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めぐるピープル08「いたばしデザイン同好会」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。地域で活動する人たちを紹介していく連載記事「めぐるピープル」。今回は、暗渠(あんきょ)Tシャツで2021年夏の高島平を盛り上げた「いたばしデザイン同好会」です。

デザインの力で暗渠の魅力を発信

暗渠とは地下化した水路のことですが、その暗渠の道筋と区の地図をオシャレにデザインした「暗渠Tシャツ」を制作し、さらに高島平での「いたばし暗渠×水路上観察入門展(主催:暗渠マニアックス、協力:いたばしデザイン同好会)」を実現しました。暗渠をテーマとした経緯、いたばしデザイン同好会の今後について代表(仮)である齊藤琢磨さんに聞きました。

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ツイッターから広がっていった暗渠Tシャツ

もともと、子どもの頃から暗渠や路上の構造物に関心があったという齊藤さん。地元グッズを作ろうと計画したとき「暗渠のTシャツなら私自身が欲しいし、いいなと思って」、そのアイデアをツイッターに投稿。すると、デザイナーのみよさんが賛同し、「暗渠マニアックス」の高山さんが情報を提供してくれ、制作やイベント企画の話がどんどん具体化。紆余曲折ありながらも半年後の2021年5月に暗渠Tシャツをリリース、9月に「いたばし暗渠×水路上観察入門展」を無事開催しました。

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いたばしデザイン同好会の活動テーマは、地域にまつわるグッズやイベントで地域の人をつなぐこと。当初は、家具工房の事業主でもある齊藤さんが、事業の収益手段を広げようという狙いもありましたが、結局、手間も費用もかかって儲からない。今は、赤字じゃなければイイという考えになったそうです。

「自分はデザインできないので人に頼むのですが、そういう目で見回すと、板橋にはクリエイティブな人がとても多い。いろんな方に板橋をデザインしてほしいし、こうやって商品を作る過程自体が楽しいんです。」


地域と弱くつながり続けられる「入り口」に

いたばしデザイン同好会が実現した企画展示とグッズ販売。その感触について聞くと「板橋グッズを通して何かとつながりたいってお客さんも多かった気がします。漠然と、地域とのつながりを求めていたのかもしれない。想像ですけど」と齊藤さんはふり返ります。自身が会社員だった頃、飲みに行く相手が会社関係の人しかいないことに不安を覚えた経験もふまえ、「もっと地元とつながりたいって気持ちは、私にも強くあって」と続けました。

いたばしデザイン同好会は、その着眼点とデザインを通じて、なんとなく方向性の近い人が集まり、ゆるく知り合い、つながる機会を提供する……その姿勢は、新たな商品や企画がでも、変わりなく続きそうです。次はどんな仕掛けを考えているのでしょうか?

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「せっかく暗渠コンテンツができたから、暗渠を歩くイベント等もやってみたいです。新たなものでは、板橋の名物・名所をアイコンでまとめたデザインを制作中です。アイコンは多世代的というか、親子にも届くようなデザインにしたくて。何も計画はありませんが、例えば地域の子育て支援団体とコラボできたらいいですね。ほかには、自分の楽しさ優先で板橋の鉄道系のデザインも進めたいですね。」

まだまだ広がるアイデア。これからも板橋のいろんな一面が魅力的なデザインになって登場してきそうですね!

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いたばしデザイン同好会・代表(仮) 齊藤琢磨さん

公式サイト:いたばしデザイン同好会(Asukayama Works内)
写真提供: いたばしデザイン同好会
取材日:  2021.10.8(記者・まつもん)
活動種別: 地域交流、 文化・芸術





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