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めぐるピープル07「バンブリッジwith MyGOMI.」

こんにちは、めぐるスイッチのスイちゃんです。地域で活動する人たちを紹介していく連載記事「めぐるピープル」。今回は、板橋のゴミ拾い団体、バンブリッジwith MyGOMI.代表の櫻井たかあきさんにお話を伺いました。


アプリを使って、みんなで楽しくゴミ拾い

天気のいい週末の午後、itabashiと書かれた赤いキャップを被ってトングとゴミ袋を携え、和気あいあいと街のゴミを拾い歩くグループの姿があります。彼らは板橋のゴミ拾い団体、バンブリッジwith MyGOMI.のメンバーです。

この日集めたゴミは、45Lのゴミ袋8つ分。
ペットボトルやタバコの吸い殻、空き缶、テイクアウト容器、不織布マスクなどさまざま。スプレー缶などの危険物や、時には大型の粗大ゴミの遺棄に遭遇することもあります。

落ちているゴミは、株式会社Gabの提供するMyGOMI.というシステムを使ってマッピングしています。
マッピングされたデータは、ポイ捨てされやすい場所を分析して街清掃の最適化アルゴリズムや、ゴミ箱を設置する際に最も効果的な場所を定めるアルゴリズムの開発に活用されているそうです。

バンブリッジ2


まちとのつながりが、ゴミ拾いで深まっていく

バンブリッジ代表の櫻井さんは、小学校の時に森の役割や温室効果について描かれた絵本を読み、どうしたら二酸化炭素を減らせるかを考えるようになったのだそう(すごい小学生!)。
また、プラスチック廃棄物が太陽光により劣化すると強力な温室効果ガスであるメタンとエチレンを放出することを知り、そこからゴミ拾いへの想いが一気に加速していったという櫻井さん。

はじめはひとりでごみを拾っていましたが、ひとりでは拾いきれません。
赤羽のグリーンバード(ゴミ拾いボランティアのNPO)に参加したりもしましたが、やはり地元の板橋で仲間とゴミ拾い活動をと考え、昨年4月にバンブリッジを立ち上げました。
仲間と活動することで、モチベーションを高め合うことができ、達成感を共有できると櫻井さんは話します。

また、街でごみをひろっていると、街の人と挨拶がうまれたり、街を好きな人が声をかけてくれたり、お茶でも飲んでとお金を渡されることも。
「ゴミ拾いをしていると、街とのつながりを強く感じるんです」と、櫻井さんははにかみます。

バンブリッジ1


きれいで、汚れにくいまちに

割れ窓理論という言葉を聞いたことはありますか?(私は知りませんでした!)アメリカの犯罪学者が提唱したもので、1枚の割れた窓ガラスを放置すると、割られる窓ガラスが増えてその建物全体が荒廃し、いずれ街全体が荒れてしまうという理論です。
櫻井さんは、この割れ窓理論を例にこう話してくださいました。

「きれいな場所にはゴミが発生しにくいんです。逆に整っていないところにゴミは発生しやすくて、放置していることが余計にゴミを呼んでしまう。(ゴミ拾いの)活動としての意味はそこが一番大きいですね。」

我が家も子どもと一緒に公園に遊びに行く際に、トングとビニール袋を持って行ってゴミ拾いをしていた時期がありましたが、拾っても拾っても捨てられるゴミに、拾う人がいるから捨ててもいいと思ってしまうのでは?なんて思うようになっていました。

「(悪循環を)断ち切っていかないといけない。」

ぽつりぽつりと語られる櫻井さんの言葉に、目が覚める想いがしました。

バンブリッジ4

今後は株式会社Gabの展開する、逃走中ならぬ清走中というイベントや、
和光の高校生が考えたトラッシュロワイヤルというゴミ拾いイベントなどを板橋でも展開したいという櫻井さん。

「そもそもゴミが発生しない社会、未来がみたいんです。」

本当に、そうですね…!!!
わたしも、明日からまたゴミ袋を持って公園にいきたいと思います!
ゴミのない板橋、きっと実現させていきましょう!!!

バンブリッジ櫻井さん

バンブリッジwith MyGOMI代表 櫻井たかあきさん

公式サイト:https://twitter.com/aBnderTheBridge
写真提供:バンブリッジwith MyGOMI
取材日:2021.9.10(記者・スイちゃん)
活動分類:環境保全、防災・安全、地域教育   

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