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小学校保護者は全員、守秘義務違反の恐れがある

11月の文教子ども委員会に3つの陳情書を提出しました。そのうちの1つについて、改めて意見の提出となります。

陳情書:https://app.box.com/s/4ww1n9gsl67r0xye1c47461rels5j0tc

この陳情審査において、担当の課長が、このnoteで情報漏洩があったと断言しました。もちろん、何の証拠の提出もなく、また、それが機密情報にあたるかどうかの審議もなく、そして、私には弁明の機会もない場所で、です。

放課後子ども対策課長
前略「それから、守秘義務違反に関しては、インターネット上の書き込みで1点、目黒区の学童の父母で構成される団体の方によるインターネット上の書き込みがございまして、その書き込みの中では、実際、選定委員を経験した保護者に話を伺ったことがありますというふうに前置きした上で、目黒区の学童保育クラブの選定の過程について記載されていたという事例がございます。これも踏まえまして、選定委員に課せられた守秘義務違反ですとか、それから情報共有、情報の漏えいというところに区としても非常に心配しておるというところでございます。また、これ、状況といたしましては、過去に経験した保護者というふうにおっしゃっているので、これが本当だとすると、先ほど申しました4年生から6年生までとか、要するにOG、OBの方にお願いしますと運用していたところが、そこでさえも公平性・透明性の観点で万全とは言い切れないという状況に今なってございますので、区としては、そういう状況も踏まえながら、6年生までの対象ということでお入りいただけない、お入りいただくのは御遠慮くださいという御説明をしているところでございます。」

11/29 目黒区文教子ども委員会 議事録

確かに、過去に選定委員をされた方から話を聞きました、という文章を書き、その時の件の担当課長から「そのように書くと情報漏洩を疑われ迷惑がかかる可能性があるので削除した方がいいですよ」とアドバイスをもらったので、一部削除した事はあります。内容は公になっている事だったので対応する必要は無かったのですが、私がそれに応じた事を、このように形で利用されてしまいました。

審議と関係ない答弁

万が一情報漏洩があったとしても、情報漏洩に関与してない他の小学校保護者全員が選定委員になれない、というのは残念ながら暴論にすらなってないです。この答弁は審議になんの関係もありません。
いたずらに私や過去の民営化の選定委員を務めてもらった区民の名誉を棄損するだけのものです。正直、単なる印象操作にしては、リスクが高く、稚拙な答弁をしている、という印象です。
審議と関係ないと認識されている区議も多数いましたが、ある議員は「漏洩事件」があるなかで区民に依頼するのは難しいですね、という趣旨の答弁をされました。行政の印象操作で誤解をされたようです。
この件については法廷の場で争う事も視野にいれて弁護士と相談しています。

こんな説明はなされていない

答弁中にある、下記のような説明を受けたことはありません。

そういう状況も踏まえながら、6年生までの対象ということでお入りいただけない、お入りいただくのは御遠慮くださいという御説明をしているところでございます。

小学校保護者全員が選定委員になれないと通達を受けた後に、インターネットへの書き込みをしています。「そういう状況」は情報漏洩を指していると思いますが、理由が後付けです。
また、保護者に対して「守秘義務を守れない恐れがあるから、選定委員になるのは遠慮して欲しい」という説明は行われていません。区民への説明と区議会での説明に齟齬があります。

行政は清廉潔白?

保護者全員に情報漏洩の動機があるとして、行政はどうなのでしょうか。当たり前ですが、行政職員にも犯罪を犯す動機は多数あります。むしろ職員の方が実益が多いです。事実、目黒区職員でも過去に汚職事件などが起こっています。
区民は契約書を軽視していると思われてるのでしょうか。区の職員の方は知らないかもしれないですが、通常の会社でも、それこそ数えきれないくらいのNDAが結ばれていて、当然その約束を守りながら仕事をしています。ペラペラと機密情報を話す社会人はいません。

いつまでも教えてもらえない「利害関係者」の定義

選定委員に慣れない理由として、小学校保護者全員が事業者選定における「利害関係者」と言われているのですが、何度聞いても、そこに存在する「利害」どころか、だれと小学校保護者の利害かも教えてもらえません。

選定委員になった後は利害関係者だと思うのですが、選定委員になる前の単なる小学校保護者全員が何か選定に関する利害を持ち得るとは思えないのですが。この事は、何度聞いても、どんな聞き方をしても、次のテンプレートが返ってくるだけです。

プロポーザルによる事業者選定には、審査の公平性と透明性を確保しつつ、応募事業者に対する説明責任を果たすことが求められ、また、できる限り窓意的な評価を排除し客観的な評価を行う必要があるため、これらに基づき利害関係者を判断しています。

 目黒区正式回答文(出現箇所多数)

しかし、何度読んでも、これが区の公式回答であることに恐ろしさを感じます。

例えば目黒区から一方的に「公平性が無い」と判断された人は、無条件に「利害関係者」となります。今回の小学校保護者全員のように、たとえそこに自明な利害がなくても、です。

目黒区の職員倫理規程でも、ここで言う「利害関係者」とは別の「利害関係者」があるのですが、そこには「利害関係が潜在的なものにとどまる者又は職員の裁量の余地が少ない職務に関する者を除く」とあります。これが普通の感覚ですよね。

今のところ、小学校保護者全員が、上記条件の「公平性の欠如」「透明性の欠如」「説明責任能力の欠如」「恣意的判断」「客観的判断の欠如」のどれに該当しているのか教えてもらえてません。ただ、この中のどれかに確実に該当していると判断されているんです。

しかも、PTAも住区の人も全部「利害関係者」とされています。結局、その人達の家族が学童に入れるかどうかは関係ないんですよね。おそらく、行政の選定に意見しそうな人が利害関係者と判定される仕組み何だと思います。

行政から見た区民

今回の答弁にもありますが、行政は、過去の保護者選定委員に関しても保護者からの強い要望があったので「入れてやった」というニュアンスで答弁しています。つまり、強い要望が無いと入れないし、今回のように、強い要望があっても、いろんな理屈をつけて拒絶するわけです。
選定委員を選ぶのは行政なので、最終的に区民が入れないのは仕方ないでしょう。でも、その言い訳が破綻しているのであれば、素直に非を認めるべきでしょう。
そして、こうやって痛いとこを突かれると、区議会という公の場で区民の名誉を汚し、議論をすりかえるというのは、少し幼稚すぎる気がします。せめて、区民には公平に弁明する機会を与えて頂きたい。

私は、何度も議論の場を設けるようにお願いしてきましたが、一度たりとも実現したことがありません。民営化が区民にプラスになるのであれば、胸を張って主張してもらいたいです。

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