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地域がもっと魅力的になる。地域内外の人を巻き込み地域を盛り上げる方法

今回は、愛着ある町を盛り上げていこうとしている方へ、今まで地域づくりのプロジェクトに携わってきたMEGURIBITOの2人の開発メンバーと”「持続的な地域づくり」のために必要なものは何か”をテーマに語ります。地域づくりのプロジェクトに複数関わってきた方々から、特に継続するプロジェクトには、成功する共通項があることを紐解きます。

第一回目は「デザイナーやエンジニアが深く関わりやすくなる魅力的な地域プロジェクト」ということをテーマに話し合いました。

地域をづくりを継続的に、より効果的に実現していくためには、地域内部だけで閉じることなく、外部からIT人材の獲得を実施し、現地のヒト・モノ・コトとコラボレーションを促す必要があると言われています。

その前提から考えておくべき視点は、「どうすれば外部のIT人材(デザイナーやエンジニア)とより良い関係を築くことができるか。」ということは大事な観点だと考えます。今回は、デザイナーとエンジニアの視点から、「深く関わりやすくなる魅力的な地域プロジェクト」はどんなものであるかを紐解いていきます。今回、MEGURIBITOの制作メンバー2人と広報担当磯村で話し合いました。

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写真:左/藤原達さん 右/熊崎慎之介さん

藤原達(ふじわら たつし)さん デザイナー

武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業、ウェブ制作会社2社を経て独立。企業や団体、個人のロゴやウェブサイトをデザインしている。地元・千葉を中心にまちづくりに関わる仕事も多数。詳細は本文配下。

熊﨑慎之介(くまざき しんのすけ)さん UIデザイナー/エンジニア

同志社大学社会学部メディア学科卒業後、自動車メーカー営業事務→退職してデザイン会社でアルバイト→WEBエンジニア(正社員)→WEBデザイナー→フリーランス(3年目)。広島(尾道)や、東京を拠点として、全国各地のものづくりのプロジェクトに参画している。MEGURIBITOでは、WEBデザイン&エンジニアとして関わっている。詳細は本文配下。

1.デザイナーやエンジニアが関わりたくなる魅力的な地域プロジェクトとは

お二人に今まで関わってきた地域のプロジェクトについて、話す中で、熱量を持ち、深く関わりやすくなる魅力的な地域プロジェクトのヒントが見えてきました。

(1)世の中を良くしたいという善意を持って関わる人が多いプロジェクト

千葉を中心にまちづくりに関する仕事も多く関わっている藤原さん。今まで千葉大学といすみ市が連携して行われたプロジェクトや、千葉県市原市でまちづくりの拠点スペースをつくるプロジェクトに参加されてきたそうです。

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写真:藤原さんが関わった千葉県市原市Co-Satenプロジェクト

そのプロジェクトの中で、地域の企業と学生が取り組んだ商品開発をサポートしたり、立ち上げに関わった地域拠点がヒト・モノ・コトの行き交う場所として機能していることに達成感を感じているそうです。

”うまくいく現場には必ず、熱意と善意を持って活動する人がいて、その存在があって初めて良いプロジェクトが生まれる。”

そのようなキーマンがいることで、地域を深く知ることもできたり、その人の熱意を感じることでもっと深く関わりたくなるとのことでした。

現在、私たちが創り出そうとしているサービス”MEGURIBITO”もそんな「地域や世の中を良くしたい」という想いを持ち、活動に取り組まれている人と一緒により良いサービスに育てていきたいと考えています。

(2)介在の範囲が広く、クオリティーを求められるプロジェクト

広島、東京を拠点として地域づくりのプロジェクトに参画してきた熊﨑さん。地域に眠っている、職人の技術や地域の資源を無駄の少ない商流へと転換し、より安価に商品を提供しようと取り組んでいます。例えば、繊維工業の世界に誇る技術を活かしたTシャツの販売や、レア・ドライフルーツという最上級の国産果物の素材だけを使った食品などのD2CブランドのECサイトに関わってきたそうです。

レアフルーツ

写真:熊崎さんが関わった完熟果物のドライフルーツFRUITESTのHP

過去、関わられたプロジェクトの中で、よりやりがいを感じられたプロジェクトは、現地のクライアントとの橋渡しをしてくれるキーマンがおり、またクオリティにこだわる時間があるプロジェクトであったそうです。

具体的には、現地キーマンの方がWEBの知識や知見があり、クライアントがITについてそこまで詳しくない場合に、その架け橋となるキーマンの方がプロジェクトを進める上での調整役となってくれたケースだそうです。

また、納期にも幅があり、クオリティを向上させることに対して時間をかけられるプロジェクトだと、デザイナーやエンジニアとしては、楽しく良い仕事ができることを伺いました。

その他にも藤原さんからは、地域のプロジェクトは、小さなチームで動くことや関わる人のリソースが足りないことも多く、デザイナーとしても関わりしろが広くやりがいがあるというお話も伺いました。

2.デザイナーやエンジニアがもっと深く関わりやすくなる魅力的な地域プロジェクト

今までお話を伺ってきた中で見えてきた、「デザイナーやエンジニアがもっと深く関わりやすくなる魅力的な地域プロジェクト」には、2つの要素がありました。

(1)継続して地域活動に関わり、調整役を担うキーマンがいる

”魅力的な地域のプロジェクトの裏側には地域の未来を作るキーマンがいる”

デザイナーやエンジニアとして、地域の方々と持続的で双方に納得のいくプロジェクトにしていくためには、地域を深く理解していくことが必要となります。そのため、地域とデザイナーやエンジニアとの間に立ち、人や地域資源にアクセスする調整役となる人がいることで、より魅力的なプロジェクトに育っていくことがわかりました。

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写真:MEGURIBITOで会いに行くことができる「おめぐりあん」のご夫妻

そのキーマンは、地域の人を多く知るゲストハウスのオーナーや、コミュニティスペースの方、農業をされていたり、伝統工芸などを継承していらっしゃる地域の資源に関わりがある方など、様々なタイプのキーマンがいらっしゃることがわかりました。

また、それとともにIT人材と日頃交流を持ち、仕事の進め方にも一定の理解があるキーマンの存在がいらっしゃることで、デザイナーやエンジニアとのコミュニケーションがとりやすく、プロジェクトが円滑に進むようです。

(2)クオリティに時間をかけられ、介在の幅が広いプロジェクト

地域でのプロジェクトは、地域を0から理解していく必要があったり、限られたリソースでプロジェクトを進める必要もあり、双方のコミュニケーション難易度が高いプロジェクトとなります。

そのため、納期の幅には余白を持たせることがプロジェクトを成功に導く鍵となりそうです。時間的なゆとりを設けることで、最初に地域や商品を深く理解することができるため、デザイナーやエンジニアの方々のクリエイティビティを存分に発揮することができるそうです。

リモートワークゆとり

写真:イメージ

また自由度が高く、考える幅が広いからこそ、より多くのアイディアをデザイナーやエンジニアと考えることができ、最終的なアウトプットの品質も上がりやすいとのこともわかりました。

愛着ある町を盛り上げていこうとしている方、地域をづくりを継続的に、効果的に実現していきたいと考えている方へ。

キーマンとなる人材の配置や、コラボレーションをする際の納期や自由度の高さといった”余白”を作ってみてはいかがでしょうか。より魅力的な地域づくりが実現していくかもしれません。

■MEGURIBITOのSNS

Twitter:meguribito_tabi

Instagram:meguribito_tabi

■藤原達(ふじわら たつし)さんが過去関わった作品

▼ドラマチック四街道(ウェブ ・冊子などのデザイン) 
http://www.dramaticyotsukaido.com/

▼いすみがく(プロジェクト運営/学生アドバイザー/ロゴ・ウェブ・各種ツールなどのデザイン/写真撮影) 
https://shinayaka-design.com/works/web/isumigaku-3/

▼まつどライフプロモーション(ウェブデザイン ) 
https://matsudo-yasashii-labo.jp/

▼Co-Saten(コンセプト策定・ロゴ・ウェブ・各種ツールなどのデザイン/写真撮影) 
https://shinayaka-design.com/works/web/co-saten-4/

▼くらす はたらく いちはら(コンセプト策定/ロゴ・ウェブのデザイン/撮影ディレクション) 
https://lifework-ichihara.com/

熊﨑慎之介(くまざき しんのすけ)さんが過去関わった作品

▼久米繊維工業株式会社(コーポレート・ECサイトのデザイン・開発)
https://kume.jp/

▼ハウスケアブランドKomons(ECサイトのデザイン・開発)
https://komons-japan.com

▼完熟果物のドライフルーツFRUITEST(ECサイトのデザイン・開発)
https://www.fruitest.jp/

▼F STAND
https://fstand.jp/


Twitter:MEGURIBITO


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