
ピボットテーブルは、データ エリア内の他のアイテムやセルに基づいて
計算値を表示する「計算の種類(組み込み関数)」を選択できます。
これも、GUIマウス操作で行います。関数などの入力ではありません。
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◎値フィールドの計算の種類( 組み込み)
では、データ エリア内の他のアイテムやセルに基づいて値を表示します。 たとえば、"売上合計" データ フィールドの値を "3 月" の売上に対するパーセンテージで表示したり、"月" フィールドのアイテムの累計として表示することができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1691654139318-QiwS14a8j6.png?width=800)
サンプルで3つの事例を確かめてみましょう!
計算の種類 ①総計に対する比率
売上金額 をドラッグ[追加]
![](https://assets.st-note.com/img/1691922037219-lEoBAMEBki.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1691922178174-yKevXFZa1N.png?width=800)
計算の種類 ②累計
売上金額 をドラッグ[追加] 、 年月を基準に設定
⇒行の「総計」はダブるので不要です
![](https://assets.st-note.com/img/1691922460207-oc4hgRoLfQ.png?width=800)
計算の種類 ➂差分 前月差
売上金額 をドラッグ[追加] 、
年月を基準フィールド、基準アイテムを前の値[前月]に設定
![](https://assets.st-note.com/img/1691922593265-UjZcyfe0ZT.png?width=800)
ピボット姫のまとめ
数式を使用しないで複雑な計算を、選択で実行してくれます。
非常に便利ですが、使い方に癖に慣れて、使いこなしましょう!
3.ピボットテーブルで数式を使用できる?
2.計算の種類(組み込み)ではなく、ユーザーが数式を設定できます。
大変残念なのは、MOS検定のテキストでは「集計フィールド」が
ほとんど紹介されていません!
MOS検定を取得しても、実践で使いこなしている人が少ない。
それで、ピボットテーブルが使われない=「呪い」になっているようです。
売上金額を数量で割った「単価・加重平均」は、レポート作成で大変重要な情報です。
ピボットテーブルで、売上金額、数量を集計。
エクセルで、数式で計算というのでは、大変面倒です。
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平均単価は、関数「AVERAGE」なので、単価の「単純平均」です。
ピボットテーブルに、ユーザーの数式で組み込めると、大変楽になります。
ピボットテーブル分析から フィールド/アイテム/セット
集計フィールドから作成します。
![](https://assets.st-note.com/img/1691719615546-qWnKwzMJON.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1691719840928-qpCuwuwRzJ.png?width=800)
集計フィールドは、計算した結果から算出します。
折りたたんだり、表のレイアウトを変更しても、計算してくれます。
これが、ピボットテーブル内部に組み込めるメリットです。
![](https://assets.st-note.com/img/1691970772141-gmZy1Xrdot.png?width=800)
BIツールでは、同じような計算機能がありますが、
データを表示させないと計算できません。
ピボットテーブルは、単価・加重平均だけの表示が可能です。
「データキャッシュ」で、共有しているので、
他のピボットテーブルでも使うことができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1691970569142-0NVTKxRzyw.png)
ピボット姫のまとめ
集計フィールドは、単なる集計だけでなく、集計値をさらに数式で計算できます。ピボットテーブルのNo.2のお薦め機能です。
4. 集計アイテムは万全?
解説書では、集計アイテムを便利な使用方法として紹介されています。
しかし、なかなか動かない!メモリがパンクすることも!
本当に「呪い」が罹ってしまう機能です!
集計アイテムの指定フィールド 以外の 階層1つ 呪いなし
2つ以上 呪い罹る
どうしてでしょうか・・ピボットおじさんの「推理」です!
呪いの原因・・
集計フィールド・・「列」の増加=メモリ増加 小さい
集計アイテム ・・「行」の増加=メモリ増加 大きい
例 予算 5000行、実績 5000行として、
集計アイテム 実績-予算 5000行 行数が150%になります
![](https://assets.st-note.com/img/1691656618095-l3C9ZbCkqM.png?width=800)
サンプル・・予実差のデータ
正しい 8件 該当なし・・24件 計32件
元データに無いのに、組み合わせで、全アイテムが表示されます!
これが、「集計アイテムに呪い」です!
![](https://assets.st-note.com/img/1691750996973-eV3s6pUJeN.png?width=800)
ピボット姫のまとめ
集計アイテムは、無理して使わない=使えるところを使いましょう!
ピボットテーブルには、集計アイテムを使わなくても、それに代わる他の方法があります。
「考える」=応用力が大切です。 次の事例に、挑戦しましょう!
5.ピボットテーブルの限界?
ピボットテーブルだけで使いこなすには限界があります!
それは、「元データ」の「呪い」です!
パワークエリは、マイクロソフトがPowerBIに開発した、
「データの取得と変換」のツールです。
Excelには、2016から実装されました。
Excelでも、ピボットテーブルと組み合わせると、
データ分析やダッシュボードの開発などが、マウスによる設定で行えます。
パワークエリで、ピボットテーブルの使いにくさを解消できるのです!
詳細な解説は、別の記事で紹介します。先ず、1例を紹介しましょう!
課題:計画と実績 売上・粗利 月別比較表
計画と実績のデータがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1691912794243-NQj9pu0xoX.png?width=800)
比較1 計画・実績データからピボットテーブル
比較2 組み込み関数 基準との差 区分=計画 で比較
比較3 パワークエリで データを組替え、ピボットテーブル
計画・実績 ⇒ 差異 売上・粗利
計画_売上、実績_売上、計画_粗利、実績_粗利
差異_売上、差異_粗利
比較4 「集計フィールド」を追加する
実見_売上=計画_売上+差異_売上
実見_粗利=計画_粗利+差異_粗利
では、4つの使い方で比較しましょう!
比較1 計画・実績データからピボットテーブル
×「総計」 区分=計画と実績 が合算される!
ピボットテーブルを 累計 と 202301~202303 に2つ使う !
![](https://assets.st-note.com/img/1691924154747-LgRji1Qjgd.png?width=800)
比較2 組み込み関数 基準値との差 区分=計画
値フィールドに 売上、粗利 を追加
計算の種類 基準値との差分
基準フィールド 区分 、基準アイテム 計画
計算の種類:基準値との差分
![](https://assets.st-note.com/img/1691913531470-4mPnYZgE8y.png?width=800)
差分 で 基準同志の差が計算される ⇒ 列を非表示にすればOK
![](https://assets.st-note.com/img/1691924008929-VrcZuREVJc.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1691913346884-tWCkLA7NqZ.png?width=800)
比較3 パワークエリで データを組替え
計画・実績 ⇒ 差異 売上・粗利 のデータに組み換え
計画_売上、実績_売上、計画_粗利、実績_粗利、差異_売上、差異_粗利
[問題点]
計画・・202301、202302、202303
実績・・202301、202302、
202303が未発生なので、単純に 差異=実績-計画では、使いにくい!
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未発生月は、差異=0 にする!
![](https://assets.st-note.com/img/1691915961236-uZUHWaXvg5.png)
◎年月で確定・未を選択 データの年月に「確定」を付与
「確定」 ⇒ 差異 = 実績-確定
「未」 差異 = 0 にします 例:202303
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◎パワークエリの使い方は、みんなで使えるピボットテーブル活用術
で解説します
確定・・年月を指定しなくても集計できる
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比較4 「集計フィールド」を追加する
実見_売上=計画_売上+差異_売上
実見_粗利=計画_粗利+差異_粗利
![](https://assets.st-note.com/img/1691914132340-9evUtatnEd.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1691925254497-xotuFfDJ4T.png?width=800)
確定=202301~202302
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全選択 ・・ 常に総計を視ながら管理できます!
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ピボット姫のまとめ
ピボットテーブルの集計での制約は、パワークエリを利用して元データを加工すれば、克服できるものです。
いろいろな選択肢から、最善なものを「考える」=応用力が大切です。
まとめ どちらも活用しましょう!
分析には、ピボットテーブルを!
ピボット姫は、Excelとピボットテーブルを比較してきました。
①簡単なレポートなら、Excelでも十分です。
あるいは、複雑な要素を組み込むなら、Excelが優位です。
1つのレポートで済ます=レントゲン撮影のような分析
②いろいろな見方で分析したり、繰り返し利用するなら、
ピボットテーブルに優位性があります。
CTスキャンのような分析が、マウス操作で可能です
③ピボットテーブルの制約は、パワークエリの活用で「克服」できます。
ピボット姫からExcel大王へのお願いがまとまりました。
「ピボットテーブルは、
1レポートでの完成度はExcelには劣りますが、
総合的な分析力は、安心して繰り返し利用して欲しいものです。
どちらも活用させてください。」
みなさんは、どのように評価しますか?
ピボットテーブルの紹介をしています!
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ピボットテーブルとパワークエリの組み合わせの事例紹介!
今回の計画・実績比較についても、詳細を紹介します!
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